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お嬢様の裏の顔  作者: toyocat
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第七章 秋山総理大臣、激怒する

女の体を持つ男、芸者刑事を読まれてからですと、理解が一層深まります。


今回壊滅させた巨大不良グループは、やくざ、天龍会の手先でした。

バックにやくざがついていたので巨大不良グループにまでなったようでした。

その天龍会に陽子が狙われている事に気付いて防弾チョッキを着用していた。

高木刑事が心配して、陽子の右腕の第四秘書の泉に確認した。

「泉さん、先日陽子さんが防弾チョッキを借りたいと言ってきましたが、何かあるのですか?陽子さんに聞いても何も教えてくれなかったんだ。」と確認した。

「えっ?何も聞いてないわ。陽子に確認するわ。」と総理大臣が狙撃される可能性があるのかと心配していた。

家族団らんの夕食で、泉は陽子に確認した。

「高木刑事もお喋りだな。今回狙われているのは俺だ。外出時など俺の近くにくるな。巻き添えになるぞ。」と誰が狙われているのか教えた。

「そうはいかないわよ。私も全面的に協力するわ。」と亮太を守ろうとした。

翌日泉は高木刑事に事情を説明して亮太の護衛を依頼した。

赤黒レスリングジムにも伝えて、総力をあげて亮太を守ろうとしていた。

巨大不良グループと争ったのは、私たちスケバングループなので、巻き添えにならないように念のため、私たちスケバングループに京都旅行に行くように泉が促した。

亮太は、「そんな事をいつまで続けるのだ?それより元を絶ったほうが早いだろう。」と天龍会の事を調べていた。

天龍会では、陽子を狙おうとしても護衛がじゃまで襲えなかった。

「護衛を減らせ。護衛を狙え。」

「護衛を襲っても、すぐに別の護衛が来て人数は減りません。逆に厳重になります。」

「それもそうだな。それだったら護衛のチームワークを崩せ。家族を襲って心理作戦だ。高木刑事の家族は?」

「私もそう考えて調べています。独身で一人住まいです。両親は京都に住んでいます。父親は雑誌記者で母親は芸者です。」

「雑誌記者は取材で飛び回っているだろう。場所の特定が困難だ。芸者はお茶屋でお客様の相手をしているだろう。芸者を狙え!」と構成員数名に、京都に向かうように指示した。

天龍会を調べていた亮太が盗聴器で気付いて高木刑事に知らせた。

高木刑事は、「えっ!?なぜ母ちゃんが?関係ないじゃないか。」と不思議そうでした。

亮太は、「だから、俺に近づくなといっただろうが。護衛がじゃまだから、心理作戦で護衛のチームワークを乱すつもりだろう。高木刑事の母親は対外的には芸者だとPRしていて正解だったな。でなかったら、他のだれかが襲われていたかもしれないな。俺は天龍会の事を調べているから、京都の件は高木刑事に任せるよ。母親だろう。」と任せた。

高木刑事は、「了解した。」と返答して京都府警に対応依頼した。

京都府警捜査一課長は、当事者である三係に任せる事にした。

捜査一課長は念のため、高木係長だけではなく、西田主任も一課長室に呼んだ。

一課長は二人に事情を説明した。

「という事だから西田主任、鶴千代の護衛を三係でお願いします。」と指示した。

西田主任は、「了解しました。」と鶴千代の護衛を引き受けて、三係に戻って説明した。

前田刑事が、「いつもと異なる行動をすれば相手も警戒します。鶴千代さんには、いつも通りお座敷に出て頂いて、私がお客様になります。」と提案した。

西田主任は、「了解しました。係長よろしいですね。料亭金額や鶴千代指名料を後日連絡ください。一課長に依頼します。」

翌日西田主任は、「一課長から許可されました。連日同じ客だと怪しまれる可能性があります。客は、刑事が交代でします。ただし、後藤刑事は芸者見習いとして鶴千代に貼り付け。衣装や着付けについては係長お願いします。無線連絡用イヤホーンを天龍会に気付かれると都合が悪い。何かあれば、客役の刑事の携帯に電話します。」と体制を整えた。

広美も、他の客が事件に巻き込まれないように、事情を母に伝えて断っていた。

連日連夜、刑事を客として対応していた。

料亭も、毎晩アルコールなしで、お茶と食事だけなので不思議そうでした。

料亭の女将は、広美が刑事だと知っていて、何か事件なのか心配して広美に確認した。

「鶴千代さん、毎晩アルコール抜きにしているのは、何か事件ですか?張り込みですか?」と心配していた。

広美は、「ええ、そうです。私が刑事だと知っている料亭にして、お座敷も他のお客様が巻き添えにならないように、端のお座敷にしました。」

「やはりそうですか。可能であれば、料理やお茶を運ぶのも警察でお願いできませんか?事件に巻き込まれたくないので。」

「わかりました。対応します。」

広美が一課長に相談して、生活安全課から二人の婦人警察官が応援にきた。

女遊びに慣れている前田刑事は喜んでいたが、女遊びの苦手な西田主任や須藤刑事は戸惑っていた。

天龍会が広美の事を調べていると、巨大不良グループと争って破った謎のスケバングループが京都にいる事に気付いた。

天龍会は応援を呼んで、同時に襲う事にした。

赤黒レスリングジムが京都公演すると聞いていたので、女子高生相手にまさか銃は使わないだろうと判断して、事情を説明して手の空いているレスラーが謎のスケバングループの護衛をする事になった。

そんな中、鶴千代のお座敷で前田刑事は、鬼軍曹は怖くても鶴千代の姿になった時は魅力的で鼻の下を伸ばしていた。

それに気付いた芸者見習いの後藤刑事に、「何考えているのよ。」とつねられた。

広美に、「前田君も相変わらずね。」と笑われた。

しばらくすれば前田刑事の携帯に着信があった。

電話を終えると前田刑事は、「係長、来ました。挙動不審な男性三名がこちらに向かってきます。」と警告した。

前田刑事と後藤刑事が緊張する中、広美は、「ちょっと二人とも緊張して刑事丸出しじゃないの。もっと落ち着いて。リラックス、リラックス。」と呆れていた。

後藤刑事は、「さすが、鬼軍曹は余裕ですね。狙われているは係長ですよ。」と感心していた。

広美は、「肝心な事が見えてないわね。不審な男性が来ただけでは逮捕できないのよ。刑事に気付いて襲う事を中止して、部屋を間違えたと言われれば、私たちは何もできないのよ。私が襲われて初めて逮捕できるのよ。大丈夫だから、私が襲われるまで手出ししないで下さい。後藤刑事、警棒はしまって!二人とも座って!」と指示した。

やがて挙動不審な男性三名がお座敷にきた。

乱暴に戸を開けて、「鶴千代だな。」と確認して、「死ね!」と刃物で広美を襲った。

広美は簡単に避けて、近くで待機していた刑事が飛び出し、前田刑事と後藤刑事と生活安全課から応援に来た婦人警察官二名と協力して逮捕した。

「殺人未遂の現行犯で逮捕します。」と手錠をかけた。

天龍会は、「畜生!襲う事が知られていたのか!だが、この件のきっかけになった謎のスケバングループが京都旅行に来ていて、今頃襲われているぜ。」と笑っていた。

広美はスケバングループの連絡先を知らないので、慌てて陽子に電話して事情を説明した。

亮太は、「私を誰だと思っているのよ。そんなドジは踏まないわ。スケバングループを襲った天龍会は、先ほど全員逮捕したわ。」と広美を安心させた。

広美は、「さすが、陽子さん。総理大臣直属の秘書を務めているだけの事はあるわね。」と安心していた。

亮太は、私も先日気付いて、慌ててプロレスラーに護衛依頼した事は黙っていようと思っていた。

広美が京都府警に戻って確認すると、スケバングループを襲ったやくざは全員、脱臼や骨折したりしていて病院で手当てしていた。

不審に感じた広美は陽子に確認した。

「謎のスケバングループに格闘技の指導をしていたのは赤黒レスリングジムの覆面女子プロレスラーよ。あなた方の弟子が狙われていると伝えて護衛を依頼したのよ。スケバングループの指導をしていたので、彼女らの力量は知っているわ。最小限度の攻撃にすると思っていたら、私の弟子に恨みでもあるのか!とボコボコにやってしまったようね。」とそこまでやるとは亮太も予想していなかったようでした。

総理大臣は、第二秘書が入院して金庫番が不在になり困っているところに、陽子も狙われて各種調査に影響がでてきた。

せめて陽子だけでも通常業務に戻そうとした。

総理大臣は、「私の手足となって動いていた直属の秘書を二人も狙うのは、私の動きを封じるのか!その間に何をするつもりだ!国家転覆でも考えているのか!」と激怒して、国家反逆罪で天龍会を徹底的に追い詰めるように警視総監に指示した。

警視総監は、「えっ!?国家反逆罪?そこまでする必要があるのですか?まず捜査して・・・」と反論していた。

総理大臣は、直属の秘書が二人も襲われているので、今後何が起こるのか心配して、「捜査だと!そんな時間はない。そんな事をしている間に、とんでもない事件が発生すればどうするつもりだ!もういい、自衛隊を動かす!お前はクビだ!」と激怒して電話を切った。

警視総監は慌てて再度電話したが、「総理大臣は別の電話に出ています。後ほど電話し直してください。」と告げられて電話を切られた。

警視総監は、総理大臣に口答えしたのは間違いだったと反省していた。


次回投稿予定日は、6月14日を予定しています。

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