番外編1 夢と部室と…
初の番外編です!楽しんでいただけたらと思います。
ここは、教室だ。
放課後だからか?静けさに満ちている。
ところで、俺が今いるのは廊下だ。
廊下からこの教室を見ている。
そうそう、一つ大事なことを言い忘れた。
俺は、この教室に転がっている人を見てしまった。
あほだ。あほが死んでいる。
俺が何故入れないかと言うと、鍵がかかっているからだ。
窓からも行ってみたが、やはり鍵がかかっていた。
完全なる密室殺人だ。
とりあえず、推理ものみたいな流れだし、たまには推理でもしておこう。
まずは、容疑者探しだ。
「おーい、真介ー」
お。
容疑者1 月島彰
頭良い。良い人。野球上手い。平和主義の象徴。ケンカしたことない。
絶対ちがう。
「どーしたの、真介ー?馬鹿なのに考えごとなんかして」
「いや、事件がおこってさー」
…え?馬鹿?
あのアキラの口から、馬鹿?
「お前は偽者だな!」
「ほう、よくわかったな。俺は、すーぱー ざ さつじーんだ!」
てか、展開はやっ。俺の推理は?
「ばれたらしょうがない。貴様を殺すまでだ!」
「うわー、死ぬー」
「死ぬー、死ぬー」
わははははははは!!!
「また多森か。あれほど、授業中は寝るなといったのに。しかも、何故この全員の笑い声で起きん。しょうがない。月島、起こしてやれ。」
「はい」
「真介ー、真介ー」
「んぁ?うわーさつじーん!!!」
ぶわっはっはっはっはっはっはっは!!!
「多森っ!後で職員室にこいっ!」
そして… 放課後
「もー散々だよー。恥かくわ、説教くらうわで」
「元気だしてよ真介。…そうだっ!今日ついに部室ができたみたいだよ!」
「ほんとかっ!!!行ってみようぜ!」
「うんっ」
結構外見はいい。
中に入ってみると…
田中が鏡をみている。
「ふふっ。いつみても良いな」
………言葉にできない。
前の部の使いまわしで、多少ボロイのはわかる。
ただ、あの鏡はどっから、持ってきた?
がらがら
「ふー。俺はテーブルもって来たぜ」
「ナイスだ。一郎!俺は椅子だ!」
「俺は、…落としてきちゃった」
こいつらか…
「…アキラ、部員探しに行こう」
「…そーだね」
「うわー!!!」
2人が声をそろえて叫んだ。
それもそのはず…
あほが死んでいる!!!
「やべー、まじ死んでる…」
正夢だ。
「アキラ、行こう…」
「真介、それはまずいよ」
その時!
「んぐぅー」
死体が喋った!?
「ぐ、ぐう。お菓子が、賞味期限、ぐうう、1年ぐはっ」
相手にしたのが馬鹿だった。
だめだこりゃ。
こうして、野球部に部室が出来た。
その夜…
ぷるるるるるるる…
誰からかな?
あ。あほからだ。
俺は、反射的に受話器を置いていた。
…がちゃっ。
寝よう。