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男と女のラブですゲーム  作者: 有氏ゆず
第四話 あなたは変わらないようです
22/24

4-4




「……しょーこは、うちの友達だった。うちは大親友だとすら思ってた」


何となく予想はついていたが、私と彼女はとても親しい関係だったようだ。


「そうか。それは……すまない」

「仕方ないじゃん。記憶失ったのはしょーこのせいじゃない」


そう言って、彼女は私の頭を撫でてくれた。何だかくすぐったい。


「あはっ、そういや生きてた頃はしょーこがこうやってうちの頭撫でてくれてたんだよ」

「ふむ。だったら私も撫でた方が良いだろうか」

「えっ!そ、それだとうちがねだったみたいじゃん……!しょーこ具合悪いんだから、無理しなくていいし……!」

「いや、大丈夫だ。撫でさせてくれ」


彼女が答える前にその頭を撫でる。ふむ。確かにこれは何となく、手に馴染むような気がした。




「その他に、何か語れそうなことはあるかな。例えば私の家のこととか」

「えっ、うーん……うちも完全に思い出した訳じゃないんだけど……しょーこの家、結構お金持ちだったと思うよ。お父さんが社長?だったかな」


成程。生前の私は社長令嬢だったのか。……まあ、自分で言うことではないか。


「うちの親としょーこの親がめっちゃ仲良かったから、うちらも自然と付き合うようになってた。つーかもう、生まれた時からの仲?みたいな?」

「そんなに仲が良かったのか……。それなのに思い出せなくてすまない」

「わ、わーっ!だから別にしょーこのこと責めてる訳じゃないんだって!」


私が申し訳なさそうに謝ると、物凄く慌てた仕草を見せる。あまりにも分かりやすくて、思わず笑みが零れてしまった。




「……ふ。分かっている。早く君のことを思い出したいからね、もっと聞かせてくれないか?」

「つーかその、うちもしょーこに聞きたいことがあったんだよね」


……私に聞きたいこと?私は記憶喪失だから、答えられることは限られて来ると思うのだが。


「しょーこさ、さっきビアンだって言ってたじゃん」

「ああ、言ったな。そういえばその後に君もそうだと言っていたがあれは……」








「……うち、しょーこのこと好きだったんだよね」





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