プロローグ
今から千年ほど昔、とても恐ろしくて邪悪な魔物が現れ人々を恐怖のどん底に陥れた。
魔物は見境なしに暴れ回り、村の人間達を次から次へと食らっていった。
しかしそんな折、ある一人の僧侶の格好をした旅の若者が一緒に連れていた見たこともない不思議な姿をした獣と共にその魔物を退治してしまったのです。
彼の名前は『陽向 白光斎』という『霊獣使い』、『霊獣』とは摩訶不思議な霊力を宿した獣のこと白光斎はこの霊獣の力を借りて戦うことができ、これを『陽向流霊闘術』と名付けた。
やがて時が経ち、白光斎に二人の子供が生まれた。
息子達はスクスクと成長し、二人とも父のような立派な霊獣使いとなった。
やがて更に時が経ち、二人の息子達がすっかり一人前になった頃白光斎は病床に伏せて余命後わずかとなっていた。
そこで白光斎は二人の息子達にこう告げた
「私の命ももう恐らく後わずかしかない…そこでお前達二人の内いずれかに私の後継者として陽向流を継いでもらいたい…二人の内どちらか優れた方を後継者として認めよう…」
こうして、どちらが後継者に相応しいか兄弟同士で決闘することとなった。
天性の才能を持ちながら野心溢れる心を持つ兄『龍道』、片や兄とは対極に才能はあまりないが努力家で思いやりある優しい心を持つ弟『虎童』、この二人の決闘は三日三晩続き長い闘いの末見事に弟の虎童が勝利し正当後継者となった。
弟に無惨にも敗北した龍道は陽向一族を離反し名を『陰丸 紫龍斎』と改め陽向一族に復讐を誓った。
それからまた長い年月が流れ、紫龍斎は恨みの感情が募りに募りとうとう心を闇に落としてしまい、邪なる悪の化身となってしまった。
邪悪な化身と化した紫龍斎は再び虎童に勝負を挑む、しかし正当後継者として立派に成長を遂げた虎童の前に恨みの感情に任せて戦うしかできない紫龍斎はまったく歯が立たずあっさりと倒されてしまった。
紫龍斎が陽向一族に倒されたことで紫龍斎の子孫や弟子達は陽向一族に復讐を誓った。
…こうして、陽向一族と陰丸一族との因縁の関係は千年の時を経た現代となっても続いており、両家は長きに渡っていがみ合っていたのだった。
『聖龍戦隊リュウケンジャー』に続く戦隊シリーズ第二弾です!
乞うご期待ください!