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恋のお話し  作者: 粘土
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懊悩の淵にはそぐわないと思ったので、新規にしました。

僕等は何時だって曖昧だ。テキトーに話を合わせて、相手の視線を躱そうとする。自分でも嫌になる。中途半場な気持ちで、直情的な感情をぶつけて、其れが適わないと拗ねていじける。好い加減大人に成らなければと思いつつ、其れが遠く離れた星の輝きの様に虚ろな侭だ。

 男と女は別物だと云うが、実際、其の通りだ。女は現実を観ていて、男はガキの様に夢を観ている。話にならない。仕事にうつつをヌカせば、相手との距離は離れてしまう。けれど、夢に観る景色を手に入れようとすると、全くの俗物になってしまう。何故、こうも難しいのだろう。“恋”と云うものは。恋愛感情抜きで語れる筈も無く、又、現実のみを観て物を云える話でも無い。一目惚れと云うのも少しく違う気がする。或る程度の距離感を以って接するには幾らかの時間が必要だからだ。いや、無くも無いかも知れない。其れでも互いを知る時間は必要だ。本当は、本当は正解など無いのかも知れない。思い描く処の中間点を、互いに傷付けあわない様に、注意を払いながら、互いに妥協して繋がっているのかも知れない。太宰の云うが如くに。……。


 何故、こんな複雑な感情に身悶えするのだろう。“人”と云う生き物は。いっそ、バカであれば、苦しむ事など無い筈なのに。うしても考えてしまう。行動よりも先に、考えてしまう。“金魚鉢”を泳ぐ“二人”は、とても仲が好いのに。とても美しいのに。子供の侭で居られない。けれど、大人にも成り切れない。そうして、互いの顔色を窺うばかりで、真に打ち解ける事が出来ない。本当に、何うしてだろう。


きっと、皆答えなんて見つけられないでしょう。

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