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174:ドラゴン

「今度は私も一緒に行きますからね!」


 前回、一人でエルフの洞窟まで行ったことを根に持っているのか、今回は妹も一緒に行くと、約束を取り付けてきた。とは言っても今回、向かう先は魔王城だ。魔王のドラゴンに今回呼ばれたので、そちらに出向くことになった。


魔王城まで歩いて向かう。


「そういえばお兄様、また女の人を連れてきましたね」


 女といっても、今回は種族ごと引き取ったので、その中に女性がいるのは仕方ないだろう。今回受け入れたダークエルフは、いわゆる戦闘民族と呼ばれる種族だ。全体の戦闘に対する平均値が高く、様々な武器を使いこなす。今回引き取ったダークエルフたちも、中々戦闘に役立ちそうな程度には戦えるようだ。


「戦力が増えていいじゃないか」


「むー、そうですけど……」


 妹には炎の精霊と約束した、レベル10を戦場に引き出すために人間と戦争をすることを伝えてあるため、戦力増強で納得してもらう。それでなくても、魔物側は人間と比べ数が少ないので、少しでも戦力の増強はしておきたい。


「それにしても今回、魔王はなんでお兄様を呼んだんですかね」


「そうだね、最近少し派手にやりすぎてしまったから……何か言われるかもね」


 人間側の情報があまり入ってこないため、どういうふうに魔物側が恐れられているのかが分からない。いつか、人間側にもスパイを忍び込ませる必要があるかもしれない。戦力を増強するためとはいえ、村を壊滅させたのはヤリ過ぎただろうか。


まあ、魔王に何を言われてもやるしかないなんだけど。


 俺だった死にたくはない。この戦いを乗り切って、生き残るために全力を尽くそう。


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