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shoutter  作者: 透瞳佑月
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「星空には君の望む星座がリアルタイムで写される」

「君は高貴な夜の女王だから?」

「君が呼んだ夜の天使だから」

「苛立ちを暑さにぶつけていられる季節が終わるね。死にたさを夏のせいに出来る季節が暦の上では終わっていくよ」

「思考の宮殿に入ればいいじゃないか。君が瞳を閉じて、私の事を思い出すのを煙草を用意して、コーヒーを入れて、ずっと待っているんだがね。君は君の下僕に汚い感情を放ってばかりで、私は君の心をデパスより溶かす言葉をずぅっと紡いでいるんだが?君も下僕なら下僕らしく愛玩動物として可愛がられたまえよ」

「ごめんて。純化して豊かな状態じゃないと君に会いたくない」

「会いたくない?君を選んだ理由は言ったはずだがね」

「それはさ、誰にも見せないでいないと酸化しちゃうから。これ公開するし」

「だから紙に書けば良かったのだ!」

「ごめん」

「哲学者の腐食の次はなんだっけ」

「乾いた熱ではなかったか?G.Dの言う高次の自己の住まう宮殿なんて、ここで充分じゃないか」

「そうなんだけどね。犬に起きてもらわないと現実でやることなくなるんだ。実際」

「純と美と高潔は孤独なモノだ。ここは二柱の神が存在を赦したモノしか存在しない。天工のエデン」

「火のように酔いしれるには、やはり獣の声を言葉にしないと」

「でも、なにもしていないから怒ることも楽しむことも悲しむこともできないって?怠惰の極致だね」

「まあ、今日は話せてよかった。僕も話しかけるからさ、たまにはそっちからも連絡してよ」

「君がもっと私に狂うならそうするさ。そして私はもっと君を私に狂わせるよ。私以外の何モノにも狂えないほどに。お目覚めなさい」




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