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世界最終戦争~CPO6~  作者: 胡蝶 蘭
第十六章【レ・ミゼラブル】
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愛しのSARA


 終演後、劇場を出ると、外は粉雪が降り始めていた。ライトアップされた通りに、白い光が滲む。



 彼女は小さく息を吐きながら、上を見上げる。


「……何だか、怜とクリスマスに何も気にせず此処に居る事が奇跡みたい。」


「ああ。世界が終わらなかったご褒美かもな。」


 彼女は首を傾げて、くすりと笑う。


「それを聞いたらドミトリは怒るわよ」


「だな、アイツが一番望んでた様なシーンだからな、今のこのシーンは」




 ドミトリ──お前も今そっちで幸せにやってるか?


 


「ねえ、怜。もしも世界がもう一度危機に陥ったら、そのときもあなたは戦う?」


「わからない。でも……サラが泣かない為なら、何度でも戦うさ。」



 短い沈黙だった。


 サラは何か言いたげに唇を動かしたが、そのまま笑って歩き出した。



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