銀河の警察24時:流星刑事シーズーの場合その2
「さて、3時のお茶にしましょう♪」
アリスが室内の冷蔵庫からチョコ菓子とアイスティーのボトルを取り出す。
その時ドンドンドン!!と、扉が叩かれる。
「アリスさん、サイコメトリー鑑定をお願いします」
と、野太い男性の声がする。
「本日は、業務終了です♪」
野太い声に返事をするアリス。
「ちょっと!!まだ勤務時間だろ?あんた仕事しろっ!!」
野太い声がツッコミながら扉を開けて入ってくる。
その正体は、長身痩躯のスーツを着た半魚人。
名前はビリー・杉田。
杉ママとあだ名されるおネエな刑事で、アリスの世話係だ。
「ほへ?ふヴぃヴぁふぁ・・・・ヴんっ!!」
チョコ菓子をハムスターのように頬張っていたアリス。
杉田の来訪に驚き、飲み込んだ菓子をのどに詰まらせた!!
「ばか!!あれほど勤務中にお菓子はダメって言ったでしょっ!!」
杉田が怒りながら受付内に入り、アリスの背中を叩く。
アイスティーのボトルを、アリスに手渡して飲ませる杉田。
「・・・・ぷはーーっ!!びっくりした!!」
アリスが体調を元に戻す。
「驚いたのはこっち!!また、ハムスターみたいな顔して!!」
怒りながら、段ボール箱をアリスの前に置く。
「む~、おやつの時間だから良いのよっ!!」
ハムスターのように頬を膨らますアリス。
「・・・・・・あんたは、子供かっ!!」
呆れながらも怒鳴る杉田、苦労人であった。
「私まだ15歳だもん、3時はおやつの時間ってちゃんと書いてあるもん!!」
むくれるアリス、ホワイトボードには3時おやつタイムと書かれていた。
「社会人でしょ、仕事しなさい!!」
段ボールを開けて、何やら壺を取り出す杉田。
「え~、4時からでい~じゃない!!」
アリスはわがままだった。
「・・・・この干物娘!!これは怪奇事件の証拠品ですよ!!」
怒りつつ壺の話をする杉田、するとアリスの目が変わった。
「・・・・わかった、見せて。」
アリスが杉田から壺をひったくり、瞳を閉じる。
すると、彼女の額のレンズが青く輝きだした。