14:魔力の込め方
それから数日、魔力を込める練習をする。
まずは目。目に多くの魔力を込めると世界がゆっくり動いているように見える。これは凄い、まるで漫画の強キャラになった気分だ。
悪い点として別に俺の動きは早くならないので、あくまで見えるだけというところと、10秒くらい経つと目が凄く疲れてくる。10時間くらいぶっ続けでゲームをやったときのような疲れだ。
次に足。これはいい。まるで足にブースターがついたような感覚だ。瞬間的な踏み込みや蹴りだしの加速が行える。地面が抉れるのもカッコよくてポイントが高い。
悪い点として、二歩目の足への負担が大きいことだ。急な加速を止めるのに負担が大きい。あと魔力の消費が恐ろしく多い。一日に使えて3~4回といったところか。
次に体だ。これは単純な防御力アップだ。今まで以上に捨て身で突撃ができる。これの悪い点は受け身が故に、強化する場所を間違えると、ただ魔力を無駄に消費してしまうところか。敵の攻撃をよく見て使う必要がある。
常に全力で全身に魔力を込められればいいのだが、それをするとこの前みたいになる。普段はうすーく、全身に魔力を込め、大事な時にドンっと使うのが良いだろう。




