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肉が食べたい。


 以前から思っていたが、食の環境があまりにも悪い。出てくるのはオートミールのような麦粥がメインだ。たまに肉も出てくるが母の飯のあまりらしく量が少ない。そんな食生活のせいか、いつまでたってもガリヒョロな体型だ。動物性たんぱく質が足りない。


 折角森でゴブリンを狩れるようになったのだから、森での脅威も減った。その時間を動物の狩りに当ててもいいんじゃないだろうか。


 ゴブリン? 食えたもんじゃない。


 ということで狩りをする。地上はゴブリンが生息しているため、兎や鹿といった野生の動物はいない。狙うは鳥だ。木の上で羽を休めている鳥を見つける。さっき拾っておいた石を投げつける。外した。


 鳥はバッサバッサと逃げていく。そりゃそうだ。


 おい、鳥ってどうやって狩るんだ。前世の記憶にたずねる。前世でも鳥を狩ったことはなかったが、なぜか少しだけ知識がある。弓やスリングなどの飛び道具、この辺が有効だろうか。しかしどちらも鍛錬が必要だ。剣の鍛錬が忙しいので、そちらに時間を割いている余裕はない。


 どうにかして今の剣の鍛錬と繋げられないだろうか……そうだ! いいことを思いついた。


 次の獲物を狙う。またしても木の上でのんびり羽を休めている鳥をみつける。要領は足強化の蹴りだしと同じ要領だ。手に魔力を込める、そしてその魔力を


「飛ばす!」


 右手を振りぬき魔力を飛ばす、魔力はいい感じに飛んでいき、そして鳥の前で無散して消えた。


「あれ?」


 鳥はバッサバッサと逃げていく。


 いい感じに魔力を飛ばせたと思ったが、5メートルも飛んでいくと無散してしまった。意外とコツがいるらしい。結局その日は何の成果も得られなかった。


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