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想いを君に  作者: 香織
4/5

微かに


「じゃ、いってくるな」

「……ン」

「…朝飯、ちゃんと食えよ」

「……」


妻と別れて5年が経った。篠は地元の小学校に上がり、今日から4年生になる。

あれから俺は2度、昇格試験に合格し今は若き部長として多忙な日々を送っている。その為、基本的には俺のが篠よりも早く家をでる。朝は篠のご飯を作ってからの出社となる。朝は早くに家を出て夜は遅く帰ってくる。幸いにも家から会社までそう遠くないため、昼休みを利用して家に戻り、夜ご飯を作る。そんな生活が続いていた。

篠は昔の活発さが嘘のように大人しく静かに、笑わなくなった。

何を見るにも冷めた、どこか冷酷さも混じったような瞳を向けた。

篠と俺との会話もほとんどなくなっていた。1日話さないこともある。


そんな、ある日。


「……? 何だこれ…」


仕事から帰り机の上を見るとそこには1枚のプリント。

授業参観の案内用紙だった。時間は午後からで国語の授業。そういえば篠は国語が得意だ、と聞いたことがある。ここ最近は大きな仕事もないし、早上がりすれば行けそうである。

参加、に丸をつけ机の上に置いておく。


その授業参観で、事件は起きた。




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