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霊獣戦隊ヨーカイジャー  作者: 紫龍院 飛鳥


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22/25

第二十一話 己を越えろ!これぞ四神の真の力!

ある日の陽向家、今日も雄吾達は張り切って稽古に精を出す。

「だぁぁぁぁ!!」

「はぁぁぁぁ!!」

庭で組手を行っている雄吾と雷童丸

「やぁっ!」

「てりゃっ!」


互いに激しくぶつかり合う二人


他のメンバーも各々で稽古に励んでいる。

聖奈は叉多尾と鬼ごっこと称して足腰とスピードを鍛える

百華は九威女と幻術を使う為に必要な集中力と精神力を鍛える。

政宗は龍之進と道場でひたすら剣の打ち合いをして剣の技を磨いている。

剛丸と熊兵衛は更にパワーとスタミナをつける為に体中に重りをつけて稽古に励んでいる。


「おぅおぅ、みんな今日は一段と精が出ておるなぁ」

「親父」

「ご当主様」

「当然だ、陰丸七人衆で後残ってんのはあの織田信長…あいつを倒す為には四神の力を全力で引き出して戦うしかない、けど四神の力を全力で出すには俺達はまだまだ未熟…だったら少しでも鍛えて強くなる必要があるんだ!」

「うむ…良い心掛けだな!どれ、ここは一つ私も人肌脱ぐとするかな!」

「オイオイ親父、んなこと言ってまた腰痛めたりしないでくれよ?」

「何、心配ない!この間聖奈に勧められて針治療に行ってきたら腰が嘘のように軽くなってな!多少の無理をしても何ともないのだ、今ならまだ現役の頃のように動けるような気がする」

「ふーん、そっか…なら親父、俺達の稽古に付き合ってくれよ!」

「ふむ、いいだろう!望む所だ、二人一片にかかってこい!」

「へぇ、いいのかよ?そんなこと言って…」

「構わん、さぁ!かかってきなさい!」

「そんじゃあ、遠慮なくやらせてもらうぜ!いくぜ雷童丸!」

「うむ!」

二人一斉に虎三郎にかかっていく、しかし虎三郎は二人の攻撃をもろともせず華麗に捌いていく。

「マジかよ、こっちだって本気なのに一発も殴れねぇなんて!」

「ほらほら、そんなものか?私はまだまだ実力の半分しか出してないぞ!」

「くっ!」

と、雷童丸が虎三郎の腕に飛びかかり虎三郎の関節をキメる

「おっ?」

「雄吾殿!」

「おっしゃあ!」

ここぞとばかりに殴りにかかる雄吾、しかし虎三郎は雷童丸の関節技を振りほどき雷童丸を投げ飛ばした。

「!?」

「いっ!?」

飛んできた雷童丸に激突する雄吾

「イッテェ~!」

「まさか、これほどまでとは…流石はご当主様、お見逸れしました」

「フン、これでも若い頃は歴代最強などと持て囃されたものだ…まだまだ私の力も捨てたものではないな!ハッハッハッ!」

「おう雄吾!…何してんだお前ら?」

と、別の場所で稽古していた獅子丸と狛犬兄弟が戻ってきた

「よぉお前らか、今親父に稽古つけてもらってた所だ」

「親っさんに?んで、お前ら二人とも揃いも揃って親っさんに歯が立たなかったってか?」

「まぁ、そんなとこだ…」

「マジけぇ、アニキや雄吾の兄ぃが二人が一緒にかかっても歯が立たんっちゃあ…どがいな強さしちょるんじゃあ」

「それよりお前達は今までどこへ?」

「あぁ、俺様は狛犬兄弟こいつらに頼まれて結界術の強化の特訓に付き合ってやってたんだ、ここでやったら近所迷惑になるからな、裏山の方に行ってた」

「なんだそう言うことか、で?特訓の成果はどうなんだよ?」

「へへ、そらもうバッチリですけぇ!もう絶対に破られる気がせんのぅ!のぅ吽犬!」

「はいな兄さん!」

「ほぅ、それは心強いな…いざと言う時は期待してるぞお前達」

「アニキ~、アニキにそがいな風に言って貰えて光栄ですけぇのぅ!」


一方、陰丸一族の屋敷では

「でやぁぁぁぁぁ!!」

大量の巻藁を次々と斬り倒していく信長

「ハァ、ハァ、ハァ…」

「随分と気合いが入っているようね…」

信長の様子を見にきた紫怨

「貴様か…フン、当たり前だ…もうこれ以上あんな小童どもにナメられてたまるものか!この儂の手で彼奴らめをほふってくれるわ…」

「…まぁ、期待だけはしておくわ、精々不様に負けないようにね…」

去っていく紫怨

「フン、生意気な小娘が…」



…場所は戻り、陽向家の屋敷

「…だぁー!疲れたー!」

「僕も…もう体が言うこと聞かない…」

「モモカも…一日中神経使ったから疲れちゃった」

「でも、これで俺達少しは強くなったかな?」

「そうね…でも確実に力はついてるはずよ」

「うむ、いつだって努力は裏切らないものだからな!」

するとその時、全員のマガ魂が光り出した

「こ、これは!?」

「間違いない、この気配は…奴だ!」

「あぁ、よしみんな…行こう!」

「おう!」



…現場へ向かう、そこに待ち構えていたのは例の如く織田信長だった。

「…来たか、小童ども!」

「信長…!」

「クックックッ、今日こそはここで決着つけてくれようぞ!」

「望む所だ!みんな、いくぞ!」

「おう!」


「『霊獣転生』!!」

「『雷獣転生』!!」


「『猛る若獅子!ヨーカイレッド!』」


「『瞬神の猫又!ヨーカイブルー!』」


「『剛力の鬼熊!ヨーカイイエロー!』」


「『天昇の龍!ヨーカイグリーン!』」


「『魅惑の九尾!ヨーカイピンク!』」


「『正義の稲妻!ヨーカイジャスティス!』」


「『霊獣戦隊!ヨーカイジャー!!』」


「陽向一族の名の下に、悪しき魂を浄化する!」


「正義の名の下に、沈め!」


信長に一斉に挑みかかるヨーカイジャー、しかし信長は少しも物ともせずにヨーカイジャーの攻撃を全て捌いていく。

「くっ!やっぱり一筋縄ではいかないか!だったら、これで!」

四神マガ魂を取り出すレッド

「雄吾!分かってるわよね?あまり無理はしないで…」

「分かってる!でも!あいつに対抗するにはもうこれしか方法はないんだ!」


「『四神・マガ魂!うぉぉぉ!!』」


「『四神転生』!!」

ゴッドヨーカイレッドに変身する


「いくぞぉぉぉ!!」

「さぁ、来いぃぃぃ!!」

真っ正面から突っ込むレッド、両者激しくぶつかり合う。

「雄吾!」

「兄さん!」

「ユウ兄!」

「雄吾兄ちゃん!」

「雄吾殿!」

(…ダメだ!このままじゃ押し負ける!もっとパワーを…もっと、もっと、もっとだ!!)

徐々にパワーを込めて押し込んでいくレッド

が、次の瞬間…レッドの霊斬刀が突然真っ二つに折れてしまった。

「なっ!?」

「終わりだ!」

「ぐぁぁぁ!!」

刀が折れた隙をついてレッドを袈裟斬りに斬り倒す、変身が解かれてその場に伏す雄吾。

「雄吾!」

と、トドメを刺される寸前にブルー達が割って入り雄吾を救う。

「兄さん!しっかりして兄さん!」

「これは不味い…ここは一先ず退きましょう!」

「仕方ねぇ、タッツィー!頼む!」

巨大化した龍之進が現れ、みんなを乗せて飛んでいく

「フン、逃したか…まぁ良い、楽しみはまた次にとっておくとするか…クックックッ」


…その夜、陽向家の屋敷にて…目を覚ます雄吾


「う、うーん…ここは?」

「あっ!雄吾!やっと目ぇ覚ましやがったかオイ!」

「獅子丸…てことはここはウチか、みんなは…痛っ!」

「まだ動いたらあきまへんえ!血止めの薬を塗ってあるとは言え、まだ傷が完全に塞がってまへん!もう暫し安静にしといておくれやす」

「そうか…そういえばあの野郎に…」

信長に斬られた傷に手を宛がう雄吾

「…目が覚めたか、雄吾」

「親父…わりぃ、刀も折られた上にあいつに負けておめおめと逃げてちまった…俺は、弱い…!!」

自らの無力さを憂い、拳を固める雄吾

「まぁ、あまり気を落とすでない…それよりまずはこれをどうにかせんとな…」

折れた霊斬刀を手に取る

「あぁ…でも、直せるのか?それ…」

「もちろんだ…傷が癒えたらここへ行くといい」

と、言ってその場所を示した地図を出す

「…ここは?」

「我が陽向一族が代々世話になっている刀工の家だ」

「刀工?刀を造る職人のことか…その人なら霊斬刀直せるのか?」

「あぁ」

「…そっか、分かったありがとう」


数日後…雄吾は動けるようになり、刀工の家を目指した。

険しい山道を地図を頼りに進むこと数時間、山奥に藁葺き屋根の古風な家が一軒ポツンと建っていた。

「…多分、あの家かな?」

家の周囲には人の気配はせず静けさだけが漂っていた。

「…静かだな、留守かな?すみませーん!ごめんください!」

戸を叩いて呼び掛けるが返事も何もない

「…留守みたいだ、仕方ない」

一度帰って出直そうと後ろを振り向いたその時、雄吾の後ろにいつの間にか異常なまでに大きなオレンジ色のカエルがいたのだった。

「オイあんちゃん、おめぇ人ん家で何をしてんづら?」

「しゃ、しゃべった!?」

「何じゃ?カエルがしゃべったらおかしいか?」

「あ、いや別に!まさか、霊獣…?」

「そうじゃ、オラぁ霊獣『大蝦蟇』の『蝦蟇鉄がまてつ』づら、おめぇづらか?刀を打ち直してくれっちゅう陽向のガキは?」

「は、はい!」

「ほうけぇほうけぇ、まぁ立ち話もあれだで上がりな」

「あ、お邪魔します…」

蝦蟇鉄の家に上がる、そこで蝦蟇鉄に折れた霊斬刀を見せる。

「ほぅほぅ、なるほど…」

折れた霊斬刀を隅々までなめ回すかのようにまじまじと見る蝦蟇鉄

「…あ、あのぉ」

「ん?あぁ心配せんでいいでの、この程度だったらオラなら朝飯前だで、簡単に直せるづら」

「ホ、ホントですか!?」

「ただなぁ、いくら刀を打ち直してもおめぇが強くならんことにはまた同じ過ちを繰り返すだけづら」

「…やっぱりそうですよね、もっともっと鍛えないと」

「いや、体の鍛練はもういい…オラの見たところおめぇはもう十分に強ぇ、後はどんなことにも決して揺るぐことのない鋼のように強い『精神こころ』さえあればだがな」

「強い、こころ?」

「真の強さとは、強靭な肉体と強き精神の双方が揃ってこそ初めて手にすることができる代物だで、その境地にこそ達することさえできりゃ越えられぬものなどねぇづら」

「…でも、一体どうすれば?」

「この家の裏の少し行った先に大きな滝がある、その滝は通称『精神の滝』と呼ばれておってな、あの滝に打たれ瞑想することで心の中の内なる己と対話することができると言われておる滝づら、そこで自分の心と闘って精神を鍛えるんづら」

「内なる、自分との対話…」

「まぁ、騙されたと思って行ってみるといいわ!それまでにおめぇの霊斬刀はオラが責任持って直しておいてやるで安心せい!」

「蝦蟇鉄さん…ありがとう!」


…蝦蟇鉄に教えられた通り、家の裏の道を進むとそこには大きな滝が勢い良く大きな音を立てて流れていた。

「これが『精神の滝』か…よしっ!」

意を決した雄吾は上着を脱ぎ上半身裸になると、躊躇なく水に飛び込んだ。

「ぐっ!冷た~!でも、これぐらいで負けるか!」

極寒の中、冷たい水に悶絶しながら滝の真下へと進む

真下まで来ると、上から止めどなく水が全身に落ちてきて少しでも気を抜けば押し潰されそうな勢いだった。

「…ハァ、ハァ、ハァ、集中するんだ!集中っ!」

滝の勢いに耐えながら目を閉じて瞑想する


…そして、心の中でふと目を開けるとそこはさっきまでいた滝ではなく別の場所に立っていた。


「…ここは?そうか、ここが俺の『精神の世界』ってやつか…」

辺りをキョロキョロ見渡していると

「来たか、待っていたぞ…」

背後から誰かの声がして振り向いてみると、なんとその声の主は『もう一人の雄吾』だった

「なっ!?マジか!?ホントに俺じゃん!」

「ここはお前の精神の世界、そして俺はお前の心が作り出したもう一人の俺だ、今からお前は俺と闘ってもらう」

「なるほどな、そう言うことか…分かった!」

「フッ、話が早いな…なら、ふっ!」

と、もう一人の雄吾は雄吾の足元に何かを投げる

「あぶなっ!えっ?こ、これは!霊斬刀!?」

「構えろ」

「えっ?」

ふと気づくともう一人の雄吾はいつの間にか至近距離まで接近して来ており、雄吾に向けて剣を振り下ろそうとしている。

「!?」

咄嗟に足元の霊斬刀を引き抜き攻撃を防ぐ

「あぶねーな!いきなり何すんだ!」

「ぼやぼやしてる暇はねぇぞ!」

間髪入れずに猛攻を繰り出すもう一人の雄吾、雄吾はもう一人の雄吾の攻撃を受けてはかわし、受けてはかわし続けている。

「どうした?防いでばっかじゃ俺を倒すことはできねぇぞ!」

「くっ!それくらい、分かってるよ!」

反撃に出る雄吾、だがしかし雄吾の攻撃は悉くかわされてしまう

「くそ!くそ!くそくそくそ!」

「その程度か?ヘボすぎてアクビが出るぜ」

「ぬかせ!」

「遅い!」

「っ!?」

腹を思い切り膝蹴りされて吹っ飛ぶ雄吾

「かはっ!かはっ!」

「ほら立て!まだまだ終わりじゃねぇだろ!?」

「くそ…うぉぉぉ!!」

果敢に立ち向かっていくもまた呆気なく吹っ飛ばされてしまう雄吾。

「…けほっ!なんでだ!?同じ自分なのに!どうしてこんなにも差があるんだ!?」

「そりゃ決まってんだろ、お前が弱いからだ!俺はお前の心の内に秘めた力を持って具現化したお前の分身、この俺を越えない限りお前は弱いままだ!」

「だったら、何がなんでもお前を越えてやる!」


『獅子・マガ魂!いよぉぉぉ!!』


「フン、いい目だ…そうだ!そうこなくっちゃな!」


『獅子・マガ魂!いよぉぉぉ!!』


「『霊獣転生』!!」


両者変身し、更に激しくぶつかり合う

「うぉぉぉ!!」

「はぁぁぁ!!」

互いに剣を交える度に段々と激しさを増していく

「フッ、少しはやる様になってきたな!さて、そろそろ本番といこうか!」


『四神・マガ魂!うぉぉぉ!!』


「『四神転生』!!」

ゴッドヨーカイレッドに変身するもう一人のレッド

「さぁ、今のお前の全身全霊の力を持ってゴッド状態の俺を倒してみろ!」

「望むところだ!はぁぁぁ!!」

ゴッドヨーカイレッドに立ち向かっていくレッド

再び激しくぶつかり合う両者、パワーの差でやはりレッドが少し押されている。

「俺は、負けない!!こんなところで、負けてたまるかぁぁぁ!!」

「いいぜ!もっとだ!もっと来いぃぃぃ!!」

「これで、終わりだぁぁぁ!!」

全身全霊の力を込めてゴッドヨーカイレッドを斬り裂く

「ぐふっ!み、見事だ…!」

両者変身が解除される

「…ハァ、ハァ、ハァ、や、やった!」

「…今の感じを絶対に忘れんなよ、それこそが…お前の本当の力だ」

「…あぁ!」

そう言い残してもう一人の雄吾はフッと姿を消した。

「…ありがとうよ、もう一人の俺」



…現実世界に戻る、修行を終えたことを蝦蟇鉄に報告しに蝦蟇鉄の家に戻る。

「蝦蟇鉄さん!やりましたよ!俺、自分の心に打ち勝つことができました!」

「おぉそうかえ!よぉやったよぉやった!こっちもバッチリ仕上がってるづらよ!」

直した霊斬刀を雄吾に差し出す

「ありがとう!」

「おめぇ、ここに来た時よりも随分と男の顔になったづらな…」

「えっ…」

「ほれ!気をつけて行けや!また刀の手入れしたい時はいつでも来い!」

「はい!ありがとうございます!」

蝦蟇鉄の家を後にする雄吾



…一方その頃、再び現れた信長を食い止める為交戦中のヨーカイジャー、信長の圧倒的な強さの前に手も足も出ずに悪戦苦闘していた。


「…くっ!やっぱりこいつ、バカみたいに強ぇ…」

「弱音吐いてんじゃないわよ!雄吾が帰ってくるまでなんとしても持ちこたえるのよ!」

「その通り!私達はここで倒れてるわけにはいかんのだ!」

「でも、もう僕達だけじゃどうにもならないよ!」

「雄吾兄ちゃんは、雄吾兄ちゃんはまだなの!?」

「フハハハ!さぁ、貴様らもろともこの街をゴミにしてくれるわ!死ねぇ!」

剣を構える信長、そして次の瞬間

「ちょっと待ったぁ!!」

「!?」

絶体絶命のピンチに颯爽と駆けつけた雄吾

「雄吾!」

「兄さん!」

「ユウ兄!」

「雄吾兄ちゃん!」

「雄吾殿!」

「みんな、待たせたな…」

「まったく、遅いわよバカ!」

「わりぃ、でももう安心だぜ!後は俺に任せな!」

「フン、貴様一人でこの儂の相手をしようとでも?笑止千万!なら望み通り地獄へ葬ってしんぜよう!」

「その言葉、そっくりそのままお前に返してやるよ!いくぜ!」


「『四神・マガ魂!うぉぉぉ!!』」


「『四神転生』!!」

ゴッドヨーカイレッドに変身する、前にも増して荘厳なオーラとただならぬ威圧感を纏っている。

「陽向一族の名の下に、悪しき魂を浄化する!」

「ゆくぞ、小僧ぉぉぉぉぉ!!」

「信長ぁぁぁぁぁ!!」

激しくぶつかり合う両者、そのあまりの激しさに呆気にとられるブルー達

「雄吾…いつの間にあんな強く…」

「あれこそが、四神の真の力…」


…剣を交える両者、次第に四神の真の力を解き放ったレッドに信長が押され始める。

「…くっ!バカなあり得ん!この天下の信長がこんな小僧ごときに押されるとは!」

「これこそが四神の真の力だ、陽向一族をナメるな!」

「く、そぉぉぉぉ!!」

「これで終わりだ!『奥義・四神剛烈波』!!」

最大の必殺奥義で信長を葬る

「バ、バカな…この儂が、こんなところで!む、無念じゃあぁぁぁぁ!!」

爆発して消滅する

「すげぇやユウ兄、マジで信長の野郎ぶっ倒しちまった…」

「雄吾兄ちゃんカッコいい!」


…その様子を遠くからみていたゴウズとメイズ

「これで陰丸七人衆も堕ちましたか…なんと哀れな」

「フン、ざまぁねぇぜ!」

「…なんとしても陽向一族を根絶やしにせねば、今にみていなさいヨーカイジャーめ…」



…数日後、ヨーカイジャーらは雄吾に連れられて精神の滝に来ていた。

「さ、寒~い!ねぇ雄吾!ホントにこんなんで強くなれるの!?」

「うぅ…マジでダメだ…強くなる前に死んじまう…」

「まだまだ!集中して!」

「うぅ…た、耐えるんだ!集中…!!」

「モモカ負けない!強くなるんだ!うーん…集中~!」

「くっ…なんの、これしき!」

寒さに耐えながらも必死で精神を研ぎ澄ます五人

「よーしみんな頑張れー!頑張って自分の心に打ち勝つんだ!」

「うぅ…ふぇっくしょい!マジで、死ぬ…」


…こうして、四神の真の力を解き放ち陰丸七人衆の最後の一人 織田信長を打ち負かしたヨーカイジャー

そしていよいよ、戦いは最終決戦へと動き出そうとしていたのだった。



続く

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