1-密室のカラオケと俺とお前
???「ここでもないか」
俺、中島たくみはどこにでもいる普通の高校2年生だ。
これといった特技もなく何のとりえもない俺だが、唯一優れた部分がある。
それが「感受性がとても高い」ことだ。
あまりにも高すぎて人の好意などが体全体で感じ取れる。
この特異体質のおかげで陰キャな俺でも誰にも嫌わずにここまでやれて来てる。
和田「ねぇ我空ぅー、帰りにカラオケいこーよぉー」
長岡「ったくしゃーねーな。ベース持っていくか!でも二人だとおもしろくねーだろ?」
和田「たぁしかにぃー!じゃぁさ!中島君呼ばない?ぎゃははははは!!」
長岡「それは冗談きつすぎるぜ!!!ぜってー1mmも動けずに帰るだけでしょ!どぅわぁ!」
和田「でもぉぜったいぃ面白いってぇ!ね!さぁそおうよぉー」
長岡「そこまで言うなら呼んでやるか!どぅわぁ!!!」
あーまた聞こえてきた。感受性が高すぎるあまり人の心がよみとれちまう。ったく、俺はいたっていじられキャラだ。まぁもう慣れたけどな、これは誘われて吊るし者になるやつだな。嘘でもついてしのぐか、、、
長岡「おい中島!帰りに俺らでカラオケ行かね?どぅわぁ」
和田「ぜったぁおもぉしろぉいからぁー!!ぎゃははははは」
中島「きょ、きょうはよ、用事がある、から、、さ、、」
長岡「なにビビってんだよ!どぅわぁ!そんなもん断っていくぞ!!どぅわぁ」
和田「そぉうだぁー!ぜったぁいこいよぉー!ぎゃははははは」
中島「え、あ、あ、はい、、」
はぁ、またか、、心が優しすぎる俺はまた断ることができなかった。ったく優しすぎるぜ。
ま、こうなったからには徹底的にかましまくってやるぜ!!
-帰り-
長岡「うし、学校終わったし約束通りカラオケいくか!どぅわぁ!」
和田「よぉおぉしぃ!和田、がんばぁっちゃうぞぉ!ぎゃははははは」
中島「ぼ、僕も、が、頑張るぞ、、」
長岡「一番点数低かったやつがおごりでいこうぜ!どぅわぁ!」
和田「そぉれぇ!まじぃさんせぇいぃ!ぎゃははははははは」
中島「わ、わかりましたよ、、」
-カラオケにて-
長岡「よっしゃー!俺が一番点数高いぜ!どぅわぁ!」
和田「えぇ、、わたぁしまけちゃったぁ、ぎゃははははははははははは」
中島「び、びりは免れた、、ところで長岡君の語尾のどぅわぁ!ってどこかで聞いたことがあるような、、」
和田「てか我空ぅー、今日はぁなんでぇ語尾にぃどぅわぁ!ってぇついてるのぉ?」
長岡「おっと、気づいちまったか、、ふふふ、、どぅわぁ!!!!」
和田「え!なにぃあれぇ!!ぎゃははははははははははははははは」
中島「あ、あれは!どぅわぁーす魔人!まさか乗っ取られていたのか!!」
長岡「どぅわぁ!お前ら!殺してやる!!どぅわぁ!」
和田「きゃぁぎゃははは!やめてぇー!!ぎゃははは」
中島「危ない!きゅいーん」
そのとき、中島は自分の持っている仮面ライダーベルトを腰に巻き、仮面ライダーナカジマンへと変身したのであった。
ナカジマン「くらえ!ナカジマンサーベル!きゅいーん!ぼかーん!」
和田「な、中島君?そ、その姿は!君がナカジマンだったなんて!ぎゃははははは」
ナカジマン「けがはない?もう安心して!僕が来たから(イケヴォ)」
どぅわぁーす魔人「き、貴様!ナカジマン!く、お前もここにいたとはな!だがこれならどうだ!」
ナカジマン「お前の悪だくみは絶対に許さない!必殺!ナカジマンストライク!!」
どぅわぁーす魔人「どぅわぁぁぁぁ!!!くそ、こ、ここまでか、バタ」
和田「きゃ、ナカジマン、いや中島君、か、かっこいい!ぎゃははははは」
ナカジマン「もう大丈夫、これからは僕が君を守るからね。」
長岡「い、おい、おい!!お前なにぼそぼそ独り言言ってんだ?」
和田「なぁにぃナカジマンってぇ?自分のことぉ?ぎゃははははははは」
中島「は!く、口に出てた?あ、その、気にしないで、、」
おっとまずい、俺の妄想が膨らみすぎちまった。これはいけね。
それはそうとあれ、俺の財布がない、、どこに行ったんだ?
???「コレクション集めだ!」