仕上げに入ろうか
お久しぶりです。
プルルルル、プルルルル
よし、きたな、それじゃあ最後の仕上げだ。
「も、もしもし…。」
『ああ、未来ちゃんかい?
私だよ。あぁ、通じてよかった。テレビではあんなこと言ってるけどね、私の一番はいつでも君なんだ。だから私と一緒に来てくれ! 私と一緒に新しい生活を送ろう』
電話の相手は、もちろんあの、クソ豚野郎。
未来ちゃんとは…うん、自分で言うのも気色悪いから、察してくれ。美紅の名の感じを変えただけの安直な名前だが、きっと誰も気にはすまい。
「ぇ…。わ、私と一緒に、いてくれるんですか?
あはっ、スッゴク嬉しいです。えっと…それで、私はどうすればいいですか? あの、は、早く貴方に会いたいです。」
『み、未来ちゃん、そんな風に思ってくれるんだね。すごく嬉しいよ。今、どこにいるんだい?』
「あ、楓公園です。」
『なんだって? 嗚呼、私がいるところからとても近いよ。今すぐ迎えにいくからね、待っているんだよ』
「は、はい。ふふっ、嬉しいです。やっと一緒になれるんですね。えへへ」
…うん。自分でやっててスッゴクさむいわ~。
因みにおんなじような方法で奥さんの方は呼び出し済み。
そうなればあとは…
くくっ、想像するだけであのバカ相手にしてた分のストレス消えるな。
ん~? なんだって?
性格が悪い?
…そんなん今さらだろうに。
ん、もう来るな
あ、因みに声は変えてあるからな、勿論。