銀河の警察24時:流星刑事ラブラドール その4
サニーとララ、自宅謹慎になった二人。
とはいえ、寮の部屋からでも座学の授業は受けられるので
部屋の端末で二人とも真面目に勉強していた。
実技に関しては
「サニー!!さあ、遠慮せず私を縛ってくれっ♪」
初級逮捕術と言う授業の実技では、ララがその変態性を発揮していた。
「・・・・いや、なんで変に乗り気なの!!」
サニーがツッコミながらもララを後ろ手に手錠をかける。
「お前だから良いんだ、お前意外にして欲しくない!!」
ララがサニーに思いをぶつける、サニーもララを自分が触れても良い相手
なんだと受け入れだしていた。
ある意味、彼らが同棲状態なのはプラスになっていた。
そんな二人に転機が訪れる。
謹慎が開けて学園にやってきた二人は職員室へ呼び出された。
そこで紹介されたのは
「初めまして、科学技術教官のサーラ・ヤクシャです。」
と名乗った褐色に黒髪、白衣の下はセーターの糸目な豊満なお姉さん。
教官であるサーラに二人は敬礼する。
「あなたたち二人は、本日より特殊実験教室に着任してもらいます。」
特殊実験教室 それは、学園から離れた離島にある装備の開発と運用の研究を
目的とした部署で島全てがGUPCの施設。
玩具箱のような場所だが、不穏な噂もありブラックボックスとも呼ばれている。
「授業や生活に関しては問題ないわ、学びながら実務を行ってもらいます。」
サーラの言葉にサニーは内心不安だったが公務員として何も言えなかった。
サニーとララが特殊実験教室に編入と聞いた元クラスメート達は
モルモットとして目を付けられたんだなと言う感想を抱いたという。
機上から見下ろした特殊実験教室のある島は、節操がなかった。
発射台のある区画、空軍基地のような区画、港湾部には戦艦と特撮番組臭が漂い
山間部には畑や牧場と戦車の演習場が隣接されていた。
飛行場から車で北上して山間部へ、サーラ教官の運転は速度制限無視だった。
ついた場所は、蒲鉾屋根の体育館と木造に見える校舎。
「まずはあの蒲鉾屋根の建物へ、あなた達のポリスメタルが待ってるわ。」
意外とタフなサーラ教官に連れられて、ヘトヘトなサニーをララが背負って
建物に入る。
中はまんま体育館で、中央には丸い台座型の機械の上に2mほどの人型の
ロボットらしき物体が立っていた。
それは、白と赤のカラーリングでヒロイックなロボットに見えた。
上半身は鎧を纏った騎士風で右手に剣、左手に盾、背中に槍を装備。
下半身は足が太めで、臍の下から股間のあたりまで馬の頭が付いていたり
顔の正面にハート形のバイザーが付いてい無ければ格好いい。
それがサニーの感想だった。
「騎士っぽくて格好良いな。」
ララは喜んでいた。
「これがあなたたち二人が装備する新型ポリスメタルよ。」
サーラ教官がロボットを指し示て言う。
「・・・・・へ?このロボットがですか?」
サニーは驚いた、ポリスメタルと言うよりは戦闘用アンドロイドなそれは
彼の知る流星刑事のそれとは根本から異なっていた。
「確かに、このクルセイド型ポリスメタルはそんな感じね。」
サーラ教官が良い所に気が付いたという顔をする。
「二人で装備するとはどのように?」
ララもまじめに質問する。
「装着方法はガジェットが明日完成するので、支給してから説明します。」
サーラ教官がほほ笑んだ。
登場したポリスメタルは二人で装着!!
新型ポリスメタルであるクルセイド型、その変身プロセスは次回へ続く!!




