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 武内龍馬。

 物心が付いて、それが俺の名前だと認識した時に、俺は前世の記憶を思い出した。

 そして、俺がライトノベル『俺の放課後が彼女に乗っ取られかけている件』の主人公だと気付いた時、俺はいるかも分からない神様に感謝した。

 この世界に転生させてくれてありがとう、と。

 何故なら『俺の放課後が彼女に乗っ取られかけている件』は学園ハーレムものライトノベルなのだ。

 平々凡々な顔の俺だが、高校に入学すると学校の美少女たちにモテまくる未来が待っている。

 俺の人生は薔薇色である。

 しかし、薔薇色と言っても、何が起こるか分からないのが人生。

 そもそも『俺の放課後が彼女に乗っ取られかけている件』に出てくる学校に入学出来なければ、俺にハーレム展開は訪れないのだ。

 なので、俺はまずめっちゃ勉強した。

 前世の記憶があったから、子供としては天才レベルだったが、それは子供の中での話だ。

 前世の俺の成績は良くて中レベル。

 下手をすると、下の中レベルにまで落ちる。

 このままだと入学が危ういので、両親には内緒で勉強しまくった。

 両親に内緒というのは子供としては天才レベルなのがバレて、天才学校へと強制入学させられるのを恐れたからだ。

 俺は未来のハーレムを糧にして、一心不乱に勉強し、見事『俺の放課後が彼女に乗っ取られかけている件』の学校に入学することが出来た。

 正直なところ高校入試は余裕綽々だった。

 俺の頭は良くなりすぎたようだ。

 だが、ハーレムを作るにおいて、スペックが高過ぎて困るということはないだろう。

 俺は浮かれ気分で『俺の放課後が彼女に乗っ取られかけている件』の一話目である、登校初日を迎えた。


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