Skillって何ね?
Skill評価がこれからの時代には、重要度を増しているように思う。ただ、Human Skillの方が重要というのも良く言われる。ちょっと、昔発表したことを備忘録としてまとめてみました。
Skillというのは、"能力"と日本語では訳す。
個人的に、人間のSkill評価をおこなうことを商売としている。そういった関係上、人間の評価を定性ではなく定量評価しなければならず、定量評価については、仕事上の必須となり、興味があったのである。そのことから、昔々TRPGのシステムデザインをしたりしたモノである。
個人的に、デザインの基幹から考える人間なので、まず定義から入った、「形而上」「形而下」で指標を分け、Skillで補正するというシステムでデザインをおこなった。テンプレ的な表現でいえば、「形而上」がMental(精神)で、「形而下」がPhysical(身体)といったところとなる。Skillは補正値ということとなる。
Skillが高ければ、多少MentalやPhysicalの能力が低くても仕事はできるが、Skillが低ければ、MentalやPhysicalが高くても結果に結びつかない、ということがSkillとMentalやPhysicalの関係になる。
これを心・体・技と評価することで、評価指標の基本として確定した。Skillとは、非常に多くの範囲に渡り組み合わせも多くなることから、この組み合わせを演算式で構成すれば、人間の評価指標を一定値で定量化できるというのが、ゲームシステムの根幹となる。
この人間の範囲を、エルフやドワーフ、ドラゴンやらゴブリンというように対象範囲を広げても、評価指標を変えることなく規定できると言うのが、この考え方の根幹となっている。つまりは、ファンタジーであろうと、SFであろうと関係なく、システムを適用することができることを目指したものだったりする。
人間を計測し評価するということから、様々な方の影響を受けた自分が情報を発信し、様々な方に影響を与えて、色々と発展していったりするのを観るのは嬉しいものである。
人間のSkill評価をすることは、ことの善悪は別として、求められてしまうものである。この善悪を別とすることが、認められない人も世に多くおられることは承知している。しかしながら、評価すること無く、結果が得られるという事は無い。