第2話
お久しぶりです。またすごい間が空きましたが、覚えていてくださった方・思い出してくださった方はまた読んでくださると嬉しいです。初見です!って方はお手数ですがプロローグから見てくださると嬉しいです。では、第2話をどうぞ〜。
さて、お腹も満たされたところで僕も仕事の準備をしましょうか。
椅子から立ち上がると足元に猫ちゃんが来ました。
謎猫「どこに行くの?」
あれ?今、喋った?
キョトンとした顔で見ていると。
謎猫「ん?俺の顔に何か付いてるか?」
やっぱり喋ってる!
僕「喋ってる!夢じゃなかったんだ!」
思わず前足の付け根を持って持ち上げ、鼻と鼻が付きそうなくらい近くに顔を寄せます。
謎猫「きゃっ!いきなり何するん……」
僕「昨日の傷は大丈夫?昨日はなんで怪我してたの?なんで喋れるの?名前はなんて言うの?どこから来たの?」
謎猫「ちょっと!ちょ…ちょっと…待ってよ!!」
猫ちゃんはビックリした声を出して体を捻って手を振りほどき、綺麗に地面に着地します。
謎猫「そんなに一気に質問されても答えきれないよ!バカアホ!!」
僕「ご…ごめんなさい!」
謎猫「それに、いきなり持ち上げるな!痛いだろ!あと、顔の距離が近い!!シンプルに息がハァハァ言っててキモイ!!!」
僕「ええぇぇぇええ!」
持ち上げるのと顔の距離は分かりますが、息については普通に悪口で傷つきますトホホ…。
僕「ごめんね。喋ったことにビックリして興奮しちゃって。」
謎猫「はぁ〜。まぁ、いいよ。でも急に持ち上げないでね。俺はそんなに安い猫じゃないから。あと、質問は1つずつでよろしく。」
僕「えっと、えっと、じゃあね、昨日の怪我は大丈夫?」
謎猫「あー、昨日の傷ね。一晩休んだら治った。」
僕「ホント!?良かった〜。でも結構深かったよ?」
謎猫「ホントよ。見てみる?」
猫ちゃんを下ろし包帯を取ってみると…傷はもちろん毛並みも綺麗に治っています。
僕「ホントだ!猫ちゃんってこんなに傷が早く治るの?」
謎猫「俺は特別なのよ。」
あのお腹を真横に切り裂かれたような深い傷が一晩で治ってしまっているなんて…驚きです。
僕「…君ってすごいんだね。」
謎猫「今まで猫飼ったことないの?」
僕「飼ったことない。見たことはあるんだけどすぐ逃げられたり引っかかれたりするんだよね。」
謎猫「ふーん。嫌われてるのね。」
僕「そうみたい。ははは…はぁ。」
謎猫「ドンマイ、としか言い様がないわ。まぁいいや。次の質問は?」
僕「それじゃあ、名前はある?なんて言うの?」
謎猫「俺の名前はマナドナカ。マナドナカ・ケット。」
僕「…マナドナカ。いい名前だね!マナってよんでもいい?」
マナ「好きに呼んだらいいよ。」
僕「分かった!ありがとう、よろしくねマナ!」
マナ「うん。こちらこそよろしく。」
僕「次の質問なんだけど、どうしてあんな大怪我してた」
マナ「質問もいいんだけど、お前仕事があるんじゃないのか?薬草取りだっけ?」
ホントでした!早く行かないと仕事する時間が減ってしまいます。
僕「あ!やばいやばい急がないと!じいちゃんに怒られちゃう!」
マナ「俺もついて行っていい?」
僕「もちろん!全然いいよ!」
マナ「ありがとう。助かる。」
僕「じゃあ準備してくるね!」
部屋に向かおうとすると、
マナ「あ。最後に俺から質問していい?」
僕「え?どうぞ!なんでも聞いて!」
マナ「お前は猫のこと好き?」
僕「大っっっっっ好き!」
さて、今日は遅れ気味なので急がないと。猫ちゃんと一緒なのでいつも以上に頑張れそうです!
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あんなに笑顔で言うなんてホントに猫が好きなんだな。最初は失礼な人かと思ったけど、自分の気持ちに正直な可愛い人なのね。
どうやらここは凄い田舎のようだけど…ラバ、と言ったっけ、彼について行って現在地を把握しなければ。
ラバ「準備できたよー!いこうー!」
マナ「分かったわ。」
急いでは離れないと。彼を…巻き込んでしまう……。
前話のTweetをRTしてくださった方々ありがとうございます!とても励みになりました!更新ペースがとてつもなく遅いですが、こんな感じでゆっくり話を書いていこうと思います。めんどくさいかもしれませんが、これが私のペースなので一緒にまったりと読んでいただけるとすっごく嬉しいです!それでは、読んでいただきありがとうございました。ではでは〜。