第五話 モモカのトラウマ 失った過去の友情
…ある日のこと、百華は自分の部屋でパソコンに向かって何かをやっている。
「オッス!オラ、百華!今日も『モモちゃんねる』張り切っていってみよぉ~!」
百華がやっているのは、動画配信サイトに自分で撮った動画をアップして全世界に発信する所謂『ヨーチューバー』と言うもの
「はい!今日も始まりました~!今日は月に一度の生配信だよ~!今日もみんなと楽しくおしゃべりしたいな♪」
動画のコメント欄にはリアルタイムで観覧している視聴者からのメッセージがバンバン送られている。
『モモカちゃんかわゆすぎ!』『萌え死にしそう!』『尊い』などと百人近くの人達から称賛のコメントが湯水のように溢れてくる。
「さぁて、まずは何から話そうかな~?あっ!そうだ!ついこないだオモシロイことがあったの!あのね、モモカのお兄ちゃんがね…」
と、ノリノリで動画を配信していると
「百華ー、ちょっと来てー!」
突然聖奈の呼ぶ声がした
「えー、もう生放送中なのにー!みんなゴメンねー!この続きはまたいつかやるから!じゃっ!」
配信を終了し、聖奈の下へ向かう
「お姉ちゃーん、何か用?」
「あ、百華ちょっと悪いんだけどさ…政宗がお弁当忘れてったみたいだから学校まで届けてくれる?」
「えっ!?い、いやだ!モモカ学校に行きたくない!」
「まぁ気持ちは分かるけどさ、私も今手が離せないし、雄吾と父さんは今日三丁目の田中さんのとこのおばあちゃんの法事で留守にしてるし、剛丸も学校だし、かといって霊獣達に持ってかせる訳にもいかないし、だから百華にしか頼めないのよ」
「そんな…」
「だからお願い!行ってくれるならこれで好きなお菓子買っていいから」
と、財布から五百円玉を取り出す
「い、いやだ!モモカ絶対行かない!」
「もうつべこべ言わないの!とにかく頼んだわね!」
と、百華に半ば無理矢理五百円玉と政宗のお弁当を持たせて外に出す
「あ、ちょっと!お姉ちゃん!…はぁ、やだなぁ」
と、渋々学校へ弁当を届けに行く百華
…学校の前まで来るや否や、中々入ろうとせず校門の柱にもたれかかり荒い息をしながら胸を抑えている。
「…ハァ、ハァ、ハァ」
と、そこへ
「あれ?ねぇ君そんなとこで何してんの?」
「!?」
急に男子生徒達に話しかけられ固まる百華
「…あ、あの…えっと」
「あれ、百華?お前こんなとこで何やってんだ?」
「マー君…あの、これ!」
持ってきた弁当を渡す
「あれ?オレの弁当…あ、わざわざ届けにきてくれたのか!わりぃな」
「………」
そのまま無言で走り去っていく百華
「ねぇねぇ、あの娘マー君の知りあい?スゲー可愛いんですけど!」
「ん?あぁ、あいつオレの双子の妹」
「妹!?マジで!?マー君あんな可愛い妹いんの!?」
「お前マジでうらやましすぎ!お前にスゲー美人の姉さんいんのは知ってたけどあんな可愛い妹までいるとか超うらやましい!」
「そ、そうか?」
家に帰ってきた百華、帰ってくるや否や自分の部屋に駆け込み布団に潜り込みうずくまる。
「百華ー?帰ったの?あんた大丈夫?」
「…うぅ…うぅ」
「…ふぅ、やっぱり私がいけばよかったかなぁ」
「あれ聖奈はん、百華はんどうかしはりましたん?」
「…うん、ちょっと…ね」
「?」
…その夜、百華は夕飯の時間になっても部屋から出てくることはなかった。
「…珍しいな、百華がメシの時間になってもこないなんて」
「いつも食うことに関しては誰よりも早いのになぁ…」
「ちょっと心配だな、僕ちょっと見てこようか?」
「ほっておきなさいよ、きっとそのうち出てくるわよ!さ、先に食べちゃいましょ!」
…一方その頃、陰丸一族の屋敷では
「…ブツブツ…ブツブツ」
当主である龍左衛門が祭壇に向かって何やら祈りを捧げていた。
「失礼します、父上」
「…紫怨か?」
「お取り込み中でしたか、出直します」
「何、かまわん…して、何用だ?」
「はい、現在ゴウズとメイズが陽向一族の殲滅に向けて兵を生み出し奴らに仕向けてはいる様ですが、思いのほか奴らは手強く未だに難航している模様であります…」
「そうか…己ぇ陽向一族め…まだ抗うつもりか!かくなる上はこの儂自ら…うっ!ゴホッ!ゴホッ!」
突然苦しそうに咳き込む龍左衛門
「父上!無理をなさらないでください!父上のお体はもう…」
「くっ…分かっておる、だからこそ即刻あの憎っくき陽向一族を地獄へ葬ってやらねば儂は死んでも死にきれぬ!一刻も早く彼奴らを始末するのだ!」
「仰せのままに…」
…次の日、百華の様子を窺う九威女
部屋の戸をそっと開け中へ入る、部屋の中はお菓子の袋や包み紙がそこら中に散乱しており、当の百華は布団の中にくるまりうずくまっていた。
「…百華はんウチどす、みんな心配してますえ…一体どないしはりましたん?」
「…出てってよ、今は誰とも話す気分になれない」
「そないなこと言わんと、せめてお顔だけでも見せとくれやす」
「…お願いだから出てって、一人にして!」
「百華はん…」
諦めて部屋を出る九威女、部屋を出たところで聖奈とばったり鉢合わせた。
「あ、聖奈はん…」
「九威女、百華の様子どう?」
「…全然どす、ウチがいくら言うても顔すらろくに見せてくれまへんわ」
「…そう」
「百華はん、一体何があったんどすか?教えてくれやす」
「そうね、九威女はまだ知らなかったわよね…いいわ、教えてあげる」
「へぇ」
「…あの子には昔、幼稚園の頃からの幼馴染で大親友の『ゆりあちゃん』って子がいたの」
「ゆりあちゃん…百華はんのお部屋に飾ってある写真に百華はんと一緒に写ってはったあの子どすな?」
「そうその子、二人とも子供の頃からホントに仲良しでいつもずっと一緒だったの…でも、二人が中学の頃にあることがおきたの」
「あること?何どす?」
「ゆりあちゃんがクラスのリーダー的女子のグループから酷いいじめを受けるようになったの、百華はそんなゆりあちゃんを救おうと自分の身も顧みずに彼女を庇ったの」
「ええ話どすな…」
「百華は昔から友達思いの優しい子だったから、多分私だったら同じことはできないだろうなぁ、なんて…」
「それで?その後どないなったんどす?」
「なんとか彼女をいじめから救うところまではよかったんだけど…実はそれがきっかけで今度は百華自身がそのいじめっ子グループから反感を買っちゃってね、ゆりあちゃんの代わりにいじめの標的にされたの」
「そんな…!」
「百華は今度はゆりあちゃんがきっと助けてくれる、そう思ってたけどゆりあちゃんは百華のことを助けようともせずただ見てみぬフリしてるだけだったの」
「酷い…そんなの酷すぎるどす!」
「それからからかな、百華が引きこもるようになったのは」
「百華はん…」
すると、聖奈のケータイが鳴り
「ん?政宗からだ、もしもし?」
『もしもし姉貴?今うちの学校に陰丸一族の牛野郎と馬野郎が出た!今ユウ兄とタケ兄には先に連絡してこっちに向かって貰ってる!姉貴は百華連れて急いで来てくれ!』
「分かった!すぐ行くから待ってなさい!」
「出たんどすか!?」
「うん、九威女は叉多尾連れて先に向かって!私もすぐ百華連れていくから!」
「分かりました!」
…一方その頃雄吾と剛丸は政宗と合流し、現れたゴウズとメイズと対峙していた。
「ウッシッシ!現れたなヨーカイジャーどもめ!今日からここが貴様らの墓場となるだろう!」
「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ!」
「フッフッフッ、そう上手くいきますかね?」
そう言うとメイズは足元にあったサッカーボールを手に取ると槍を構え
「『地獄で彷徨える魂よ、再びこの現世に舞い戻りて我が従順なる下僕となれ』きぇぇぇい!!」
サッカーボールに槍を突き立てる、するとサッカーボールはたちまち怪人の姿へと変貌した。
「『サッカーボール男』ここに見参!オーレオレオレ!」
「へっ、また性懲りもなく変な怪人出しやがって!」
「さあやってしまいなさい!サッカーボール男!」
「オーレ!キックオフだ!」
「こっちもいくぞ!マサ!タケ!」
「あぁ!」
「うん!」
「『獅子・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『鬼熊・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『龍・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『霊獣転生』!」
「いでよカゲオニ!」
「いくぞ!」
カゲオニ軍団とサッカーボール男と対決する三人
と、霊獣達も現場に駆けつけた
「雄吾!」
「獅子丸!お前達はカゲオニどもを頼む!」
「よっしゃ任せろ!しゃあこらぁぁぁ!!」
そしてしばらくして聖奈と百華も現場に到着する
「みんなお待たせ!」
「姉ちゃん、百華!」
「さぁ、行くわよ百華!」
「う、うん!」
「『猫又・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『九尾・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『霊獣転生』!!」
二人も変身し戦闘に加わる。
「行くわよ!叉多尾!」
「ニャンニャーン!」
鉤爪に変化した叉多尾、鉤爪を装備しサッカーボール男に向かっていくブルー
「くらいなさい!」
「甘い!」
サッカーボール男はどこからともなくサッカーボールを取り出しブルーに向かって蹴った。
「そぉれ!」
「!?」
ボールはブルーの目の前でいきなり爆発した。
「あうっ!」
「ニャヒっ!」
「姉さん!叉多尾!」
「オーレオレオレ!見たかオレの必殺の爆弾シュート!」
「くそっ!これじゃ迂闊に攻撃できねぇ…」
「そぉれまだ行くぞ!」
次々と爆弾ボールを放ってくるサッカーボール男、ヨーカイジャー達はそれを必死にかわしていく
「このままじゃ埒があかない!獅子丸!」
「おうよ!」
バズーカに変化する獅子丸
「ユウ兄!何する気だよ!」
「まぁ見てな!ファイヤー!」
サッカーボール男の放った爆弾ボールに向かってバズーカをぶっ放す
するとバズーカの風圧に押されてサッカーボール男の方へ爆弾ボールが押し戻される。
「わわわ!?こ、こっちくんな!」
押し戻された爆弾ボールはサッカーボール男の目の前で爆発し爆発をモロにくらったサッカーボール男。
「やりぃ!」
「ふぅ…一か八かの賭けだったが、上手くいったな!」
「く、くそ…」
「このままトドメよ!」
「あぁ!」
五人が必殺技を構えようとしたその時だった。
「そこまでです!」
「!?」
ゴウズとメイズが女子生徒を一人捕まえて人質にしているのだった。
「ウッシッシッシ!この娘の命が惜しくば大人しくしろ!」
「なっ!?」
「己、卑怯な…」
「あ…!」
「…百華?」
「…ゆ、ゆりちゃん?」
「えっ!?」
「ゆりちゃんだよね!?百華だよ!」
変身を解いて素顔に戻る百華
「モ、モモちゃん!?」
「ゆりちゃんって、まさかあの子…アンタの友達だったゆりあちゃん?」
「うん、まさかこの高校に通ったなんて思わなかったけど」
「ホッホッホッ!それは好都合!ではそのお友達の命が惜しくば他の方々も変身を解いて頂きましょうか?」
「くっ…」
仕方なく言われるがままに変身を解く四人
「モモちゃん…」
「ホッホッホッ!では次にあなた達の持っているその刀とマガ魂を捨てていただきましょうか?」
「ふざけるな!そんなことできるわけないだろう!」
「できないとなれば、この娘には死んでもらうしかないですね」
そう言って槍の先端をゆりあの顔の前に宛がうメイズ
「い、嫌…」
「やめて!分かった、言う通りにする!」
すると百華は霊斬刀とマガ魂を後ろに放り投げた。
「ホッホッホッ!素直でよろしいですね!」
「百華!アンタ…」
「ゆりちゃんは、モモカの大事な親友なの…絶対にモモカが助ける!」
「モモちゃん…なんで?だってアタシ、モモちゃんがアタシの代わりにいじめられてるの見てみぬフリして助けることもできなかったんだよ!そんな酷いことしたのにまだ、アタシのこと親友だなんて言ってくれるの!」
「そんなの関係ないよ…だってモモカにとってゆりちゃんは、かけがえのない親友だから!」
「モモちゃん…うっ…うっ…」
「お涙頂戴の茶番はおしまいです!ゴウズ!あの娘を存分に可愛がって差し上げなさい!」
「ウッシッシ!任せな!」
百華に迫るゴウズ
「百華!」
「おっと!行かせないぞ!」
復活したサッカーボール男が通せんぼする
「くっ!どきやがれ!」
「ここを通りたくば俺を倒してからにするんだな!」
「くっ!『霊獣転生』!」
再び変身してサッカーボール男に立ち向かう四人
「タッツィー!百華を頼む!」
「心得た!」
百華を助けに向かう霊獣達
「おっと、邪魔はさせませんよ!カゲオニ!」
再びカゲオニ軍団を繰り出して霊獣達の足止めをするメイズ
「くそ!どきやがれこの雑魚どもぉ!」
「くっ!数が多すぎるたい!」
「ウッシッシッシ!さぁ、これでもうお前を助ける者はいない!」
「むぅ…うあぁぁぁ!!」
生身のままゴウズに立ち向かう百華
「このっ!このっ!えいっ!えいっ!」
素手でゴウズを殴ったり蹴ったりするがゴウズには全然効いていない。
「ウッシッシッシ!気持ちのいいマッサージだ!所詮は霊獣の力がなければただの非力な小娘だなぁ!ウッシッシッシ!」
「モモちゃん!もうやめて!もう私のことはどうなってもいいから!」
百華の手はゴウズの岩のように硬い体を殴り続けて血だらけになっている
「…ハァ、ハァ、ハァ」
「これで終わりか?ならこれで本当に終わりにしてやる!」
ゴウズは百華の首を掴み高々と持ち上げる
「うぅ…」
「モモちゃん!」
「百華!」
「さぁ、大人しく諦めろ!そうすれば命だけは見逃してやってもいいぞ」
「い、嫌だ…」
「何ぃ?」
「モモカは…絶対に…ゆりちゃんを…助ける!」
「フン!この期に及んでまだ言うか!よほど死にたいらしいな?」
「やめて!」
「死ねぇ!」
百華の首を締め上げる
「うぅ!うあぁぁぁ!!」
「百華!」
「ウッシッシッシ!もがけ!苦しめぇ!」
「…ま、負けない!」
「!?」
「モモカは…絶対負けない!」
すると、百華のマガ魂が百華の強い心に反応して独りでに百華の元へ戻った。
「なっ!?」
マガ魂を取り戻した百華は力を取り戻し、ゴウズの手を振り払い脱出し、落とした霊斬刀を拾う。
「しまった!」
「『九尾・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『霊獣転生』!」
再び変身する
「陽向一族の名の下に、悪しき魂を浄化する!」
「この小娘!モー怒った!ぺちゃんこにしてやる!」
「フッ!」
幻術を使ってゴウズとメイズの動きを封じる
「なっ!?なんだこれは!?」
「み、身動きがっ!?」
動かなくなった隙をついてメイズの手から逃れるゆりあ
「やいやい!よくもモモカの大事な親友をいじめたな!倍にして返してやるんだから!ハァァァァァ!!」
力を溜め込み刀に力を集中する
「『奥義・幻技 演舞百華葬』」
大量の幻の花びらが舞い、ゴウズとメイズを攻撃する
「ぐあぁぁぁ!!」
「百華…すげぇな…」
「俺達も今度こそトドメといくか!」
「うん!」
「OKよ!」
「必殺!『霊斬波』!!」
四つの斬撃がサッカーボール男を斬り裂いた
「ぐわぁぁぁ!!」
断末魔とともに消滅する
「やったな!」
「ぐぬぬ…己小癪な…ゴウズ!」
「任せな!『消え行かんとする魂よ、今ここに汝に再び命の灯を点し大いなる力を汝に授けん』!うらぁぁぁ!!」
大槌で残骸を叩く、するとたちまちサッカーボール男は巨大化して復活した。
「よし、獅子丸!頼む!」
「おうよ!行くぜおめぇら!」
「『霊獣大変化』!!」
「よし、行くぜ!」
「『霊獣合体』!!」
「完成!『ヨーカイオー』!!」
「さぁ!ハーフタイムは終わりだ!こっから本気で行くぜ!くらえ!『ドリブルアターック』!!」
凄まじいタックル攻撃をくらわすサッカーボール男
「くっ!なんのっ!『鬼熊キック』!」
負けじとヨーカイオーも強烈なローキックをくらわす
「ぎゃあ!こうなれば…特大爆弾ボールをくらえ!」
「デカっ!」
「こんなのくらったらひとたまりもねぇぞ!」
「吹き飛べー!」
ヨーカイオーに向けて特大爆弾ボールを蹴り飛ばす
ボールはゆっくりと落ちてくる
「くらってたまるか!押し返してやる!みんな!」
「おう!」
「必殺『ヨーカイオー・フルブラストスクリーム』!!」
放たれたビームは特大爆弾ボールを押し返してそのまま一直線にサッカーボール男に向かっていく
「あわばばば…」
ボールが命中し、ビームもろとも大爆発をくらう
「ぐわぁぁぁ!!ま、まさかのオウンゴールでゲームセットォォォ!!」
断末魔とともに消滅する
「…モモちゃん、あの時はホントにごめんなさい!ホントは助けてあげたかったけど、またいじめられるって思ったら怖くて怖くて…」
「もういいよ…また昔みたいに仲良くしようよ」
「モモちゃん…うわぁぁぁん!!」
二人抱き合って涙を流す、その様子を微笑ましく見守る雄吾達
「よかったね、仲直りできて…」
「これで引きこもり脱出してくれれば御の字なんだけどね…」
「さ、全部丸く収まったことだし!帰るか!」
「そうだな、俺腹減った…姉貴ー、今日の晩飯何?」
「今日はナスが安かったからナスの煮付けにでもしようかな?」
「げっ!?だからナスはやだって言ってんじゃん!」
「文句言わないの!少しは百華を見習いなさい!」
「あいつはただ単に食意地張ってるだけだろ!」
「ああ言えばこう言う、今日と言う今日はちゃんとナス食べなさい!」
「やなこったい!」
「あ、こら!逃げるな!待ちなさーい!」
続く