百年後の純文学
由紀のシックについて俺がドクターからレポートを受けたのはチェリーブロッサムがブルームし始めるエイプリルの始めだった。
「由紀さんのシックは非常にヘビーです。もう残されたライフはア・リトルでしょう」
「そんな、由紀の残されたライフが、ア・リトルだなんてドクター。なんとかならないんですか!」
「残念ですが、もう当ホスピタルではキャントビートです。アイムソーリーです。あなた方のパワーになれなくて」
ドクターはそう言うとショルダーをドロップした。俺のアイズから思わずティアーズがドロップする。
「この事を由紀さんにテルするかどうかは、隆司さん、あなたにエントラストします」
そう言い残すと、ドクターはリーブした。
バッド、こんな事どう由紀にテルすればいいって言うんだ。
俺はヘビーなレッグを引きずりながら、由紀がホスピタライゼーションしているホスピタルルームにバックした。
「あ、隆司君。どうだったドクターのレポートは?」
「ああ、ノープロブレムだってさ。由紀のシックはそこまでヘビーじゃないみたいだ」
「そうなんだ。よかった」
ホスピタルルームのウィンドウからシュートインするサンライトが由紀のスマイルをブリリアントにイルミネイトする。
そのアピアランスを見ていたら、とてもトゥルーの事なんて言えなかった。
しかし俺は由紀のネクストのワードにブレスをドリンクする
「嘘だよね。隆司トゥルーの事を言って。わたしのシックがヘビーな事くらいアンダースタンしてる。テルして隆司。わたしは後どのくらいアライブ出来るの?」
「由紀……」
俺はランゲージに詰まる。由紀は全部アンダースタンしていた。自分のライフがア・リトルな事をノウしていたんだ。
そうだ、トゥルーの事をテルしよう。由紀のデタミネーションをミーニングレスにしてはいけない。
俺は由紀にトゥルーの事をテルした。
「やっぱり、そうなんだね。わたしのライフはもうノーロンガーなんだね。わたしアンダースタンしてた」
「バッド、どうして由紀にばっかりこんなペインフルなデスティニーが。このワールドにゴッドはいないってのか」
「いいの隆司。わたしラストはハッピーだった。だって隆司にミートする事がビーエイブルトゥーしたんだもん」
「由紀……」
由紀のアイズからティアーズがドロップする。しかしそのフェイスは変わらずスマイルにワラップされていた。ウィンドウからシュートインするサンライズが俺たちをジェントリーにワラップする。
それから俺たちはリメイニングタイムを二人で一緒にスペンドした。
今でもエイプリルになりチェリーブロッサムがブルームするとリメンバーする。
由紀のサンライトにイルミネイトされたブリリアントなスマイルを。