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「理屈は実際には役に立たない」のではなく、「実際に何かを行うのがそもそも難しい」のでは

 ここ二、三日、カーネギーの『人を動かす』を読んでいる。「批判をしない」「相手を褒める」など、どこかで聞いたことがあるものばかりである。出版した年月から考えて、それらの聞いたことのある内容の起源がカーネギーにあるのは間違いなさそうである。そう考えれば、カーネギーの凄みを感じるし、この本が古典であるのも納得である。


 しかし、このような教訓は、実際には役立たないと考える人がいてもおかしくない。この本の帯には「日本で500万部」売れていると書かれている。つまり単純に計算して、およそ20人に1人(0.5%)がこの本を手にしていることになる(読んで亡くなった人、読まなかった人もいるだろうが)。しかし、カーネギーのいうような行動を実際にできている人はどのくらいいるのだろうか。少なくとも僕の身近なところにはいないかも知れない。


 そう考えると、「だから、理屈と実際は違うんだよ」と言う声が聞こえてくる。本当にそうだろうか。それは単に、実際に行うことが<strong>容易ではない</strong>、ただそれだけでないだろうか。ことわざで言えば、「言うは易し行うは難し」である。


 つまり、僕が思っているのは、「理屈は口先だけで、現実にできない」ではなく、「実際に行うこと、それが端的に難しいのではないだろうか」ということである。「できない」ではなく、「難しい」である。


 しかし逆に言えば、やろうと思えばできるのである。理屈で正しいと思っているのであれば、実際にやってみるしかない。「批判しても何の得もない」という考えに同意すれば、実際に批判しない生活を送るしかない。やればできる何事も、その「やれば」が重要ではないだろうか。


 

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