最終話 因縁の戦い!今こそ決着の時!
前回のあらすじ、千年以上に渡る因縁の戦いに終止符を打つ為、陽向一族に決闘を申し込んだ紫龍斎。
紫龍斎はゴウズとメイズのマガ魂を使い『獣魔王』へと変身しその圧倒的な力でヨーカイジャー達を圧倒していったのだった。
絶体絶命のピンチに陥るヨーカイジャー、そして獣魔王の強烈な一撃により獅子丸達は戦闘不能となり霊獣の力が途絶えた今、五人は変身能力を失ってしまう。
そんな折、街ではカゲオニ軍団を率いたゴウズとメイズが暴れ回っていた。
カゲオニ軍団の進軍を食い止めようとヨーカイジャーは虎三郎に四神マガ魂を託し霊獣達の蘇生を頼む
そしてヨーカイジャー達は、生身のままカゲオニ軍団に立ち向かっていったのだった。
物語は、ついに最終章へ突入する!果たして…最後に勝つのは一体どちらなのか!?
「うぉぉぉ!!」
カゲオニ軍団に生身で立ち向かう五人、しかしやはり霊獣の力を失った今となっては力が発揮できず、カゲオニ相手でも苦戦を強いられてしまった。
「くっ…うわっ!ハァ、ハァ、ハァ…」
「ホッホッホッ!不様ですねぇ!陽向一族とて霊獣の力なしでは所詮はただの人間、無力なものですねぇ!」
「うるさい!俺達は絶対に諦めるわけにはいかないんだ!」
「お黙りなさい!下等な人間の分際で!」
「うわっ!」
メイズに蹴り飛ばされる雄吾、しかし力を込めて踏ん張り倒れることはなかった。
「何故です?何故倒れない!?えぇい忌々しい!きぇぇぇい!!」
今度は槍の柄の先で雄吾を突き倒し、そのまま地面に押さえつける。
「がぁっ!」
「ユウ兄!」
「おっと!いかせねぇぞ!」
「邪龍すんなこのクソ牛!」
助けにいこうとする政宗をゴウズが阻む
「さぁ、諦めて我々に降伏しなさい!そうすれば命だけは助けてあげましょう!」
「い、嫌だ…!」
「しつこいですねぇ…ならばこれならどうです!えぇい!」
更に強く押さえつける
「ぐはぁっ!」
「雄吾!」
「兄さん!」
「ユウ兄!」
「雄吾兄ちゃん!」
「さぁ!このまま臓物を潰して差し上げましょうか?ホォラ!」
「ぐぁぁぁ!!」
「ユウ兄!くそ、どきやがれ!」
「無駄だ!どの道あいつはもう死ぬ!諦めろ!」
「諦めるわきゃねぇだろうがンナローがぁ!」
雄吾の腹に槍がメリメリと食い込んでいく
「さぁ!もうすぐ本当に臓物が潰れますよ?早く降伏しなさい!」
「嫌だ…!」
「何故です?何故そうまでしてあなた達は頑なに我々に歯向かうのです!?」
「…約束、したからだ…」
「何ぃ?」
「あいつと、俺の大事な相棒と!約束したからだ!絶対に、お前らを倒すってなぁ!だから、俺達は何があろうと諦めるわけには、いかないんだぁ!!ぬぉぉぉ!!」
と、雄吾は槍の柄に手をかけて力ずくで無理やり押し戻した。
「バ、バカな!?」
「俺達を、陽向一族の力を、ナメるなよ!」
『火鼠・マガ魂!いよぉぉぉ!!』
「はぁ!!」
炎を纏った剣でメイズを一刀両断にする
「ぐぁぁぁ!!」
「雄吾…なるほど、その手があったわね!よし!」
『大蝦蟇・マガ魂!いよぉぉぉ!!』
「そぉれ!」
カエルのようにぴょんぴょん跳び回りカゲオニ達を倒していく聖奈
「よし、僕だって!」
『牛鬼・マガ魂!いよぉぉぉ!!』
「うぉぉぉ!!」
渾身の力を込めて突進していき、カゲオニ達を蹴散らしていく剛丸。
「やるな、よぉし俺も!」
『鎌鼬・マガ魂!いよぉぉぉ!!』
「それそれそれ!!」
風を纏った斬撃を飛ばしカゲオニ達を斬り裂いていく政宗。
「モモカも!」
『土蜘蛛・マガ魂!いよぉぉぉ!!』
「えぇい!」
刀から糸が吹き出し、その糸をカゲオニ達に巻きつけて動けなくする百華
「なっ!?こいつら!」
「えい!」
ゴウズにも糸を絡ませる
「うわっ!?」
「今だ!」
雄吾と政宗が思い切りゴウズを斬りつける
「ぐはぁっ!己、このクソガキども!」
「少々侮り過ぎましたかね?こうなれば、我々も本気にならざるを得ませんね?」
「来るぞ!構えろ!」
するとその時、雄吾のケータイが鳴る
「?、親父からだ…もしもし?」
『大変だ!もうすぐ紫龍斎に施した術が解けてしまうかも知れない!こっちはまだ少し蘇生に時間がかかるが、悪いがもう少し持ちこたえてくれないか!?』
「マジかよ!?あーでもやるしかねぇな!」
『すまない!できるだけ急ぐ!死ぬなよ、お前達…』
電話がきれる
「と、父さん何だって?」
「…紫龍斎に施した術がもう解けかかってるって、まだ蘇生まで時間がかかるから何とか持ちこたえてくれとよ」
「そんな!?嘘でしょ!?」
「ホッホッホッ!それは好都合!まだまだ勝利の女神は我々を見捨てはいなかったようですねぇ!」
「くっ…今すぐ紫龍斎のところへいかなきゃなんないのにまだこいつらがいる…どうすりゃいい?」
「私に任せて下され!」
「え?」
と、そこへジャスティスと狛犬兄弟が戻ってきた。
「雷童丸!お前、大カゲオニは?」
「大カゲオニならもう全部倒しました、ここは私達に任せて雄吾殿達は早く紫龍斎の下へ!」
「でも、お前…」
「安心してつかあさい!アニキのことはワシらが体張って守りますけぇのぅ!のぅ吽犬!」
「はいな兄さん!」
「雷童丸…阿犬、吽犬…」
「さぁ早く!後のことは頼みましたよ!」
「分かった!ここは任せる!」
その場をジャスティス達に任せて先に進む五人
「ホッホッホッ、本当によろしいのですか?あなた達だけで我々を止めようと?」
「ウッシッシッシ!片腹痛いわ!お前みたいな人間でも霊獣でもない半端モンが俺達に勝てるかよ!」
「なんじゃとワレェ!アニキをバカにすんな!」
「フン、止められるものなら止めてご覧なさいな…本当に止められるなら、ねぇ…」
「御託はいい、さっさとこい!」
「では、お望み通りに…一思いに屠ってあげましょう!」
「『雷獣覚醒』!!」
「死ねぇぇぇ!!」
「きぇぇぇい!!」
「はぁぁぁぁ!!」
…一方で、獣魔王を封じた採石場までたどり着く五人
「…不味いわね、あれもう完全に解けかかってるわよ!」
するとその時、石化した獣魔王の体に亀裂が生じ、やがて術が完全に解かれてしまった。
「ぬぐぅ…己、陽向一族の当主め…よもやこの儂の動きを封じるとは…ん?」
「紫龍斎…!」
身構える五人
「フン、まだ歯向かうつもりか小童ども!まぁいい、霊獣の力を失った貴様らではこの儂は絶対に倒すことなど不可能だ!」
「るせぇ!んなことてめぇなんかが決めんな!」
「ほぅ…威勢だけはいいな、ならば望み通り…貴様ら全員一片の肉片も残らぬように消し炭にしてくれる!!」
五人を凄まじい妖気で威圧する獣魔王、そのあまりの圧に思わずたじろぐ五人
「うぅ…凄い妖気、立ってるだけでやっとだよ」
「怯んでる暇はないわ!しっかりしなさい!」
「で?どうするよユウ兄、まともに向かってっても勝てる相手じゃねぇぞ」
「大丈夫だ、奴の胸の中央を見てみろ」
「えっ?」
見ると、獣魔王の鎧の胸の中央に雄吾が怒りの一撃で穴を開けた跡が残っていた。
「あそこを確実に突けばダメージを与えられるハズだ…五人で一斉に飛びかかって隙を突いて確実に突くぞ!」
「OK!」
「よし、いくぞ!」
剣を構えて五人一斉に獣魔王に斬りかかる。
「フン、愚か者め!返り討ちにしてくれる!」
五人の攻撃をいなしていく獣魔王、それでも諦めずに必死に獣魔王に向けて刃を向ける五人
「はぁぁぁぁ!!」
「小賢しいわ!!」
五人とも獣魔王に吹っ飛ばされてしまう
「くそ!やっぱり、ダメか!」
「いくらなんでも強すぎるよ…」
「もう、ダメ…勝てっこないよ!」
「最早、これまでかもしれないわね…」
「…嫌だ!」
「!?」
他の四人が諦めムードの中、雄吾ただ一人だけは立ち上がる
「…ハァ、ハァ、ハァ、絶対に…諦めてたまるもんか!」
「雄吾…」
「兄さん…」
「ユウ兄…」
「雄吾兄ちゃん…」
「…諦めない、約束、したんだ、俺は…俺は!!うぉぉぉ!!」
再び刀を構えて突撃する雄吾
「懲りない小童め…死ぬがいい!」
雄吾に向けて光弾を放つ獣魔王
「うわぁ!!」
吹っ飛ばされて地面に突っ伏す雄吾
「ククク、他愛もない…この儂に歯向かったことを後悔しながら地獄に堕ちるがいい!」
と、一際大きな光弾を作る
「雄吾!」
「兄さん!」
「ユウ兄!」
「雄吾兄ちゃん!」
「うぅ…」
「死ねぇ!!」
光弾を放とうとしたその時だった、突然光弾が消えたかと思うと獣魔王の体がよろめき出し、苦しそうに膝をついた
「うっ…な、何だと言うのだ!ち、力が…」
すると、獣魔王の変身が徐々に解けかかっていた。
「あ、あれ?どうなってんだ?」
「…あっ!もしかしてライちゃんかも!」
「あっ!そう言うこと!」
…一方で、ゴウズとメイズと交戦中のジャスティスと狛犬兄弟
「ぐっ…ハァ、ハァ、ハァ…」
ジャスティス達に圧されてボロボロのゴウズとメイズ
「な、何故です…霊獣の血を半分しか持たぬような半端者のあなたが、何故こんな力を!?」
「へんっ!アニキを甘く見んなバカタレが!」
「そうじゃそうじゃ!大アニキはのぅ、おどれらなんかとは格が何倍も違うんじゃけぇのぅ!」
「くっ…この野郎!」
「無駄だ、もう勝負はついた…大人しく退け」
「お黙りなさい!このまま負ければ陰丸一族の名折れ、負けるわけにはいかないのです!きぇぇぇい!!」
最後の力を振り絞り向かってくるゴウズとメイズ
「『阿っ!』」
「『吽っ!』」
「『狛犬式結界術・結界槍殺陣』!!」
細長い結界が二人の体に突き刺さり動きを止める。
「なっ!?か、体が!」
「う、動けねぇ!」
「阿犬、吽犬…よくやった、後は任せろ!」
「おうよ!アニキ!ガイーンとかましてつかあさいや!」
「『奥義・雷光瞬裂斬・真』!!」
必殺技が炸裂し、二人を一気に斬り裂く
「ぐぁぁぁ!!」
断末魔を残して消滅する
「やった!やったのぅアニキ!」
「あぁ、これで紫龍斎も獣魔王の力を使えぬはず…」
「おぉ、ほいじゃあ今頃…」
「うむ、いくぞ二人とも!」
「へい!」
「はいな!」
雄吾達の下へ急ぐ雷童丸と狛犬兄弟
…場所は戻り採石場、ゴウズとメイズが倒されたところで獣魔王の変身が完全に解けた紫龍斎
「ぐっ…あのバカどもめ、しくじったか!」
「雷童丸がやったみたいだな…これでもう終わりだ!観念しな!」
と、その時だった。そこへ紫怨が現れて間に割って入る
「そこまでよ!」
「紫怨!」
「…やらせはしないわ、陰丸一族は永遠に不滅よ!」
「もう止せ、勝負はついた…」
「嫌よ!まだ終わってないわ!」
そこで紫龍斎がゆらりと立ち上がり
「紫怨や、もう良い…」
「紫龍斎様…私は…」
すると次の瞬間、紫龍斎は紫怨の首を掴んだ
「っ!?」
「なっ!?」
「し、紫龍斎…様!?」
「ククク、確かにお前の言う通りまだ終わってなどおらん…寧ろこれからが本番だ!」
「ぐっ!」
「紫龍斎!お前何を!」
向かってきた雄吾を殴り飛ばす紫龍斎
「ぐっ!」
「ククク、悪く思うな紫怨や…貴様の体、貰うぞ!」
すると、紫龍斎の体から黒いモヤのようなものが飛び出してその黒いモヤに紫怨の体の中に入っていった。
「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
「っ!?」
あまりの異様な光景に言葉を失う五人
「な、何が起こってんだ!?」
黒いモヤが全て紫怨の体に入ると、二人は気を失って倒れる、そして紫怨だけがムクリと起き上がる。
「…ククク、アッハッハッハ!!」
「な、何?」
「まさかとは思うが、あの野郎…紫怨の体に乗り換えたってのか!?」
「嘘ぉ!?そんなのアリ!?」
「アッハッハッハ!!素晴らしい!実に爽快な気分だ!やはりこんな老いぼれの体よりもこの娘の体は格別だ!体の底から若さが!力が漲ってくる様だ!アッハッハッハ!!」
「なんてこった…!」
「どれ、まず手始めに…」
その場にいた雄吾の首をガッと掴み上に持ち上げる
「がっ!?」
「雄吾!」
「そぉら!」
そのまま思い切り地面に叩きつける
「ぐぼっ!」
「終わりだ陽向一族!千年以上に渡る長き因縁、今ここに!決着の時!」
「やめろぉぉぉ!!」
手刀を構える紫龍斎、すると次の瞬間
「うがぁぁぁ!!」
謎の雄叫びとともに飛んできた衝撃波に当たり吹っ飛ばされる紫龍斎
「こ、この声は…!?」
「おいおい情けねぇぞ雄吾!そんなとこでへたばってんじゃねぇぞ!」
と、そこへ現れたのは見事に復活を果たした霊獣達だった。
「し、獅子丸…?」
「へっ、何情けねぇ面してんだテメェ」
「ニャンニャニャーン!タビさんの大復活ニャン!」
「おいどんが来たからにはもう安心たい!泥舟に乗ったつもりで任せるばい!」
「馬鹿者!それを言うなら大船だ!泥舟では沈んでしまうではないか!」
「お待たせしたどす、もう心配あれしまへんえ」
「み、みんな!」
霊獣達に駆け寄る雄吾達、とそこへ虎三郎と雷童丸達も合流してきた。
「何とか間に合ったようだな!よく頑張ったなお前達!」
「親父!」
「雄吾殿、紫龍斎は?」
「あぁ、それが…今は紫怨の中に…」
「なんてこった…面倒だな」
「ぐぅ…己、陽向一族どもめ…性懲りもなくぞろぞろと、これで本当に最後にしてくれる!」
と、紫龍斎は藍色のマガ魂を取り出す
「何だあのマガ魂?」
「あれは、『八岐大蛇』のマガ魂!」
「ヤマタノオロチ?」
「頭が八つに別れた大蛇の霊獣、かつて紫龍斎が従えていた霊獣…その強さは霊獣の中でもトップクラス!」
「紫龍斎の霊獣だって!?」
「彼奴め、例によってあれを最後の切り札として出してきおったか…こうなれば私も戦うぞ!」
「親父!」
「心配ない…ここで退いては陽向一族当主の名折れ!お前達とともに戦う!」
「わかった、けどあんま無理すんなよ!」
「ふん!言うまでもないわ!」
「話は終わったか?ならば篤と見よ!これぞ我が真の力!」
「『八岐大蛇・マガ魂!フハハハ!!』」
「『霊獣転生』!!」
再び獣魔王に変身する、先程とは打って変わって藍色の鎧に背中からは大蛇の首が八つ生えている。
「これで最後だ…みんな、いくぞ!」
「おう!」
「『獅子・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『猫又・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『鬼熊・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『龍・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『九尾・マガ魂!いよぉぉぉ!!』」
「『雷獣・マガ魂!イェェェイ!!』」
「『鵺・マガ魂!うぉぉぉ!!』」
「『霊獣転生』!!」
「『雷獣転生』!!」
「『猛る若獅子!ヨーカイレッド!!』」
「『瞬神の猫又!ヨーカイブルー!!』」
「『剛力の鬼熊!ヨーカイイエロー!!』」
「『天昇の龍!ヨーカイグリーン!!』」
「『魅惑の九尾!ヨーカイピンク!!」」
「『正義の稲妻!ヨーカイジャスティス!!』」
「『円熟の鵺!ヨーカイマスター!!』」
「『霊獣戦隊!ヨーカイジャー!!』」
「陽向一族の名の下に、悪しき魂を浄化する!」
「正義の名の下に、沈め!」
「貴様ら纏めて滅びるがいいぃぃぃ!!」
「いくぞ!」
獣魔王と対峙するヨーカイジャー
「たぁっ!」
ブルーと叉多尾がハイスピードのコンボを繰り出す
「ニャン!」
「やぁっ!」
「ちょこざいなぁ!」
背中の大蛇の首を伸ばして二人を捕らえる
「あっ!」
「ニャっ!?」
「姉さん!叉多尾!いくよ熊兵衛!」
「合点たい!」
イエローと熊兵衛で獣魔王に突撃して押さえ込む
「は、離せ!」
「いくぜタッツィー!」
「あぁ!」
グリーンと龍之進が刀で大蛇の首を斬り刻みブルー達を解放する。
「まだだ!まだこれからだ!むんっ!」
すると斬られた首はムクムクと成長し、やがて獣魔王の分身となった。
「なっ!?ふ、増えた!?」
「フハハハ!どうだ!驚いたか!」
「なんてこった…」
「ここはモモカ達におまかせ!いくよ九威女!」
「あい!いくでありんす!」
ピンクと九威女は幻術の炎で獣魔王達に火をつけた
「ふん、またこんな子供騙しのまやかしなど…儂には通用せ…ん?ぬぐ!?あ、熱い!何故だ!?これは、幻術じゃないのか!?ぐぁぁぁ!!」
「さぁ?どないですやろか?いきますえ百華はん!」
「うん!『幻技・大紅蓮火の術』!!」
「うわぁぁぁ!!」
二人の放つ超強力な幻術の炎はたちまち分身達は燃やし尽くしてしまった。
「さぁ!一気にいくぜ!獅子丸!」
「あいよ!せーのっ!『うがぁぁぁ!!』」
レッドと獅子丸の二人で同時の声の衝撃波を飛ばす
あまりの威力に吹っ飛ばされる獣魔王
「くっ!小癪な!」
「ゆくぞ!『雷獣覚醒』!!」
真・雷獣モードになったジャスティス
「阿犬 吽犬!私の体に結界を纏わせてくれ!」
「任せてつかあさいアニキ!いくでぇ吽犬!」
「はいな!兄さん!」
「『阿っ!』」
「『吽っ!』」
「『狛犬式結界術・結界鎧装』!!」
ジャスティスの体に結界の鎧を纏わせる
「最大出力!『奥義・雷光瞬裂斬・極』!!」
今までよりも大きな雷エネルギーを溜め込み一気に爆発させて斬り裂く
「ぐっ!」
「うぉぉぉ!!」
見事に鎧にヒビを入らせた。
「遂に私の番だ!私のとっておきを見せてやろう!『陽向流霊闘術 秘奥義・鵺の舞』あたぁぁぁ!!」
と、ヨーカイマスターはまるで蛇のようなしなやかな動きで獣魔王を惑わせたかと思えば猿のような素早い攻撃を加え、最後に虎のような力強い一撃で決めた。
「ぐぁぁぁ!!」
獣魔王の鎧のヒビが広がっていく
「見たか!これぞ我が陽向一族の一子相伝の究極の秘奥義…あ痛っ!」
決めた直後に突然腰を痛めてしまいしゃがみこむヨーカイマスター
「イタタタ…こ、腰が!」
「親父、だから無茶すんなって言っただろう…」
「す、すまんな…やはり寄る年波には勝てんか、すまんが雄吾…トドメを頼む!」
と、四神マガ魂を差し出す。
「四神マガ魂!まだ、使えるのか?」
「大丈夫だ、四神達はあれぐらいで弱るほどヤワではない!さぁ、これで最後だ!バシッと決めろ!」
「あぁ!やってやるさ!」
「『四神・マガ魂!うぉぉぉ!!』」
「『四神転生』!!」
ゴッドヨーカイレッドに変身する
「ぐぬぅ…ふう…」
ヨーカイマスターの捨て身の大技をくらい既にフラフラの獣魔王
「これで最後だ…いくぞ獣魔王!」
「生意気な小童め…儂は、負けぬ!」
「うぉぉぉ!!」
「はぁぁぁ!!」
互いに激しくぶつかり合い、激しく火花を散らす
「雄吾!頑張れ!負けんじゃねぇぞコラー!」
「獅子丸…雄吾ー!頑張ってー!」
「兄さーん!頑張れー!」
「ユウ兄ー!負けんなー!」
「頑張って!雄吾兄ちゃーん!」
「雄吾殿ー!頑張って下されー!」
「いけぇー!雄吾ー!」
姉弟達や霊獣達の声援が力となり漲ってきた力で獣魔王を押し返す。
(みんな、ありがとう!俺は、絶対に、負けねぇぞぉぉぉ!!うぉぉぉぉぉぉ!!!!!)
(な、なんだこの力は!?バカなあり得ぬ!こんな小童ごときにこの儂が!この儂がっ!!)
すると、雄吾のパワーに耐えきれず獣魔王の鎧はどんどんとヒビ割れ続けて等々崩壊してしまった。
「なっ!?」
「いっけぇぇぇ!!」
「うわぁぁぁ!!」
そして凄まじい爆発が起こり辺りが吹っ飛ばされた。
「ゲホッゲホッ!おい!雄吾!無事か!?」
爆発が収まる、変身を解いて雄吾に駆け寄る一同
あまりの威力で辺りの地面がえぐれてその中にボロボロになった雄吾が仰向けになって倒れている。
「あっ!雄吾!」
「兄さん!しっかりして!兄さん!」
「…う、うーん」
「あっ!良かった!生きてるよ!」
「あぁ~!良かった!ホントに良かったよ兄さ~ん!」
喜びのあまり雄吾を強く抱き締める剛丸
「ちょ、剛丸…く、苦しい、今度こそ死ぬ…」
「わっごめん!嬉しくてつい…」
「…で?結局のところどうなんだ?紫龍斎の野郎倒せたのか?」
雄吾と同じく地面に横たわる紫龍斎…基、紫怨、すると虎三郎が紫怨の首元を触り脈を確かめる。
「…死んでる、どうやらもうこの子の体にも紫龍斎はいないみたいだな」
「じ、じゃあ…俺達、陰丸一族に勝ったのか?」
「まぁ、そういうことになるな」
「…ぃやったぁぁぁぁぁぁ!!」
千年以上に渡る因縁に漸く決着が着き喜び合う一同
「みんな、よく頑張ったな!流石だな、母さん見てるか?子供達は等々やり遂げたぞ!」
「よぉし!そうと決まったら祝勝会といこうぜぃ!」
「そうね!よし、今日も腕によりをかけてごちそう作るわよ!」
「よっしゃ!さ、じゃあ早く帰ろうぜ!」
…こうして、陽向一族と陰丸一族の長きに渡る因縁の関係はめでたく幕を閉じたのであった。
ちなみに、紫怨と紫龍斎…基、龍左衛門の遺体は戦いの後に虎三郎の手によって手厚く埋葬された。
…戦いが終わってから一年後、みんなそれぞれ平和な日々を送っていた。
雄吾は虎三郎から陽向家の家督を継ぐ為に本格的に寺で修行を始めた。
聖奈は相変わらず陽向家の主婦として毎日家事に大忙しの日々である。
一方で剛丸は、大学を卒業後保育園に就職する、しかも就職先の保育園は剛丸の憧れの沢村さんと同じ保育園で毎日楽しそうに仕事をしている、だがしかし依然として二人の関係性は友達以上恋人未満である。
そして高校三年生になった政宗と百華は大学受験に向けて必死に勉強に励んでいる。
ちなみに百華は人気動画配信者としての地位を獲得し、プロの事務所からもスカウトされるほどの人気を博していた。
一方で、雷童丸はもっと広い世界を見て色々なことを学びたいと思い、狛犬兄弟を連れて世界を廻る旅に出た。
そして、3月…今日は政宗と百華の大学の合格発表の日
家族一同、まだかまだかと二人の帰りを待っている。
旅に出ていた雷童丸も知らせを聞いて一時帰国し、みんなと一緒に二人の帰りを待つ
「あぁ…ご先祖様、どうか二人が無事に合格してますように、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
念仏を唱えながら数珠を握って手を合わせる虎三郎
「父さん!そんな心配しなくても大丈夫だから!」
「はぁドキドキすんな~!こういう時ってなんで応援する側もドキドキするんだろうな?」
「そうですね、実は私も先程から胸がドキドキして心の臓が飛び出しそうです…」
「情けない…これだからウチの男どもは…」
そして遂に、二人が帰ってきた
「…ただいまー」
「か、帰ってきた!」
「マサ!百華!ど、どうだった?受かったのか?」
二人は最初浮かない表情をしていたが、やがて二人とも顔を見合わせてニヤリと笑う
「イエーイ!俺ら二人とも合格したぜぃ!」
「モモカ達春から大学生だよーん!イエーイ!」
「マ、マジか!?ばんざーい!」
「政宗…よく頑張った、よく頑張った…うぅ、うぅ」
「バカ!泣くなってタッツィー!」
「百華はん政宗はん、おめでとうございんす…それ!」
と、幻術で桜の花びらを散らす九威女
「わぁ!ありがとう九威女!」
「ん?剛丸、どげしたとか?さっきからずっと黙って」
「あ、いや…実はさ、二人が合格したら言おうと思ってたことが一個あって…」
「ん?何だそりゃ?」
「じ、実は僕…沢村さんと、真剣に交際することが決まりました!」
「えぇ~!?スゴいじゃない剛丸~!え?いつからよ?」
「先週…仕事の後一緒にご飯行った帰りに、勇気出して告白したらOKだって」
「スゴいな良かったじゃんタケ!」
「剛丸兄ちゃんおめでとう!」
「おめでとうタケ兄!」
「みんな、ありがとう!」
「いやぁ実にめでたい!政宗と百華の大学合格に剛丸の初彼女!今日は最高だ!ハッハッハッ!!」
「よし!そうと決まれば今日はお祝いね!またごちそういっぱい作るから期待してなさいよ!」
「やったニャン!また美味しいごちそういっぱい食べられるニャン!」
「ったく、叉多尾はそればっかりだな!」
「ハハハハ!」
獅子丸がそう言うと家族みんなが笑顔で包まれる。
「よし!今日は記念だ!家族みんなで写真でも撮ろう!」
「おっ!いいね!撮ろう撮ろう!」
「賛成!ライちゃん達もおいでよ!」
「えっ?よろしいので?」
「当たり前だろ?お前ももうとっくに陽向家の一員、家族同然だろう!」
「ご当主様…」
「アニキ!ほらほら行きましょうぜ!吽犬もいくでぇ!」
「はいな!兄さん!」
庭に出て並ぶ一同
「はーい、じゃあ皆笑ってー、せーの…ピース!」
終
霊獣戦隊ヨーカイジャー
今までご愛読ありがとうございました!
飛鳥先生の次回作にご期待下さい!




