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LASTDAY  作者: 杉田健壱楼
二章 平穏
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二十話 宝庫の間

 帝國会議が休憩時間に入ったことで暇を持て余したナイトメアは、親睦を深める為に各将軍の元に向かうことにした。


 まずはロイス。ナイトメアは彼の能力を知りたかったのだ。


「確かロイスは王城の地下宝庫辺りを警備していたな…行ってみるか」


 ナイトメアはベッジハード王城の最下層宝庫のにテレポートした。


「おぉ...滅多と宝庫に来る機会などなかったが、久しく見るとやはり威厳を感じてしまうものだな...」


 ナイトメアのいる宝庫の間は煌びやかに装飾されている。ナイトメアが宝庫の大扉を開ける。


「邪魔するぞ、ロイス」


 そこにいたのは、ミー・ザ・ファクトリーであった。ナイトメアは驚いた様子でミーに問う。


「何故ミーヤンがここにいる?確か今の宝庫の守護はロイスが担当ではなかったか?」


 ミー・ザ・ファクトリーとは現在も宝庫の守護を担当してる将軍であり、外に出て戦闘する事は殆どない。愛称はミーヤンである。


「戦争が終わったからって、くだらん冗談を言うんじゃない。俺は今もここを守護しているぞ。この宝庫には神器と呪具がある。俺は神器を、ロイスは呪具を守護、管理してるのを知ってるよな?まさか忘れていたのか?」


(あー、そう言えばそうだったな。完全に忘れていた)


「すまんすまん、完全に忘れていたよ。なにせ最近滅多と来る機会がないものだから。しかし最近調子はどうだ?」


 ミーが深いため息をつき、こう答えた。


「お前達が戦争をしている間、こっちは書物、神器の手入れをしていたんだ...しかも今はロイスは留守だから私が呪具の守護もしている。大忙しだよ。呪具なんて確かに力は強大だが代償が大き過ぎる。よくロイス達はこんなもの使うな...」


 ナイトメアはそれを聞いて僅かに罪悪感を覚えた。


「それはご愁傷様だなミーヤン。それがミーヤンの運命サダメだ」


 ミーは顔をしかめてこう言った。


「分かってはいるが、そこまで直球に言わなくても良いだろう...」


 流石のナイトメアでも情があるようで、ミーに励ましの言葉をかける。


「まぁ、ミーヤンはしっかり自分の仕事を全うしている。宝庫を守るというのは誉れ高い仕事だ。でも私ならこんな退屈な仕事進んでやりたいとは思わない。だから尚更ミーヤンは立派だと思うぞ」


 ミーはその言葉を聞いた途端機嫌を直したようである。


「そうだよな!!俺の職は誉れ高いものだよな!!しかし最近どうなんだ、クロノスとは。良い感じか?」


 ナイトメアが問いに答える。


「まぁまぁと言った所だ...最近はあまり構ってもやれてないし...いつかプライベートな時間を取らねばな。最近は会うといえば仕事関連だけだからな...」


 ミーが笑顔で更に高らかな声でこう答える。


「そうしてやれ、そうしてやれ。俺は二人が仲良くしてくれればそれで良い。それにしても、久々にロイス以外と喋った。会議の時私も一応、分身体が出席していたが、特に喋る機会もなかったし。楽しかったよ」


「私も久々にミーヤンと喋れて楽しかったよ」


「お前の目的は確かロイスだろ?彼は今席を外してるよ。何故か知らんが、とりあえずここには居ない。お陰様で呪具まで私が見なければならない事になった。本当苦労するよ」


 ナイトメアが返事を返す。


「教えてくれて有難う。また来るよ。しかし宝庫に居ないとなると何処にいるんだ。まぁロイスは別の機会にするか...」


 こうしてナイトメアは宝庫を去った。


「さて、次は誰のところへ行こうか。クロノスに会いたいところだが、彼女は偵察に行っているからな」


 ナイトメアは悩んだ。悩んだ末に思いついた次の相手は...


「そうだ、アンとメアリーの所に行こう。会議中に少し強く叱り過ぎてしまったし、二人の事情についても詳しく知りたい。これは親睦も深められて一石二鳥だな」


 そう言ってナイトメアはアンとメアリーの元へ向かった。

LASTDAY20話「宝庫の間」を読んで頂き誠に有難う御座います、杉田です。もし気に入って頂けたならブクマ登録、感想を残していってくださいましたらとても嬉しいです‼️レビューなども宜しければお願いします‼️

今後ともLASTDAYと杉田をお願いしますʅ(◞‿◟)ʃ

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