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Ideal Crossing 異世界で後輩ハーレム!?~かなんさん今何してんの?後輩と世界平和してる~  作者: 伝説の黒猫
第1章 水の都アイシクル~深まる謎~
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第6話 楽しい一時(ひととき)

活動報告にて、第1回キャラクター紹介をしているので(第3話時点まで)良かったらご覧ください。

数秒ほどで地面に激突する。

その上にあいが落ちてくる。

痛い、いた…痛くない、痛くない。


「大丈夫か?」

「きゃぁ!?すみません、先輩」

「気にすんな。それより、ここは?隠し部屋的な」


あたりを見渡すと出口はなく天井も塞がっている。

そしていかにもな宝箱が一つ。

部屋の奥に。罠ですよね。

誰がどう見ても。


「あい、あれなんだと思う?」

「宝箱ですね。見た限りでは」


「……」

「……」


「罠だよな」

「そうですね」

「…はぁ。開けるか。もしかしなくても、シソーラスだよな。1層ボスクラスの」

「はい」


ある程度のダンジョンまでは、出現するモンスターの情報とマップが公開され街で売られている。

先人の知恵って偉大だわ。

シソーラスのデータを確認する。



シソーラス

討伐推奨Lv.2(最低4人以上)

攻撃パターン <物理攻撃(中)> <火魔法(中)> <封印けーら(弱)>

<死の呪い(弱)>

特記 無属性 宝箱に擬態 ボスクラス 激レア 魔法(討伐時:ドロップ確定)


「合体魔法を使ってみよう」

「え!今日初めて魔法使えたんですよ、私」

「大丈夫だ。あいならできるよ。バイオリンたくさん練習してきただろ?」

「でも……」

「それに、たぶん今の俺らじゃあのモンスターは倒せない。だからやるしかないんだ」

「…わかりました、先輩」


ということで戦闘準備をして魔法を使います。

シソーラスは無属性モンスターなので弱点がない。

そのため、一か八かであいと合体魔法を試すことにした。

このままのステータスじゃ勝てないんでね。絶対。


俺は火魔法、あいは水魔法を用いて、愛が発生させた水を俺が温め、その後二人で風魔法を発動する。そのため、上昇気流が発生し、台風が発生する。

それをシソーラスにぶつける。理科受けといてよかったー。

あ、音大目指してるんで。

文系なんで。


豪風がシソーラスを切り付ける。

10秒ほどするとシソーラスが霧散する。

うまくいったようだ。


「うまくなったな、あい」

「そんなことないですよ。でもうまくいってよかったです。こんなところで死ぬのはいやですから」

「そうだな」


あいをあっちの世界に返すことも大事だけどばかやってた同級生とかかわいい後輩たちとかにもう一回会いたいもんな。

こんなところで死ぬわけにはいかない。

もっと強くなる。

もっと、強く。

もっと。


そういえば、固定ドロップの魔法ってなんだったんだ?

あ、ステータス確認すればいいな。



*****************************************

名前:かなん  Lv.2 学生

HP:23/28

MP:2/95

精神安定度:B

魔法適正値:C‐

聴音   :S+

音楽理論 :D‐

技巧   :B

物理防御 :F‐

属性耐性 総合評価 D‐

火:2 水:6 風:3光:2 闇:2

アビリティ

《剣術(中)》《魔法》《分析(中)》《言語処理(大)》《適応力》《MP消費削減(微)》

便利箱シソーラス・アーク》《幸運》

*****************************************



便利箱シソーラス・アークか。

いかにもな名前だな。

安直というかなんというか。

アイテムボックスのことだろうか。

あったら便利そうだもんな。

後で確認してみよう。


じゃ、宿に帰るか。って、どうやってここからでれば…


うーん。

こういうときのお約束ってあれだよね。

宝箱のあった下に隠しスイッチが。

あ、あった!ありましたよ。

よし、押そう。ポチッとな。


おお!青白い光を放っている柱が出現しましたよ。

さっそく入ってみるとどこかへワープしそうだ。

あいも入ると青白い光が俺たちを包み、転移した。


気づけば、AAアクア・アカデミーのラウンジにいた。

今日軽く説明を受けただけなので詳しくはわからないが、このラウンジではクエストを受けられるらしい。

また、レアなモンスターの討伐、出現の報告なども受け付けているらしい。


とりあえず、報告しておいたほうがいいかな。

カウンターへと向かい報告をする。


「こんにちはっ!今日はいかがなさいましたか?」

「シソーラスを討伐したので、報告に」

「証明書を出していただけますか?」


証明書?ああ、精霊にもらったやつか。ポケットから取り出して渡す。


「はい。ありがとうございます。今日転入してきた生徒さんですね。ご利用は初めてですよね?説明いたしますか?」

「お願いします」

「えーと、先ほど提出していただいたこの証明書には、ダンジョンの到達回数やモンスターの討伐の記録といった類の情報が蓄積されていきます。そのため、クエストを受けていただいた際もこの証明書を提出していただければ、依頼を達成しているかを確認します。今回のようにレアモンスターの報告も同様です。こまではよろしいですか?」

「ああ」

「続いて、クエストについてです。クエストについては大きく分けて2種類あります。作物の栽培や、採取などのクエストが含まれるグリーンクエスト。そして、モンスターの討伐、生態調査などを行うレッドクエストがございます。基本的には、受注条件などはございませんので、自分で依頼の難易度を含めて、受注するかどうかを判断してください。また、回復薬などの各種星法具もこちらで取り扱っております。以上で説明は終わりです。何かご質問はございますかっ?」

「理解した」

「それでは、報酬の件に移らせていただきますっ。少々お待ちください」


「お待たせしました。今回は発見・討伐報酬を合わせて10000ヴェルになります」


お金を受け取り、半分をあいに渡し、ラウンジを出る。

ところで、あの転移したのは何だったんだろうか?

転移魔法はよくないってナナが言っていたよな。

まぁ、この世界の常識かもしれないし、今度ナナに聞いてみるか。


時間を見ると、まだ、13時だった。―この世界では1年が365日でうるう年が4年に1回、1日が25時間らしい―うーん、どうするか。


「あい、遊園地行こうぜ!」

「行きたいです!」


この街アイシクルには、巨大な遊園地がある。

たぶん大きさ的には、千葉県の某有名施設と同じくらいだと思う。

昨日街に来た時から気になっていたんだ。

いや、だって後輩と行けたら楽しそうだなって。

他意はないです。

他意は。

入場料と1日フリーパス2人分で、5000ヴェルらしい。

ま、いいよね。後輩と遊ぶためだし。


「昼はどうする?」

「おまかせしますっ!」


昼ご飯は、あいが新鮮野菜のトマトクリームパスタ、俺は、フィッシュサンドにした。飲み物、デザート合わせて2800ヴェルだった。

お金簡単に稼げるっていいね。

奢るの楽勝ですわ。


そして、お待ちかねのアトラクションタイム。

魔法があるってすごい。

例えば、ジェットコースターみたいなやつ。

どのタイミングで回転するか落ちるか全くわからない。

だって、レールないんですよ。

お化け屋敷みたいなやつも行きました。

いやーいいね!

お化け屋敷。

後輩の女の子とお化け屋敷。

テンプレですよねっ!

なにがあったなんてそんな野暮なことはいいませんよ。

想像してください。ご想像にお任せします(笑)


時間が経つのは早いもので、すぐに日が暮れてきてしまいました。

あいがお土産屋さんを見に行きたいというので1度別行動にして、1時間後に中央の噴水の近くで待ち合わせってことにしました。


もちろん俺もお土産屋さん行きましたよ。

あいに何かプレゼントしようと思って。

今日の記念に。さんざん迷ったんですけど、猫耳のカチューシャにしました。

似合いそうだと思ったんで。猫っぽいキャラクターがマスコットらしいです。


俺は約束した時間にちょっと遅れてしまって。すごく謝りました。

本当に。

そして2人でパレードを見ました。

いままでで一番印象に残っています。

見終わった後で、例のプレゼントを渡しました。


「あい、これ」

「え!ありがとうございますっ!」


とても喜んでくれました。

そしたら、あいもプレゼントをくれて。


「かなん先輩、お守りなんですけど」

「俺に?」

「はいっ」


猫の刺繍がしてあるお守りをくれました。

すごくうれしくて、感無量でした。


最後に、2人でもらったものをもって写真を撮りました。

あいは最初は、つけるのを恥ずかしがってたけどつけてくれました。


素晴らしい1日でした。また行きたいです。


そのまま、宿に帰り、眠りについた。いつもと違いすぐに寝ることできた。


すごく楽しそうでしたね。

はい。ここで、謎のQ&Aコーナー!

Q:主人公とヒロイン(暫定)の仲は深まったのでしょうか?

A:まだ秘密です。

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