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双龍は我が道を往く  作者: 神楽 弓楽
1章 「とある青年少女は異世界に転生する」
6/6

2話 「とある幼児は現実逃避する」

更新遅くなってすみません。


狭間トウヤ=ユーグ

麻木カナ=ユリエ


です。

――ユーグside


今日もまた空腹と羞恥心の試練が始まってしまった。


「ほ~らユーグご飯ですよ~」


そう言って俺を抱き上げる美人さんは俺の母親でマリヤという名前らしい。

サラサラとした青い髪に、宝石のような綺麗な青い瞳を持っているすごく綺麗な人です。少しおっとりとした雰囲気を持ってる癒し系な美人さんだ。


そして、立派なお胸を持っている人です。


「うぅぅ……」


も、もうちょっと待ってれ! あと三時間ぐらい待ってくれたら覚悟が決まるから

だからそのっ、素晴らしいものを押し付けないでくれませんかっ!?



「ぁ~あ~~っ! 」


「あら、ユリエ我慢できないの? 」


「あぃー! 」


「そうねぇ……ユーグちょっと待っててもらえるかしら? 」


「うぃぃ」


是非そうしてください。頼むからお願いします。



願いが通じたのか、マリヤは俺を一度ベッドに戻し、代わりに身振り手振りで自己主張するユリエを抱き上げて授乳する。


『ユーグお先ね~』


『はいはい。飲めるだけ飲めばいいから時間稼いでくれ。俺の覚悟が決まる三時間くらいまで』


『さすがにそんなに長く飲めないから覚悟を決めるなら早めにね~。ん~~っ、おっぱいおいしい~』


念話(●●)からおいしそうに飲むユリエの声が聞こえてくる。

あいつ(ユリエ)に羞恥心ねぇのかよ……



あれから一週間経っているが、未だにこれには慣れない。


初めは錯乱したが、今更どうしようもないことなので開き直って今は四苦八苦しながら赤ちゃん異世界ライフを過ごしている。

まぁ、元々俺の思い通りに事が進んだことなんてほとんどなかったし、なるようになるだろ。今までがそうだったし


元の世界に行く条件はおいおい調べていこうと思っている。


幸い、お仲間(ユリエ)が身近にいたから気持ち的にもあんまりせっぱつまった感じにならないで済んでいる。

見知らない場所で過ごす時は同郷の人や知り合いがいるだけで気持ちは大分変ってくる。

ましてやここは異世界だ。そういう面でユリエにはかなり感謝している。

例え、それが食い意地はったお気楽能天気な奴でもな


「けっぷ」


ん?


「ユリエは、今日も良い飲みっぷりね~。さぁ、ユーグ次はあなたの番よ~」


「あぇ? 」


え? ちょ終わるの早くないですかユリエさん!?


いや、ちょ、ちょっと待ってくださいマリヤさん。

せめて、せめて5分だけでもいいから覚悟を決める時間くださあいっ!



『なんでそんなに嫌がるのかな~? おいしいのに……』


『年を考えろって――ッ!?』


「は~い、ユーグご飯ですよ~」


「うむぅ!? 」


◆◇◆◇◆◇◆


――ユリエside


「ぁう~? 」『おーい、ユーグ大丈夫ー? 』


「……ぅ」


相変わらず授乳を終えた後のユーグは無防備だね。


ぷにぷにの餅肌をつついても全く反応しない。

このぷにぷに感が堪らない。


それにしても、ユーグってわたしと同じ転生者らしいけど……そんなに授乳って覚悟いるかな?

あんなにおいしいのをいくらでも飲めるなら、わたしいつまでも飲みたいけどなー


まっ、その間無抵抗のユーグ触り放題だからわたしとしては構わないけどねっ


「きゃー」『そーれっ、ユーグにダーーイブっ』


「うゲップ……っ!? 」『お、おい、やめっ』


んふ~~~っ柔らかくてあったかーい

赤ちゃんの体温は高いから抱き枕にすると、とっても気持ちいい。


「ぁケップ……ぅップ」『おい、お腹いっぱいの時にお腹をぐりぐりするな! 本当に吐きそうだから止めてくれっ』


『流石に吐くまでやるつもりはないから止めてあげよう』


それに、お母さんがそろそろ止めに入りだったから頃合いかな?


まさか赤ちゃんになるなんて思ってなかったけど、こうして過ごしてると赤ちゃんの生活も排泄に目をつぶれば、楽しいな~


「ぁふぅ~」


ふわぁ……眠くなってきたし、もう寝よう……

今度起きたら何しようかなー………



◆◇◆◇◆◇◆


「すー……すー……」


ユリエが大人しくなったかと思うと隣から穏やかな寝息が聞こえてきた。


『や……やっと、寝てくれたか……』


あと少しで口から母乳を吐き出すところだった。

マリヤは基本的に、やりすぎないと止めないしユリエもその辺を見極めているので、ユリエの玩具にされてる。


生後一週間ってこんなに活発に動けたのか疑問なのだが、ユリエはとにかくよく動く。

ベットという狭い空間の中をハイハイは出来ないので寝返りを打つように移動したり、隣の俺に構って構って~とじゃれてきたりと、ユリエが大人しいときは、誰かに頭を撫でられている時か、寝ている時か、授乳している時ぐらいだ。


勿論俺もじゃれついてくるユリエに大人しく遊ばれてあげる程殊勝ではないのだが、授乳の後にノックアウトしている時や、もらしておしめを変えた後に羞恥心に悶えている時を狙ってじゃれてくるので、大抵はなすがままにされてしまっている。


たった一週間でこの羞恥プレイに慣れろというのはいくらなんでも無理だわ。全く堪えてないユリエがおかしいと思う。というか赤ちゃんライフを満喫しすぎだろ……



あーくっそ俺がこの羞恥プレイを克服するか、乳離れするまで我慢するしかないのかよ……



あ……乳離れは一年ぐらいだったが、おしめって確か1、2年じゃ取れなかったよな?






は、ははは………もう寝よ

2/10

現在他の作品の更新を優先しているため更新が遅れてます。

楽しみにしている読者の皆さんには申し訳ありません。


遅れてはいますが更新をするつもりではあります。


14/10/16

改稿しました。

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