第二十話 謹賀新年!令和のガチンコ三本勝負ぜよ!
謹賀新年、新しい年が明けて陽向家もすっかりお正月ムードとなっていた。
「えいさ!ほいさ!えいさ!ほいさ!えいさ!ほいさ!」
威勢のいい掛け声とともに杵で餅をつく熊兵衛と餅をこねる剛丸
「よーし!もうこれくらいでよかったい!」
「うん、姉さーん!お餅の準備できたよー!」
「あいよー!」
熊兵衛達のついた餅で聖奈がお雑煮を作ってみんなで食べる。
「うーん、お雑煮美味しー!おかわりちょうだい!」
「やれやれ、新年早々ホントよく食べるわね百華は…」
呆れながらもお雑煮のおかわりをよそいにいく聖奈
「なぁ、これ食ったらみんなで初詣行こうぜ!」
「おっ!いいねぇ~行こう行こう!タケ兄も行くだろ?」
「うん、もちろん」
「はいはーい!モモカも行きたい!ライちゃんも行くでしょ?」
「えぇ、是非ともご一緒にさせてくだされ」
「父さんは?」
「私は遠慮しておこう、霊獣達と留守番してるからお前達だけで行ってきなさい」
「んー、そっか…まぁ父さんがいいならいいけど」
…そして、初詣をしに神社まできた雄吾達、お賽銭を入れて願いを込める。
(…どうか今年こそは陰丸一族との戦いに決着が着きますように!)
(…家族みんなが健康でまた一年過ごせますように、後ついでにイケメンの彼氏ができますように!)
(…今年こそは沢村さんをデートに誘えますように!)
(…女子にモテまくって沢山の美女からちやほやされますように!)
(…美味しいものをお腹いっぱい食べたい!後は動画の人気が伸びて登録者100万人達成しますように!)
(…神様、どうか今年こそは陰丸一族に勝たせてくだされ!)
みんな各々に願い事を込める。
一方その頃、留守番中の虎三郎と霊獣達は
「ご当主様、お一つどうぞ」
「おう、しかしまぁやはり正月はいいものだな、昼間から堂々と酒も飲めることだしな!」
「ウフフ、でも飲み過ぎはあきまへんえ…また聖奈はんに怒られるんと違います?」
「大丈夫だ、ちゃんとほどほどにしといてやるから」
一方で庭の方では、獅子丸が体に風呂敷を羽織って熊兵衛の叩く鼓に合わせて踊っていた。
「あ、そぉれ!そぉれ!」
「ニャハハハ!面白いニャン!」
「ホンマじゃホンマじゃ!これぞホンマの『獅子舞い』じゃけぇのぅ!のぅ吽犬!」
「はいな兄さん!ギャハハハ!」
「…全く、年がら年中騒がしい奴らだ」
そんな龍之進は隣の部屋で一人心穏やかに書き初めをしたためていた。
「おう龍之進、お前もたまには一緒にどうだ?一緒に飲まんか?」
「ご当主殿、折角ですが私は酒はあまりやらぬもので…」
「まぁまぁ遠慮するな!折角の正月だ!飲もう飲もう!」
「う、うむ…ご当主殿がそこまでおっしゃるなら…」
…一方その頃、陰丸一族の屋敷では
「ぬぁぁぁぁぁぁ!!」
信長が激怒して刀をめちゃくちゃに振り回していた。
「信長殿!どうか落ち着いてくだされ!」
「うるさいぃ!」
「ぐふっ!」
信長を宥めるメイズ、しかし呆気なく信長に斬り伏せられる。
「メイズ!てめぇ信長コノヤロー!」
「黙れぇ!」
今度はゴウズが止めにかかるもまたもや呆気なく斬り伏せられてしまう。
「己ぇ…どいつもこいつもあんな小童どもに容易く負けおって!あー腹立たしい!」
怒りをぶちまける信長、とそこへ
「おーおー大将、まっことえらい剣幕じゃのぅ…一体どういたぜよ?」
「坂本か…今儂は虫の居所が悪い、出ていけ!」
「おー怖い怖い、触らぬ神に祟りなしじゃき…」
そそくさと部屋を出る龍馬、そこへ紫怨が通りかかり
「陰丸七人衆も残りたったの二人きりね…伝説の偉人が聞いて呆れるわね」
「これはおんしも手厳しいこと言うのぅ…」
「だったら今度はあなたが行ってみる?」
「ワシがか?うーん、あまり気乗りはせんのぅ…」
「つべこべ言わずあいつらを倒してきなさい!これ以上信長に暴れられてもこっちが迷惑なの!」
「仕方ないきにのぅ、ちょっくら行ってくるぜよ!」
…初詣の帰り道
「!?」
「雷童丸?どうした?」
「この気配…奴らだ!」
すると雄吾達のマガ魂も反応して光り出した。
「ホントだ!どこだ?どこにいる!?」
「いよぉ、ワシはここじゃき」
そこへ坂本龍馬がふらりと現れた。
「!?、お前は…陰丸七人衆の!」
「坂本龍馬だ!」
「気をつけろ、あいつは剣と銃の名手!相当な手練れだ…油断すれば命はない!」
霊斬刀を構え変身しようとする雄吾達
が、しかし…
「まぁ待て待て!ワシゃおんしらと戦いにきたわけじゃなぁぜよ!まずは一つワシの話を聞くぜよ」
「何?どういうことだ?」
「油断しないで!どうせ何か企んでるに違いないわ!」
「人聞き悪いのぅ…そがぁなことは一切考えとりゃあせん、こうみえてワシは無駄な争い事ば好かんきに」
「だったら何だっていうんだよ!」
「まぁ慌てるな、どうじゃ?ここは一つ、戦い以外で正々堂々と勝負せんか?」
「?、どういうつもりだ?」
「ワシとおんしらとで競技でケリをつけるぜよ!その方が平和的じゃろう?」
「ま、まぁ…で、その競い合う競技は?」
「そいはおんしらで決めてえぇぜよ!何だろうとワシは受けてたつがじゃ!そうじゃのぅ…三本勝負でどうじゃ?」
すると雄吾達はみんなで輪になって相談する
「どうする?あいつはあぁ言ってるけど…」
「どうも怪しいわね、何を考えてるのかしら?いっそのこと奴の手に乗って探りを入れるっていうのもありかも?」
「確かに、姉さんの言うことも一理あるかも…」
「んー、俺もよく分かんねぇけどここは乗った方がいいんじゃね?」
「モモカもそう思う!」
「では、皆 奴の案に乗るということでよろしいか?」
「あぁ、いいぜ!」
答えが纏まり、再び龍馬と向き合う。
「…あんたとの勝負、受けて立つわ!」
「おぉ、望むところぜよ!」
…一同はその場から場所を移して、陽向家の屋敷の近くの道場にやってきた。
「…ではこれより、陽向一族 対 陰丸七人衆 坂本龍馬との三本勝負を執り行います!」
試合を取り仕切る雷童丸、話し合いの結果…雷童丸は審判と進行役をすることとなった為勝負は雄吾達五人で挑むこととなった。
「それでは、まず最初の対決を発表いたします…最初の対決は…『風船割り勝負』!」
「ほぅ…中々面白そうじゃきに」
「では、陽向一族からは二名ずつ選出してくだされ」
「アタシがいくわ、アタシのスピードならあいつにも対応できるかも」
「なら俺もいく、速さじゃ姉貴に勝てねぇけど龍馬は剣の達人なんだろ?だったらここは俺が適任だろ?」
「分かった、じゃあ姉ちゃんとマサ!頼んだよ!」
「えぇ!」
「任せとけって!」
「…では、勝負の内容を説明します!互いに紙風船を頭の上にくくりつけた状態で戦い、互いにこの紙風船を狙い合っていただきます、もし風船が割られた場合は失格…決着が着くまでに紙風船が割られず残っていた方の勝利となります!尚、両者とも得物はこの『ゴム棒』を使うものとします、それ以外の武器を使った場合は失格とします!」
「ほほぅ、これならば風船を打ち損じて体に当たっても対して痛くないのぅ」
「それでは!三本勝負 第一回戦、風船割り勝負…始めっ!」
雷童丸の合図ともに勝負が開始し、開始するや否や聖奈と政宗は目にも止まらぬ速さで動き回り龍馬を翻弄する。
「…ぬぅ、速いのぅ…これでは迂闊に手は出せんき…」
二人の動きを必死に目で追う龍馬
「今だ!」
龍馬の背後から風船を狙う政宗、がしかし…龍馬は政宗の攻撃をひらりとかわす。
「なっ!?」
「はい!まずは一人!」
「政宗!」
やられる寸前聖奈が政宗を庇い風船を割られてしまう
「あっ!」
「一本!聖奈殿、失格です!」
「しまった!」
「あちゃー、まさか姉ちゃんがあんな簡単に割られるなんてなぁー…」
「これで後はマサと龍馬の一騎打ちか…」
「マーくーん!頑張ってー!」
「くっ…わりぃ姉貴!俺のせいで…」
「アタシのことはいいから!後は頼んだわよ!」
「あ、あぁ」
「ハッハッハッ!さぁどうするぜよ?ワシに同じ手は二度と通用せんぜよ!」
「チィッ!」
ゴム棒を構え、ジリジリと距離を詰める政宗
(どうする?もうさっきの手は使えねぇだろうし…だからって真っ向で向かって勝てるか?えぇいもう!四の五の考えのはもうやめだ!)
ゴム棒をギュッと握り、真っ向から龍馬に挑みかかる政宗
「うぉぉぉ!」
風船を狙いゴム棒を振るう政宗、しかし政宗の攻撃はすべて龍馬にいなされて風船には全く届かない。
「くっ!」
「おんしの実力はそんなもんぜよか?なら、今度はこっちからいくぜよ!」
攻撃に移る龍馬、龍馬の猛攻を必死にとらえて弾いていく政宗
「…なんて攻撃だ、流石に坂本龍馬の名は伊達じゃないってか…」
「うん、あんなの僕だったら一溜りもないな…あれを全部受け止めきるなんて…マサすごいな」
「でも、そうでもないみたいよ…」
「えっ?」
見ると、あまりの猛攻に政宗は攻撃を全て捌ききれず少しずつ押され気味になっていた。
「まずい!あれじゃ風船割られるのも時間の問題だよ!」
「マー君頑張って~!」
「く、そがぁ!ナメんなこらぁぁぁ!!」
反撃に出る政宗、受けて立つ龍馬
スパンっ!
互いの攻撃が同時にヒットする、その直後政宗の風船だけが割れ、敗北した。
「それまで!勝者、坂本龍馬!」
「よっし!勝ったぜよ!」
「くっそぉぉぉ!」
悔しさのあまり床を殴る政宗
「では、続いての対決に移ります!続いての対決は…『激辛カレー1キロ大食い勝負』!」
「…なんかさっきとうって変わって緊張感ないわね…この対決考えたの誰よ?」
「ん?モモカだよ!」
「百華…あんたもっとマシなものなかったの?」
「えぇー、なんでもいいって言ったのお姉ちゃんじゃん!」
「そうだけどさ、はぁ…百華を宛にしたアタシがバカだったわ…」
「それよりさ、この対決誰が出るよ?姉ちゃんとマサはもう出たからあれとして…」
「モモカが出るよ、この対決考えたのモモカだし!」
「分かった、じゃあ後一人は…タケ、頼めるか?」
「えぇ!?なんで僕?兄さん行ってよ!」
「や、そうしたいのは山々だけどさ…俺辛いのダメなんだわ…カレーも甘口じゃないと食べれないし…」
「そ、そんなぁ…僕だってそんな辛いの得意じゃないし」
「まぁまぁ剛丸兄ちゃん、モモカもいるから心配しないでよ!」
「う、うーん…しょうがないな」
「それでは、続いて三本勝負 第二回戦、激辛カレー1キロ大食い勝負…始めっ!」
「いただきます!」
開始するや否やすごい勢いでカレーを食べ始める三人、カレーの辛さに悶絶しながらも着々とカレーを食べ進めていく
「ぐ、ぐふっ…も、もう、限界!」
八分目ほど食べたところで剛丸がギブアップし、残りは龍馬と百華の一騎打ちとなった。
「ぐぬぬ…これしきの辛さで、負けてたまるものか…」
「モモカだって、絶対負けないんだから!」
と、百華は皿を持ち上げて一気に残ったカレーを口の中へ流し込む。
「な、何!?」
勝ち誇った顔で口の中のカレーを咀嚼し、ゴクリと飲み込む。
「ごちそうさまぁ!」
「一本!それまで!勝者 百華殿!陽向一族の勝利!」
「か、勝った~!はへぇ~…辛ぁい」
辛さに耐えかねて涙目になる百華
「よく頑張った百華!偉い偉い!」
「ひゅ、ひゅうごひいひゃ~ん(ゆ、雄吾兄ちゃ~ん)…」
「とりあえず、これで一勝一敗…もう後がないわね」
「でも、これで勝てば俺達の勝ちだ!」
「それでは、最後の対決に移ります!最後の対決は…『町内一周ガチンコ徒競走対決』!」
「ちょ、町内一周!?」
「ガチンコ徒競走!?」
「この対決では、お二人には文字通り町内一周徒競走対決をしていただきます、尚、今回の対決は相手への妨害行為及び武器の使用などなんでもあり!とにかくより早く町内を一周してここへ戻ってきた者が勝利となります!」
「なるほど、最後の対決にふさわしいな…」
「ではお二人とも、外へ…」
道場の外に出てスタートの位置につく雄吾と龍馬
「では、両者用意はいいか?」
「あぁ、いつでもいいぜ!」
「ワシもえぇぜよ!」
「それでは!三本勝負 最終戦、町内一周ガチンコ徒競走勝負…始めっ!」
スタートと同時に一斉に走り出す両者
「大丈夫かな?兄さん…」
「まぁ、雄吾なら大丈夫よ!」
「あぁ、俺もユウ兄を信じる!」
「モモカも!雄吾兄ちゃん頑張って!」
…町内を駆け抜けていく二人、ここまで龍馬が少しリードしている。
「ハッハッハッ!追いつけるものなら追いついてみるぜよ!」
「この野郎…妨害はありだって言ってたな、なら!」
『獅子・マガ魂!いよぉぉぉ!!』
「『霊獣転生』!!」
「うぉらぁぁぁ!!」
変身し、龍馬に向けて声の衝撃波を飛ばす
「うおっ!」
レッドの声をモロにくらい吹っ飛ぶ龍馬
「よし!今のうちに!」
龍馬が倒れている内に一気に追い抜かす
「お、己ぇ…そっちがその気ならワシも!」
懐からピストルを取り出しレッドに向けて放つ
「がぁっ!」
弾は命中し仰け反るレッド、そこへ龍馬は刀を抜き獣人化してレッドに斬りかかる。
「うぁっと!」
霊斬刀を抜き応戦するレッド
「おんしにゃあ悪いがしばらく寝ててもらうぜよ!」
「その台詞、そっくりそのまま返してやるよ!」
激しくぶつかり合う両者
…時刻は夕方となり、間もなく日も傾きかかっていた。
「遅いなぁ、雄吾兄ちゃん達…」
「ホント、そろそろどっちかゴールしてもいい頃だけど…」
「…ん?あ、おい!あれ!」
見ると、お互いに満身創痍の雄吾と龍馬がヨロヨロになりながらも必死に走ってきた。
「ユウ兄だ!龍馬もいるぜ!」
「ホントだ!雄吾ー!頑張って!」
「兄さーん!」
「雄吾兄ちゃん!」
「雄吾殿ー!」
ゴールまで後少しといったところで両者力尽きて倒れ込んだ。
「あっ!」
「雄吾!」
「うっ、くっ…」
雄吾は最後の力を振り絞り何とか立ち上がり再び走り出した。
「ユウ兄!後ちょっとだ!頑張れ!」
「頑張って!雄吾兄ちゃん!」
「ハァ、ハァ、ハァ…」
最後の力を振り絞り、ようやくゴールした。
「し、勝者!雄吾殿!よって三本勝負勝者は陽向一族!」
「や、やったぜ…」
「雄吾!」
「ユウ兄!」
「兄さん!」
「雄吾兄ちゃん!」
「雄吾殿!」
全員雄吾に駆け寄り雄吾讃える
「ククク…アッハッハッハ!!」
突然笑い声を挙げる龍馬
「な、何!?」
「頭でもおかしくなったか?」
「アッハッハッハ!!いや~負けたぜよ!おんしら中々やるのぅ!アッハッハッハ!!」
「…??」
「いや~でもまっこと面白かったぜよ!それだけでワシゃもう満足じゃきに!」
「なんだそりゃ、つくづく変な奴だな!」
「雄吾とか言うたのぅおんし、おんしのような男はワシゃ初めて会うたがじゃ!ワシゃおんしのことがすっかり気に入ったぜよ!」
「そ、そりゃあどうも…」
「さて、ワシは帰るとするぜよ…」
「えっ?ホントにもう帰るの?いいの?アタシ達のこと倒さなくて…」
「あぁあぁ、もうえぇがじゃ…ワシはもう負けたんじゃ、もうおんしらと戦う理由はありはせん、言うたじゃろう?ワシは無駄な争いば好かんと」
「あんた…」
「まぁ、けんども結果はどうあれワシはおんしらに負けたことじゃきにのぅ、こりゃ信長殿にこっぴどく叱られること間違いないのぅ、なんぞえぇ言い訳ば考えんと…」
「…その必要はないぞ」
「!?」
するといつの間にかそこに信長が現れた。
「の、信長…!?」
「いつの間に!?」
「おぉ大将、なんじゃ来ちょったがかかえ?来るなら来るで一言ぐらい…おんしも人が悪いのぅ」
すると信長はいきなり刀を龍馬を思い切り斬りつけた
「っ!?」
「えっ!?」
まさかの信長の行動に仰天する雄吾達
「な、何するぜよ…信長…殿」
「…口を開くなこのうすのろめ!貴様のような恥じ知らずはもういらん、失せろ!」
そう吐き捨てると龍馬にもう一太刀浴びせて斬り捨てた
「龍馬!」
「がっ…そん、な…」
その場に倒れ絶命する龍馬
「なんてことを、龍馬は…龍馬はあんたの仲間だろ!なんでそんな酷いことができるんだお前!」
「仲間…?笑わせるな!こやつはこの儂にとってただの手駒にすぎん!我が手駒にこんな雑魚はいらぬ!」
「貴様ぁ!」
「雄吾落ち着いて!あんたただでさえ今ボロボロなのよ!そんな体であいつに敵うわけないでしょ!」
「でも!でもっ…!くっ…!」
「ふんっ…興が冷めたわ、今日のところはこれくらいにしておいてやろう、次会う時こそが貴様らの最後となろうぞ!ククク、ハッハッハッ!!」
「信長…!」
信長への怒りに燃え、拳を震わす雄吾
続く




