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転生貴族の異世界生活  作者: shota
7/10

婚約!?

「ラース様!お待ちください!」


俺は王女様に呼び止められた。


「はい?なんでしょう?」


「その、父がラース様とご両親で話をしたいとのことですので」


「なるほど。どこでですか?」


「父の私室です。ついてきてください。」







「お父様、ラース様を連れてまいりました」


「あぁ。入っていいぞ。」


そこには国王とノヴァクロノ公爵がいた。


「失礼します。国王陛下どんなご要件で?」


「まあまあ、そんなにかしこまらんでも良い。私が勝手に呼んだのだからな。」


「そうですか。」


【コンコン】


「失礼します。陛下。」


「来たか、ゼクト伯爵。シスカ夫人。」


「して陛下、話とは?」


「あぁ、実はな、我が娘リリアとノヴァクロノ公爵家の娘テレスとラース君を婚約させたいのだ。」


「「「·····え?」」」


俺と父上と母上の声がきれいに重なった。


「あの、なぜそうなったのか事情を聞いても?」


「ああ、事情ならリリアが説明しなさい。」


王様が急に話をリリアにふった。


「え!?私ですか?あ、えっと、それは...

た、単純に、ひ、一目惚れをしたからです!テレスもそうでしょう?」


「え?は、はい...。」


「ということだ。私も認めているし、もうこうなった以上他のところに嫁がせるわけにもいかん。ラースよ、認めてくれるな?」


王様から無言の圧力がかかる。


すごく断りづらい。たしかにリリアとテレスは可愛いよ?でもね、言葉遣いがそう見えないけど5歳だからね!2人共!


精神は大人なのに5歳児と婚約なんて精神的にツラい!せめてあと10年は待って欲しかった。


でも、王様からのお願いだから断れない...


「……わかりました……。」


「よし、だが、婚約発表はだいぶ先になるな...。そうだな、10年後の高等学院入学後にしよう。」


こうして、俺は5歳にして婚約したのであった...。


――数時間後――


俺はようやく国王から解放されて王宮を見学している。


ホントは帰るつもりだったのに…


すると、訓練場のような場所に来た。


「ん?君は誰だね?」


なんかいかにも魔導師って人に声をかけられた。


「あっ、すみません。僕はラースという者です。」


「ラース?ラースってあの王女様をオークの集落で助けたっていう?」


「...はい。そうですが……」


「あー!やっぱり!ラース君!君は5歳なのにすごい魔法を使うんだってね!」


「え?あっすごい?のかな?」


「ぜひ僕と戦ってくれないか?」


「は?戦う?」


「そう!僕はトト。これでも一応宮廷魔導師をしている。」


へー。宮廷魔導師か、ちょっと楽しそうだな。


「いいですよ。じゃあ決闘ということでいいんですね?」


「うん。じゃあやろうか。」


こうして俺は決闘をすることになった。


「ここなら結界があるから思い切り戦っても大丈夫だね。」


「なるほど結界ですか。」


「そうだよ。この訓練場にある結界は宮廷魔導師10人全員で攻撃してもヒビすら入らないよ。」


宮廷魔導師とはこの王国の魔法使いの中で最も優れた10人のことだ。


「そうですか。では、始めましょう。」


「よし、じゃあ先に攻撃させてもらおうかな。」


先にトトが動いた。


中級水魔法ウォーターランス


おお、無詠唱か。

流石は宮廷魔導師だな。


ここはあえて、


中級炎魔法フレイムランス


俺は水魔法を苦手とする炎魔法を放った。

普通ならフレイムランスが負ける。

だが今回は魔法の威力が違う。

俺のフレイムランスはトトのウォーターランスの倍の威力がある。結果お互いの魔法は相殺し消えた。


「なっ!水魔法を炎魔法でかき消した!?」


「驚いてる暇があったら障壁はっといたがいいよ?中級氷魔法アイススピア


俺はトトが死なない威力で魔法を放った……

つもりだったのだが、威力が強かったのか

トトが虫の息だ。


こりゃ不味い。加減って難しいね。

まぁ回復させればいいんだけど。


中級治癒魔法ハイヒール


これで大丈夫……


「ちょっと!なんですかいまのは!?」


……大丈夫なことなかった...。

自重すんの忘れてた...。

どうしよう……。


治癒魔法をかけたのさえバレてなければいいのだが……


「あれ?トトさん今のくらって無事だったんだ。」


良かった、周りの宮廷魔導師は気付いてないようだ。


「えっと、トトさん?」


「トトでいいですよ。」


「あっそう?じゃあトト、敬語使わなくていいよ。それから、今のは見なかったことにしてくれない?」


「えっ?あっ、いいけど。どうしてかくすんだい?」


「ん?だってこう見えても5歳だよ?面倒事は避けたいじゃないか。」


「あっ、なるほど。てか5歳っぽくないよな。」


よかった。ちゃんと分かってくれたみたいだ。

最後のはひどいと思うが、ちゃんと5歳ですよ?でも、聞かなかったことにしよう。


「じゃあね、トト。また来るよ。」


そう言って俺は訓練場を後にした。


――――――――――――――――――――――――

ノベルバで先行して投稿しています。

もうちよっと先を読みたい!っていう人はそちらでお読みください。

〜 shota〜








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