二十一話 驚愕
ナイトメアはメアリーとアンの元へ向かおうとしていた。
「そう言えば、メアリーとアンはどこの階層のどこの部屋にいるんだ?」
そうナイトメアはメアリーとアンの部屋の場所を知らなかったのだ。
あれは少し前の事だ。メアリー達がベッジハード帝國に仕官して間もないことである。
「はぁ...やっと終わった...なんで普段から仕事して疲れてる私が、正確に言ったら思念体は疲れないのだが、こいつ等の自己紹介なんぞ、聞かねばならぬのだ。こう言うのは時間を持て余してる、ローゼとかミーヤンとかにやらせればいいんだ...」
ここでフラッシュ・ライトニングがナイトメアに質問する。
「ナイトメア様。突然申し訳ありません。僕達はベッジハード帝國に仕官する訳ですが、将軍達は皆ベッジハード帝國地下階層に住むと聞きます。僕たちの部屋はどこにあるのですか?」
ナイトメアは内心こう思った。
(こいつ...私にそんな面倒な事までやらせようとするのか...嗚呼...)
「それに関しては私の忠実な僕、アフトザフトに案内させよう」
ナイトメアは体を実体化させ指を鳴らした。すると横からアフトザフトが魔法陣と共に現れた。
新人達の中からおお、という声が漏れる。
「お呼びでしょうか、ナイトメア様」
「彼らに部屋の案内を、確かロイスだけはエースが宝庫の間に案内すると言っていたな。その辺りをお前に一任しておく」
アフトザフトは敬礼した。
「御意」
時を戻そう!!!
「あぁ、そう言えばアフトザフトに全て任せっぱなしだったな」
ナイトメアはすぐさまアフトザフトに思念交信を行った。
「アフトザフト、応答せよ、アフトザフト」
「何で御座いましょうか、ナイトメア様」
アフトザフトはいつもの事ながらすぐ思念交信に反応した。
「メアリーとアンは何処の部屋に居る?」
「メアリーとアンですか、確かあの2人は6階層の優美の間にいると思いますが、それがどうかしましたか?」
ナイトメアはアフトザフトにこう言った。
「いや、何でもない。感謝する」
ナイトメアはそう言い、思念交信を終えた。
「優美の間か、よし行こう。あの2人と話し終えたら、ちょうど良い感じに休憩時間も潰れるだろう」
そしてナイトメアは優美の間前に瞬間移動した。
「ここか、失礼するぞ」
ナイトメアは一言かけたものの間を置かずにメアリーとアンのいる優美の間に入った。
「!?」
ナイトメアが驚くのも無理はない、2人は生まれたままの姿でお互いを抱きしめ合い、更には接吻をもしていたのだから。
LASTDAY21話「驚愕」を読んで頂き誠に有難う御座います‼️LASTDAY作者の杉田です‼️もし作品を気に入って頂けたなら、ブクマ登録、感想の程宜しくお願いしますʅ(◞‿◟)ʃ




