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2話目一章伝説の始まり〜って言う訳なんだけど〜
「って言う訳なんだけど」
「うん、頭の中にファンタジーな映像が叩き込まれただけじゃない?」
「えっ?一応今のネイトくんの魂を君。音絃くんに融合したんだけど?」
「ははは。はつみみく」
「まあ、とりあえず説明の前に見てもらいたいものがあるって言ったでしょ?手っ取り速いと思って」
「いやいや、話になりませんよ」
「まあ、やっちゃったものは仕方ないよ」
「いやあんたが言うなし」
何故こんな話になったかと言うと数分前に遡る。
ーー
「やあ、初めまして響 音絃くん」
どこまでも続く草原に向かい合う様に椅子に座る一人の美青年と一人の男の娘がいた。
「は、え、まさかのビクトリー来た?」
「ふふふ。君、音絃くんがファンタジー世界に転生したいのは知ってる。とりあえず説明する前に見てもらいたいものがあるんだ」
「はい!」
「あ、堅苦しいの嫌いだから自然に喋ってね」
「イエス、サー」
「ははは。まあいいや。とりあえずこれをえいっと」
美青年はどこからか現した白く光る球状のものを音絃の胸にえいっといれた。
ーー
そして冒頭に戻る。