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こわっ!


 最期に彼女が言った言葉にゾクッとする。やっぱり強きな女はダメだ、怖すぎる。俺は大和撫子みたいな清楚な女の子がいいわー。そもそもなんでこいつはいつも、俺の帰り道にいるんだ。もう狙っているとしか思えない。


 ついつい聞いてしまったが、体調も悪くあまり長く話している余裕もない。さっさと切り上げて帰ろうとしたら、あの『私のもの』宣言だ。絶対に強くなって、この村から出て行こう。そう心に決意する。


 家に帰り気持ち悪さからすぐ寝床につく。翌日は何故か凄く体調が良かった。気分がいいので、朝食を食べて日課の筋トレを飛ばしてゴブリンを倒しにいく。


ひゃっはー、今の俺は最強だ!


 つい調子に乗ってゴブリンを倒していると5匹倒したあたりでドッと疲れがきた。


あれ……やばい……


 身体強化の魔法も切れ、息も続かない。やばい。ハアハアと肩で息をしているところに現れるのが1匹のゴブリン。


まずい、逃げるか……?


 落ち着いて息を整える。スー、ハー。脳に酸素が行き渡りようやく状況が飲み込めてくる。今の俺は魔力がつきかけている状況だ。レベルが上がったことで調節をミスり、いつもより多めに魔力を注いで身体強化をしてしまった。その結果魔力が残り僅かという状況だ。お腹が空きすぎて動けない状況だと言えばわかりやすいだろうか。


落ち着け、落ち着け……大丈夫だ。まだ魔力は0ではない。残りの少ない魔力をうすーくうすーく体全体に行き渡らせる。


「『強化(stärken)』」


 よし、発動した。少ない魔力を慎重に使いながら身体強化を行い、目の前のゴブリンに戦いを挑む。うまく一撃を与え致命傷を与えるが、最後のあがきでゴブリンが棍棒をこちらの左手に振りぬく。


まずい!


 思わず棍棒が当たる部分に魔力を強めに込めてしまう。その攻撃を受けきった後、魔力が尽きて身体強化が切れる。

 危なかった、咄嗟に魔力の込める量を変えて防御を堅くしてよかった。


 冷静に今の戦闘を振り返る。魔力を薄く伸ばす作戦は良かった。今後も使えそうだ。咄嗟に魔力を込めたのもアリだ。魔力の節約になる。それに多く込めればその部分を一時的に強化も出来そうだ。

 終わってみれば成長の多い戦いだった。戦果に満足して、さっさと森から帰ることにした。


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