悪役令嬢対ヒロイン
私の名前はエリサ、マグループ侯爵家の長女で現在10歳です。
父上は広大な領地の管理、母上は貴族の夜会での一番の花として他の貴族家との付き合いに励み、兄上は家の後継者として学園で勉強に励み、妹は我が家に代々現れる精霊王の巫女です。
そして私はマイク王太子の婚約者に選ばれました。
しかし私には前世の記憶が有りこの世界が前世で一番プレイした乙女ゲームの『桜並木のその下で』の世界で私は悪役令嬢だと知っています。
なので色々対策をする事にしました。
まずはマイク様とゲーム以上に仲良くなり王都一の宝石商にお互いの瞳の色を模したペアリングをサイズ自動調整を付けて造って貰いマイク様のリングには妹に頼んで精霊王様に魅了無効を付けて貰い二人で常に身に着けています。
そして12歳の時の月に一度のお茶会でマイク様の愚痴を聞いて居ました。
「クルス宰相が無能な自分の息子を側近筆頭に捩じ込んだ上息子の無能さが目立たない様に更に無能な者を側近に捩じ込んだんだ」
「それは大変ですが今から才能の在る側近候補を学園卒業までに陰で探しておくしか有りませんね」
それから学園入学まで仲を深めて行きました。
そして入学式の日は式が始まるまで二人でメイドが入れてくれた紅茶を楽しんでいた。
私の名はカリン、早くに母を亡くし孤児院で暮らしていたが私には前世の記憶が有り私は『桜並木のその下で』のヒロインであると気付いていたので父親が迎えに来るまで勉強に励んだ。
そして予定道理父が迎えに来たので喜んで父の家に向かった。
そして学園に入学するまで王妃になっても困らない様に勉強に励んだ。
ついに学園の入学式になったので王子様に会うイベントの場所に行き王子様が来るのを待っていたがいつまで経っても王子様が現れず入学式に遅れて先生に怒られてしまう。
混乱しながらも他の攻略者のイベントは進めた。
その後王子様には会えたが王子様とのイベントは起き無いので魅了の力を高めるが他の攻略者の攻略は進むが王子様の攻略は全く進まない。
そこで虐めを自作自演して好感度を高めようとして授業用のドレスにインクを掛けて王子様が居る時に側近筆頭のはずの攻略者に虐めを訴えたら王子様が厳格に調べると言ってくれたので好感度が高まるかと期待した。
一週間後攻略者の侯爵家の跡取りが私に調査結果を教えてくれたがインクは我が家の出入り商会の製品でその商会からインクを買った学園関係者はいないので王太子は私の自作自演を疑っていると教えてくれた。
私はヒロインが虐めを自作自演している様だとマイク様から聞くとどうやらヒロインも転生者だと気付き更に虐めを自作自演すると考えて妹から意地悪好きの妖精の力を借りる事にした。
私はまず飲み物を掛ける虐めを訴える為ジュースを持って悪役令嬢に近付こうとすると誰も居ない所でジュースを掛けられる。
それが何度も続いたので今度は池に突き飛ばされたと言うため悪役令嬢が近づいてくると池に向かうと誰も居ないのに池に突き飛ばされた。
これも何度も続いたので最後の手段として階段から突き落とされたと言うためタイミングを見計らって階段に近付くと誰も居ないのに突き落とされて階段から落ちそうになる。
誰も居ないのに突き落とされて階段から落ちそうになる。
そして全く王子様に近づけ無いのでキープしていた侯爵家の跡取りで我慢しようとあきらめると卒業式の前日になった。
そして卒業式が終わり卒業パーティーで側近と側近に取り囲まれていた令嬢が居ない事に気付きマイク様に聞いてみた。
「側近と噂の令嬢が居ませんが何か有ったのですか」
「ああ前日に誰がエスコートするか揉めて決闘をして騎士団長の息子が他の全員を切り殺して令嬢を襲って居るのを見回りしていた警備兵が見つけたそうだ」
「まあそんな事件が有ったのですか」
「お陰で確保していた優秀な者を無事側近に出来たよ」
「不幸中の幸いですね」
そして卒業から一年が経ち私とマイク様の結婚が行われた。
その後噂ではカリン男爵令嬢は傷物と噂が広まりまともな結婚相手が見つからず金だけは持っているが嗜虐趣味で有名な伯爵の後妻として売られたと囁かれている。
サイドチェンジがある話の練習作です。