空中都市パンタリクス
僕はルネ・リングルス
空中都市パンタリクスにある唯一のパン屋の
店長をしている
このパン屋は老舗パン屋で僕は8代目だ
なんでそんなに続いてるのか、またなんで空中都市にあるのかみんなも気になるであろう
では、ご静聴願おう、何故パン屋が空中都市にあるのかの理由を
それは18世紀フランスでのみんなも知ってるような出来事から始まる
フランス革命前のフランスでは、デモ運動が起きてたのは言うまでもない
その中で有名なのがマリー・アントワネットが言ったとされるこの一言
「パンがなければケーキを食べればいい」
この一言で国民は激怒、それにより革命が起き王国が倒れ、ルイ14世とマリー・アントワネットは処刑されたとされているのが歴史の教科書に書かれているものである
しかし現実は違う
現実はこうだ
マリー・アントワネットは違うことを言っていた、それがこんな一言
「パンがなければパン屋を作ればいい」
当時のフランスにはパン屋なるものは存在しなかった
しかしマリー・アントワネットはオーストリア生まれ、オーストリアにはパン屋があった
それによりフランスにもパン屋があると勘違いしていたのである
よってデモを起こした国民はパン屋なぞ存在しませんと言う
ここでマリー・アントワネットはこんなことをいう
「ないなら作ればいいじゃない」
これに農民たちは土地がないと反発
そしたらマリー・アントワネットはこんなことを言い残した
「空があるじゃない、空に作ればいいのよ」
デモを起こした農民は思わず笑ってしまったそんな不可能なことをと
しかしマリー・アントワネットはこんな事を言った
「夫に任せとけば何とかなるもん」
それにより、デモを起こした国民は笑いながら帰って行った、これによりデモ運動は収まったが国王および政府は悩みの種が増えてしまった
研究員とともに考えに考えそして、たまたまできてしまったのがこの空中都市パンタリクス
今となっては何故この都市がいまだに空中に飛び続けているのかはわかっていない
ただし、今も空中に浮かんでいて観光客も絶えない
ただ、今を生きてる人々はこんな歴史の背景なんか知らない、観光して楽しければそれでいいのだ、そして自分もパンが売れればそれでいいのだ
余談ではあるがこのあとフランス革命は起きた
理由はパン屋が出来ても買いに行く余力は農民には残ってなかったからだ、少し考えればわかる話である
そして国王とマリー・アントワネットが処刑されると同時に空中都市を作るのに携わった研究員と政府内のものは自殺し、資料は全部燃やされた
それにより今もとんでいる理由はわからない
長々と語ってしまったが、これがこのパン屋が空中都市パンタリクスにある経緯また、空中都市パンタリクスができた理由である
さてさて、では今日も仕事をするとしようか
朝7時に起床し、パン屋のある1階にむかう
そこでまず、昨日準備しておいたパンを竈に入れる
このパン屋はこれまた何でかわからないがパンを焼くのに熱を使わない、竈に入れるだけで勝手にできるのだ
これを作ったのはうちの初代なのだが本人もなんで膨らみおいしいパンが出来るのかはわかっていなかった、そして結論圧力によるものという予想で圧力パンという名前にした
同時貴族しかこなかったが貴族に気に入られたようでたくさん売れたらしい
これまた余談ではあるが、パンタリクスにはパンを作るための設備がすべて整っている
小麦畑から牛の小屋まですべてが揃っている
そしてそれらを育てるために約90世帯の人々がこの空中都市にはすんでいる
今となっては観光地にもなっているため、自治をとっている
それはさておきパンを竈に入れたら歯磨きをし、朝食を食べる
そして8時になったら着替える
ちょうど8時になると起きたばっかり竈にいれたパンがちょうど焼けるころなのである
焼けてるのを確認したら亀の甲羅のような形をした普通の形のパンは店に並べる、そして食パンだがこれは薄切りにしてサンドウィッチを作るための準備をする
さっきの余談の続きではあるが最近サンドウィッチを始めるのに当たって空中都市にはトマト畑などもできた
そして言い忘れてはいけないことであったが、この空中都市は何故か野菜が2週間あれば育つのである
これこそ最大の謎ではあるが、なんでだかわかってない
そして約10類近くのサンドウィッチを機械に入れるだけで瞬時に作ってもらう
めっちゃ楽な作業だ
そんなこんなで準備を進め開店の時間となった
そして今日もパン屋が開店した
最初のお客さんはなんとスズメだった、どうやらこの空中都市にきてしまったらしい
せっかく来てもらったのだと思い、パンをちぎって渡してやるとおいしそうにだべる
その後帰らせるために外に出してやる
今日はアジアの人が多いなと感じながらアジア系が好きそうなサンドウィッチを少し多めに作っていた、そのときだった
周りがざわついたのでなんだと思ったらどうやらアメリカの大統領が来たらしい
こんなことは日常茶飯事なので
「いらっしゃいませ」
などといいながら迎え入れた
今回の目的は単なる観光とパンが食べたいだけだったらしく大量のパンを買って帰っていった
そんなこともあり今日分のパンが2時には売り切れてしまい店じまいとした
店の前を軽く掃除しにいったところ朝に店に入ってきたスズメがまだいた
そして僕のことを見て見て近づいてきた
どうやら気に入られてしまったらしい
帰る様子でもなかったので飼うことにした
そのために家にある鳥籠に向かった
そしたら部屋に入った瞬間に鳥たちが大合唱を始めだした
今回のようなケースはよくあることでぼくの部屋にはすでに48匹もの鳥が住んでいる
今回で49匹目
ほんとに何匹まで増えるんだろうか
困ったものである
まあ、こんな感じで自分の1日の仕事が終わるのである
今度皆も覗きにきてみるといい