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『処暑』

作者: 詩織



夏も終わりに近づく、処暑の頃。



残暑お見舞い申し上げます。



挿絵(By みてみん)


 廃屋の 

   瓦にゆる 百日紅



詩織(2017・8・18)









今年も楽しく

過ごさせていただきましたが


___そろそろおいとまを、



「おや、それは、淋しくなりますな~」



「確か、こちらへは7月頃に、」



ええ、ええ、ほんまに、

長逗留をさせていただきました。



「いやいや、あんたさんを拝めるだけで、

暑さも忘れる華やかーな心地になりますやろ

そやから ちーとも、長くは感じまへんで、」


「まっと、って欲しいもんやが、」



まあ、旦さん、、、


御上手な、クスクス♪(笑)


ウチの後にもきれい処が、、、


待ってますやろ、クスクス♪




「そらそら、その笑い顔も愛らしい。」



「ところで、あのひとは、、、

どないしはった?


あんたに惚れて100日通うと言っていた。」




あゝ、あの殿かた


99日目に、、、


亡くならはって、、、しもーて…




「それは、それは、お気の毒な…」



「むかしな~ 

小野さんとこにも、

深草少将さんが通いはってな~

やはり99日目に儚くなって、」



そないですか、、、


国が違えど、


男と女の恋は変わらへんのやね~



「ほんまやな、、、」



ほな、旦さん

御名残惜しくはありますが、


また来年、きっとお邪魔いたします。



「是非とも、ゞ、お待ちしてますぞ、」




サルスベリ(ミソハギ科)


中国原産の落葉高木。


高さは3m~9mほどに成長する。


成長にしたがって、樹皮が剥がれ落ち、

すべらかな木肌がむき出しになる。


日本には、江戸時代に持ち込まれたという。


花期は7月頃~おおよそ3つき


小さな花が次々と、房状に咲き

花の少ない夏の彩に最適、

また、病気になり難く、初心者でも容易な

ところも人気者のあかし


文中のエピソード

小野小町と深草の少将の百夜参りと

同じような伝説が中国にもあり、

不思議な因縁を感じる次第である。



別名

百日紅ヒャクジツコウ

100日きれいに咲くからとか、


クスグリノキ

木肌を触るとしなやかに揺れて

くすぐったげに笑うからとか、


サルスベリ

木肌がツルツルで猿も滑るからとか

云われる。



「まあ、猿は器用に昇っていきますが、」



(笑)クスクス♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] 百日紅の花は、華やかできれいだよね。 百日紅の大木って、見た事ないけど、あるのかな。 とても風格のある、良い俳句。 森ノ宮さんの書く女性って、本当に色っぽいね。 男性がまた、それをよく…
[一言] こんばんは。 ちょうど今日、同じ木を眺めていました。 先に書かれてしまった。 綺麗ですよね、百日紅。
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