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 なんでこの世界の女は殺そうとした相手と平気で喋れるのか、心臓に毛でも生えてるのか?


 新しい装備を買ったので、感謝と自慢をするために受付に挨拶にいったら、あの貴族の女に絡まれた。あんなんでも貴族らしく忙しいのか、初日以降全然会っていなかったが久しぶりに遭遇した。


(けど装備がカッコイイとテンションが上がるな)


 ひげ女の店で揃えた装備はかなり気に入っている。一度狩りにも出かけたが行動を阻害することなく、狩りをすることができた。またレベルが止まってしまったが、大いに満足だ。


(さーて今日も金稼ぎするかー)


 最近の日課になりつつある狩り。トロール相手ではそこまで苦戦することもなくなり、柔道技の練習相手になってもらっている。といっても俺が知っている柔道技なんて一本背負いと大外刈りと巴投げくらいだ。他は知らない。

 

(柔道技も技名つけるべきか……? いや既にこれが技名か)


 村を出た大きな損失は、父と会えないことだろうか。父がいないと、中二心躍る技名を付けられないのが残念だ。いつかまた父と会うことがあれば相談しよう。


「おっと、すまない」


「ん?」


 女性とすれ違う時に肩がぶつかりそうになる。見ない顔だな。


「ああすまない君、ここの領主の館はどう行けばいいのかな」


「知らん」


本当に知らない。


「うーんそうか」


「……この道を真っすぐ行けばギルドがある、そこで聞け」


「お、そうかい。助かったよ、ありがとう」


「ああ」


 そういって女性は去っていく。この世界の女性にしてはかなりサッパリとした感じの性格だな。


 背中には斧を背負っている女性は、って斧でか!? よく見ると女性にしては腕の筋肉が凄い。どうみてもパワータイプだ。この辺ではみない顔だった。


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