ねこにプロポーズしたい37才
僕は結婚する資格のない男だ。
セックスはしたいがデートはしたくない。
セックスはしたいが結婚はしたくない。
セックスはしたいが一緒に住みたくはない。
お金が勿体ない。
嗚呼僕は一生結婚できないだろう。
奉仕の精神がないのだ。
面等だもの。
しかしネコチャンは好きである。
ネコチャンが突然「結婚したもれ」と言ってきたら結婚するだろう。
遊びたいだけ遊んで差し上げるし、好きなおもちゃや食べ物を買い与える為にいくらでも働く。病気になったら腎臓を売ってでも病院に連れていく。
寝ている時に起こされても、大好きなゲーム中に邪魔されても怒らない。
是非うんちを片付けさせて欲しい。
ネコは存在して頂けるだけでありがたい。
ありがたやありがたや。
おや?あそこに野良のネコチャンがいるね?
泥だらけで目やにだらけの汚めのネコチャンだ。
ジジイのネコチャンかババアのネコチャンか分からない初対面のネコチャンだが、プロポーズしてみよう。
「そこのお猫様。僕と結婚してくれませんか?」
「ハーッ!ニャーッ!」
どうやらダメらしい。
怒ってどこかに行ってしまった。
でも猫を視界に入れさせて頂けたので満足。
おやすみ。
ぐっにゃい。