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少年と裏日誌。  作者: 白幸李流
第1ターン
2/2

1

「何なんだよ⁉これええええええええー!!」

「知らないわよっ!!こっちが聞きたい!」


俺たちは只今、廊下を全力疾走中。

「廊下は走るな!」なんて書かれたポスターなんてクソくらえだ。

今、バカ正直に歩いたら後ろに居る奴らに確実に捕まる。


「俺ら何か悪いことしたか⁉」

必死に走りながら隣に居るあいつに話しかける。

「少なくとも真っ当に生きてる私は何も!!あんたが問題よ。」

「うっせーな。」なんて言う前に後ろから奴らが襲ってきた。


「ぐぁあぁぁ──!!!!!!!!!!!!!」

「「うわぁああああああああああ⁉」」


言い忘れたが───

俺と一緒に叫び声をあげながら走っている「あいつ」とは、おしとやかで皆の憧れの的の優等生であるはずの生徒会長様だ。


そして、後ろから奇声をあげ追いかけている「奴ら」とはゾンビゲームの化け物でもなければ謎の未確認生物でもない。どれも知っている顔である。何時間前までは呑気にお茶でも飲んでいた教師たちである。

最初は何かの冗談かと思った。しかし、言葉にできないような教師たちの物凄い形相を見た途端、

「これはやべぇー。」

そう思ったのである。まだ、

「おいっ!この点数はいったい何だ?ってコラ、待て!」

とか言われて追われるなら現実的だ。

「あなた・・・私以外の女とぉおお⁉」

見たいにヤンデレ気質の彼女に追われるのも、まだ分かる。

「僕と契約しろよぉおおおおお!!!」

と発狂した謎のセールスマンに追いかけられても今よりは信じられる。


あまりに非現実じみたこの事実。ただただ必死に走ることしかできないという現状だ。


「何でこんなことに…」

数時間前…そう放課後になるその前までは平凡だった。




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