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男と女のラブですゲーム  作者: 有氏ゆず
第四話 あなたは変わらないようです
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4-2




「……レインさん、私そういう冗談はあまり好きじゃないな」


九人しか居ない空間で同性愛者が二人も存在するなんて、そんな偶然は滅多にあることじゃない。私が否定すると彼女は私の手を握ってきた。


「うち、思い出したの。全部じゃないけど、生きてた時のこと」


その目は真剣だ。……ふざけているようには見えない。


「……まさか、君と私は生前関わりがあった……と?」

「本当に何も思い出せないの?しょーこ……!」






"しょーこ"






「……っ!!」


何か思い出そうとすると、頭が痛んでそれの邪魔をした。

確かに私は、誰かにそう呼ばれていた記憶がある。だけどそれ以上は思い出せないようだ。


「だ、大丈夫なの……?」


ユズさんが心配そうな目でこちらを見てくる。


「顔色が悪いな。一旦、休んだ方がいいんでないかィ?」

「いや、だいじょ……」


大丈夫だ、と言おうとしたがぐらりと世界が揺れる。立っていられない。




「……!!しょーこ、顔色ヤバいよ!休も!?」


倒れそうになったがレインさんが支えてくれたので助かった。だけど頭が痛くて気持ちが悪い。横になった方が良いかもしれない。


「すまない……部屋で休ませてもらうことにするよ……」

「その方が良いって!うち、ついてくから!」


私はレインさんに支えて貰いながら自分の部屋に戻ることにした。




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