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 治療を終え、ミュラー伯爵邸へ帰還する。明日は敗者復活戦を行い、もしそこで勝利することができれば決勝戦に進むことができる。しかしもし決勝戦に進んだとしても今日の相手との再戦になるため、このまま無策で挑んでも同じことの二の舞となる。


 本当は明日に控えた敗者復活戦にむけ体を休めたいところなのだが、決勝戦のための準備も必要だ。時間が足りない。


「お兄様、あまり無理をしないで」


「ああ分かってるよ、今日はゾネと過ごすよ」


 そもそも俺はなんで強くなろうとしてるのだろうか。金払いがいいからと出た闘技大会だったが、これ以上やると本当に死の危険すらある。ここら辺で負けてしまっても誰も文句は言ってこないだろう。


グルルル!


 いつの間にか庭にはポチがいた。お前、魔獣なのに街に入って大丈夫なのか?


 久しぶりに会えた俺に嬉しいのかポチは興奮しながら、体をバチバチと帯電させている。


「そういえばポチはどうやって雷を出しているんだ?」


「えー? 知らなーい」


「あれ、そういえばゾネも雷を出してたよな」


「うん」


 そういってゾネはバチバチと帯電し始めた。


「それどうやってるの?」


「えーっと、こう魔力の温度を下げるとバチバチし始めるよ」


 仕組みが良く分からないな……雷が発生する方法と一緒だろうか? そもそも魔力の温度を変えるという発想が新しいのではないだろうか。確かにポチのように雷を発生させる魔物がずっといたのだから、雷を発生させる仕組みがあってもおかしくはない。


 丁度良いので妹と話をしながら、魔力操作の練習を行った。

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