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第1話 転移

今日は卒業式、とは言っても僕はまだ2年生。卒業するわけではないのであまり緊張もせずに学校へ向かう


駅に着くと後ろから声がした

「おはよう大牙くん」

「おはよー」

「おはようございます咲先輩」

僕の名前を呼びながら挨拶をしたのが相田咲、元気良くに挨拶したのが相田芽依、二人は姉妹である。咲先輩は一つ上の先輩で僕が尊敬している人。芽依は一つ下の後輩である。特に尊敬はしていない。

「そういえば、卒業おめでとうございます、咲先輩」

僕は今思い出したかのように先輩を祝う

「あ、そうじゃん。おめでとうお姉ちゃん」

芽依も続けて祝う

「そういえばって…まぁ、ありがとう大牙くん、芽依」

僕たちが今思い出したように言ったのが気に障ったのか少し不服そうにしながらも咲先輩は素直に感謝の言葉を口にした

さっきの会話のように僕が相田姉妹と仲がいいのは、二人と同じ部活だからである

僕たちは、漫画研究部の数少ない部員なのである

「なぁ芽依~、誰か漫研に入りそうな人いない?漫研が廃部になりそうなんだけど」

「いませんよそんな人。ただでさえ漫画が好きとか表に出す人が少ないのにそんなにほいほい見つかったらこんな苦労はしませんよ」

芽依は辟易したような顔で答えた

「だよな~」

「ちょっと二人とも、一応今日は私の卒業式だからね、廃部とかそんな暗いこと言わないでよ」

「ごめんごめんお姉ちゃん…でもお姉ちゃん。廃部寸前なのはお姉ちゃんが部員を募集しなかったのも一つの原因だと思うんだけど…」

芽依が詰め寄るように咲先輩に言う

「そ、そんなことよりもうこんな時間だから早く学校行きましょう」

咲先輩は少し焦ったような口ぶりで話題をそらす

登校完了時間まではまだ少し余裕はあるのでもう少しゆっくりでもいいのだが咲先輩が焦っていたので急いで学校に向かうことにする


「まだ余裕あったね」

「じゃあお姉ちゃんさっきの話の続きを…」

「あ、急がないとまた後でね」

などと二人が靴箱で言い合いしているのをよそに2人と別れる

9:00に卒業式が始まった。


卒業式が終わった

たぶん寝てた、だってほとんどまったく記憶がない

(まぁ、別に大丈夫でしょ」

そんなことを考えながら教室に戻る

ここからは先はもう下校だけので予定していた部室に行く、実は3人で先輩の卒業パーティーをすると決めていたのだ

予定時間にそろそろなりそうなので急いで部室に向かう


部室をノックすると「は~い」と中から返事が聞こえたので入る

「遅くなりました」

「大丈夫、そんなに待ってないから」

「遅いよ大牙先輩」

と三者三様の返事をしてきた

とりあえず荷物を置こうと中に入り2人に近づいたとき急に周りの景色が変わった

気付くと大きな広間のような場所に3人で立っていた

状況を呑み込めないまま僕は周りを警戒する

すると前にある扉から人が出てきた

その人物は僕たちの目の前まで来ると

「ようこそ勇者様方。ここはこの星最後の人間の国レスティス。そして儂の名はフランソワ・デイビル。この国の国王じゃ」

と言った








僕たちは異世界転移をしたらしい

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