『処暑』
今年も楽しく
過ごさせていただきましたが
___そろそろお暇を、
「おや、それは、淋しくなりますな~」
「確か、こちらへは7月頃に、」
ええ、ええ、ほんまに、
長逗留をさせていただきました。
「いやいや、あんたさんを拝めるだけで、
暑さも忘れる華やかーな心地になりますやろ
そやから ちーとも、長くは感じまへんで、」
「まっと、居って欲しいもんやが、」
まあ、旦さん、、、
御上手な、クスクス♪(笑)
ウチの後にもきれい処が、、、
待ってますやろ、クスクス♪
「そらそら、その笑い顔も愛らしい。」
「ところで、あの男は、、、
どないしはった?
あんたに惚れて100日通うと言っていた。」
あゝ、あの殿は
99日目に、、、
亡くならはって、、、しもーて…
「それは、それは、お気の毒な…」
「むかしな~
小野さんとこにも、
深草少将さんが通いはってな~
やはり99日目に儚くなって、」
そないですか、、、
国が違えど、
男と女の恋は変わらへんのやね~
「ほんまやな、、、」
ほな、旦さん
御名残惜しくはありますが、
また来年、きっとお邪魔いたします。
「是非とも、ゞ、お待ちしてますぞ、」
サルスベリ(ミソハギ科)
中国原産の落葉高木。
高さは3m~9mほどに成長する。
成長にしたがって、樹皮が剥がれ落ち、
すべらかな木肌がむき出しになる。
日本には、江戸時代に持ち込まれたという。
花期は7月頃~おおよそ3月
小さな花が次々と、房状に咲き
花の少ない夏の彩に最適、
また、病気になり難く、初心者でも容易な
ところも人気者のあかし
文中のエピソード
小野小町と深草の少将の百夜参りと
同じような伝説が中国にもあり、
不思議な因縁を感じる次第である。
別名
百日紅ヒャクジツコウ
100日きれいに咲くからとか、
クスグリノキ
木肌を触るとしなやかに揺れて
くすぐったげに笑うからとか、
サルスベリ
木肌がツルツルで猿も滑るからとか
云われる。
「まあ、猿は器用に昇っていきますが、」
(笑)クスクス♪