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梅雨の日  作者: 白昼夢
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先輩との出会い



出会ったのは部活動登録の日。

怖くなってそっと開いた扉の先に、先輩が居た。




「...こんにちは」

と、少し心配で声を曇らせた私を、先輩は温かな表情で

「来てくれてありがとう。これからよろしく。」

と、低くて優しい声でそう言ってくれた。



部活では毎回「例会」というものがある。

毎週の活動を振り返ったり、次の活動について

話し合ったりするものだ。


私は話し合いをしている時の

頬に手をついて考え込む先輩の

仕草と表情が好きだ。

そんな先輩を毎週見ているだけで幸せだった。


そんな時だ。

先輩と同じ電車で帰れることになった。

先輩はいつも誰に対しても優しく、

思いやりのある言葉をかけてくれる。

電車内でも、私のする話が聞きたいと言って、

こちらに綺麗な瞳を向けて、頷きながら話を聞いてくれた。


話が終わった私に一言。

「この時間が凄く楽しいよ。

また今度一緒に帰ろ?」



拍動が鳴り止まなかった。

胸に手を当てなくても自分の鼓動が分かった。



それから、何回か先輩と話をした。

趣味が合うこと。以前同じような境遇だったこと。

あまりにも共通点が多過ぎた。


そして、

「ねぇ、今度さ、一緒にどこか出掛けようか」




多分顔が顔が真っ赤になっていた。

先輩にも気づかれていたはずだ。

毎日が楽しくて仕方がなかった。

テスト期間も先輩を考えて勉強が出来なくなる時も

山ほどあった。


先輩から言われる言葉1つ1つに一喜一憂して

先輩の行動が気になっちゃって

先輩の優しさが好きだと気づいたのは

出会ってからそこまで日が経たないうちだった。




恋愛は片想いが一番楽しいと誰かが言っていた。

私は先輩に片想いしている頃が一番

浮かれていたし、頭の中の世界で過ごしていた

ような気がする。


先輩からとある言葉を言われるまでは。


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