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世界最終戦争~CPO6~  作者: 胡蝶 蘭
第二章【地獄への切符】
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大阪からの血のプレゼント

 


「今回の事件現場の写真と、逮捕時の犯人の様子が映った映像です。」


 俺達の会話を聞いていたのは、東大理工学部主席卒の超インテリ、内情庁の解析班エース、理星始(りせいはじめ)だ。


 彼は、椅子をクルッとこちらに回転させながら、リモコンでモニターを操作する。



 すると画面に、血が滲む犯行現場の写真数枚がスライドショーの様に流れた。


 ──そして、ほんの一瞬、まるでバグのように画面に砂嵐が表示される。



「なんだ、理星。珍しいな。」


「あ、すみません。電波障害だと思います」



「始くん、これは大阪府警から?」


 三好桜子がピンク色のマグカップを両手で持ちながら、眉を潜め、そう聞いた。



「ええ、一連の犯行が起きた際は、現場が分かる物全てが先ずは警視庁公安部に回されます。そして、公安のある人物を通してこちらに来ます。」



「ああ、沢田部長の……」



 俺が気を使ってわざと濁そうとしたのに、沢田部長本人が、何事もないように言葉を被せた。


「俺の元嫁の、田中杏(たなかあん)からだな。」



 沢田賢治という名に負けない、かなりの美形である部長。


 彼が昔に結婚したのは警視庁長官を父に持つエリート中のエリート、田中杏警部だった。


 数回見たことがあるが、とても美人で気立てが良く、最高の女性だと俺も思う。



 ──が、二人の夫婦生活は二年であっけなく終わったらしい。



 俺は離婚理由なんて野暮なことは本人たちに聞かないが、離婚後もそれなりに連絡を取っている彼らの関係性を見る限り、嫌い合っていがみ合って別れたわけではないのだろう。



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