行為Aされたからといって、行為Aしていいのだろうか
タイトルの通りである。FPSには、死体撃ち禁止というマナー(負けたプレイヤーの体を撃ってはいけない)がある。それ自体の正当性については、言及しないとしても、死体撃ちされたからといって、していいのだろうか。
FPSの掲示板らしきもので、死体撃ちされたら仕返してよいという文言を見た。その内容自体、その掲示板では問題視されていないようであったが、僕には変な感覚がする(他に、先にフレンドファイヤー(味方を打つ行為)をされたら、仕返してよいなど)。
このルールは、よく考えたら変である。なぜ、されたら嫌な行為を、されたからといって仕返してよいのだろうか。仕返した行為自体は、最初の行為と同じである。だとしたら、結局、どっちもどっちではないだろうか。僕にはそう思えるのだが・・・。
仮に、「すごい嫌な気分にされた」としても、だからといって「やり返して気持ち良くなりたい」と言えるのだろうか。もし、相手が死体撃ちをするつもりがなかった場合(意図していなかった場合)、仕返しをした人は同じ行為を仕返すのだから、仕返しをした人の方は、それを意図した分だけ悪いように思える。
行為Aされたから行為Aを仕返す、つまりハムラビ法典の「目には目を、歯には歯を」。調べたら、ハムラビ法典は、紀元前18世紀中頃の法典らしく、今からおよそ3500年以上も前のものである。
現代の僕たちは、3500年前から変わっていないのだろうか。