銀河の警察24時:初夏ウォーズ その2
ひと悶着があったものの、ララの実家に到着した二人。
ララの実家は、貴族の邸宅と言うに相応しい洋館だった。
「・・・・へえ、ここがララの実家か緊張するな。」
サニーは、女子の帰省に付き合うという前代未聞の事態に緊張していた。
ワイン片手にガウン姿と言う、エレガントな感じの30代ほどのイケメンな紳士が出迎えてくれる。
「お帰りララ、そしてサニー君はよく来てくれたね♪」
イケメン紳士、ララの父親であるヴィクター氏が金髪を掻き上げて微笑む。
「ただいま帰りましたお父様、この人が私の愛する人です♪」
ララがサニーの腕に抱きついて報告する。
「ええ!!ちょ・・・・ララ!!」
サニーはララの行動にビビった。
当のヴィクター氏は、娘が男を連れて来たら普通は不快になるはずなのだが
「ああ、聞いているよ良い人を見つけたね♪サニー君、娘を宜しく♪」
と笑顔で言ってきた。
「はい♪私達、幸せになります♪」
ララが笑顔でサニーを強く抱きしめる。
「・・・・・え?いや、何かおかしくないですか?」
サニーは、事態が呑み込めていなかった。
「はっはっは、君は娘が選んだ男だ♪パパと呼んでくれて良い♪」
ヴィクター氏、さわやかな声で言い指を鳴らしてメイド達を呼び出す。
「サニー様、ララ様、おめでとうございます♪」
メイド達が祝辞を述べながら荷物を運ぶ。
「・・・・さあ、私の部屋へ行こう♪」
そしてサニーはララの部屋へと連れ込まれた。
ララの部屋は、カーペットがピンク色でクマのぬいぐるみなどと一緒に
剣や盾に鎧と武具が飾られていてカオスな部屋だった。
極めつけはベッドが赤いハート形で、枕が二つと際立っていた。
「・・・・・何で枕が二つあるの?」
サニーがララに尋ねる。
「私とサニーの分だ、一緒に寝るから当然だろ♪」
ララが笑顔で答える。
「・・・・え~と、俺達はパートナーだよね?」
サニーが尋ねる、確認せねばなるまい。
「勿論だ♪人生を共に歩み子をなし育てていくパートナーだ♪」
ララが頬を染めながら答える、そして
「覚悟しろサニー♪ ・・・・・お、お前がダーリンになるんだよっ♪」
恥ずかしがりながらララが宣言した。
・・・・サニーは自分が罠にはまったと実感した。




