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哲学書を読んで、何になるのかと聞かれたら、それはあなた次第というしかない

 哲学書を一冊でも読んだことがある人は、少数派だろう。特に日本の場合には、何か個人の考え方を示すものとして哲学という言葉が用いられている。それでは、何が哲学の古典なのかもわからないだろう。


 そんなことを言っている僕は哲学を少しかじった学生にすぎないから、人に何かを教えたり、伝えたりできるような立場にないし、そんなことはおこがましい。ただ、僕には少なくともこういうことがあって、もしかしたらあなたにもそのようなことが起こるかもしれませんよ、あるいはあなたにとって有用な何かがあるかもしれませんよと言えるだけである。


 哲学書はたくさんある。有名な古典と言ってもたくさんあるし、すぐに読めるものは多くない。ほとんどは、哲学の知識やその時代背景を知っている必要がある。だから、哲学書を読む人は絶滅危惧視されていると言える。当然である。


 もし関心がある人がいれば、僕は「ソクラテスの弁明」などのプラトンを勧める。というのも、専門用語がなく対話形式で読みやすいからだ。


 もし「哲学書なんて読んで、何になるんだ」と言われたら、僕は「それはあなた次第」としか言えない。僕は「ソクラテスの弁明」を読んで、生き方が変わった。こういう生き方があるんだと思わされた。


 ただその驚きは世の中のことは間違っている、マスコミも嘘をついている、みんな騙されている、これが真実なんだと示され目から鱗というものではない。むしろ、そんな人に対して「あなたは何を言っているの」と思わせるようなものです。


 僕の場合、世界が変わりました。生きててよかったとさえ思った。哲学は、生きている理由なんて教えてくれない。だけど、それが僕にはよかった。


 これは少数派の考え。だから、あなたが読んだらどう感じるかは、あなたの感受性にかかっている。どのように感じ、どのぐらいのインパンクトを得るのだろうか。もし何も感じなくてもそれはあなたが悪いと言えない。タイミングが悪かったのかもしれない。あなたと相性が悪かったのかもしれない。


 読みたい時に読んでください。哲学書は、自分の人生を実りあるものにしてくれるかもしれない。


 

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