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「私ですかぁぁぁ!!」


 こちらの攻撃をいなしながら、カサンドラが攻撃を女頭領に仕掛ける。


「生まれたてのレベル1が、どうこう出来ると思わないで!」


「ひいい!」


 こちらのフォローを貰いながら、なんとか攻撃を凌いでいるが。有能な敵より、無能な味方とはよく言ったものだ。さっきよりも戦いが忙しくなっている気がする。


「ちっ!」


 こちらが、女頭領のフォローに回るタイミングで、カサンドラが切り返して攻撃を仕掛けてくる。先ほどよりも、生傷が増えている。


「おっ、と」


 辛うじて、ミアの弓はプラスで働いているようで、ギリギリ均衡を保てている。


(どうすればいい……!)


 これだったら、水の精霊のままで助力を願ったほうが良かっただろうか。しかし、彼女は人間の中では強いといっても、それはあくまで一般レベルだ。


 四芳姿に対抗するためにオンリーワンを選んだが、今更ながら選択を間違えたかと、後悔し始める。


『種を蒔いて、眷属を増やすんだよ』


「――っ! カバーする、眷属を増やしてくれ!」


「どうやって!?」


 土の精霊からのアドバイスが入る。眷属の増やし方なんて、俺は知らん。


『手本はさっき見せたよ。周りに、花を咲かせるんだ』


「ん~~~~! こう!」


 瞬間、彼女のすぐ傍に一輪だけ花が咲く。先ほど地の精霊が咲かせた花とは違う色の花だった。


「そんな花で――!」


 咲いた花から、更に木の根が伸びる。木の根がカサンドラへ向かい彼女を襲う。不意打ちでの攻撃に反応が遅れたカサンドラは辛うじて避ける。避けきれずかすり傷を負うが、難なく木の根を斧で切り刻み対応する。


「土の精霊は未知のことが多いね、あやうく――」


 言葉の途中で彼女の体がビクリと体が反応し、そのまま前のめりで倒れた。戦いはあっさりと終わりを迎えた。




「うぐ……」


 カサンドラが目を覚ます。動けないように腕はツタで縛られている。


「油断したな、カサンドラ」


油断。


 相手の情報が無い状態で戦った。レベル1だからと侮ってしまった。そんな心の弱さをさらけ出してしまった。


 四芳姿としての驕り、プライド、自尊。彼と互角だから、彼よりも弱い人間がいくら加わろうと大丈夫だと、勘違いしてしまった。


「……そうだな。人間は魔物に、負けるべくして負けるのかもしれないな」


 ドラゴンなどの、一部の魔物以外には負けない。そんな驕りが、人間を敗北へ導く未来が視える。


「まだだ。まだ、人間に勝てるだけの戦力が揃っていない。その一手として、君にも協力してもらう」


 その直後、カサンドラの背中からドラゴンの手が生える。


「がはっ!」


 体から腕が引き抜かれる。彼女の意識は、そこで途絶えた。

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