話を最後まで聞いて!
少し前に、「最後まで話を聞いて!」と声を大きくして言われた。ちなみに、年上男性に。
久しぶりに言われたなぁと思った。子供の時はそうだったなぁと。
なぜ、言われることになったかというと、1対1でアドバイスを受けていて、相手の話の途中に割り込んで「つまり・・・ってことですか」と尋ねようとした途端、この始末である。「しまった」と思った。話は最後まで聞かないと、相手がイライラするだけである。
ただ「最後まで話を聞いて」というフレーズは、少し気をつけて使わなければならないと思った。なぜなら、遂行的矛盾を犯してしまうから。つまり、言っていることとやっていることが矛盾してしまう。「話を最後まで聞いて」と言っている本人が、「話を最後まで聞く」ことなく「話を最後まで聞いて」とこちらに言っている。
こういうことは、よくある。「身だしなみを気にしてね」と言っている人が、寝癖のまま仕事場に来ているなど。
人にアドバイス、注意をする前に「自分は大丈夫か」と自問自答した方がいいように思える。そうでなければ、言っていることとやっていることが異なり、「そういうことを言うあなたは何様だ」と思われて終わりである。




