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自室でクリフトに提出する資料を作成していたら気が付けば朝になっていた。農業のことだけでなく都市開発と防衛についての資料も作ったからだ。これだけまとめれば、資料大好きクリフトも大喜び間違いなしであろう。朝食を済ませアリアを伴いながらクリフトの執務室に入る。クリフトに挨拶と交わし資料を手渡した。


「これは。素晴らしい!間違いなく都市レアルが栄えると思います」


クリフトは、プルプル震えながら資料を読み漁っている。


「その資料に書いた事前準備を頼んで良いか?」


「お任せ下さい!必ずや期待に応えて見せましょう」


クリフトは、自身の作った資料と照らし合わせ思考を巡らしている様だ。クリフトに任せたと伝え、俺とアリアは、セシル達の元に向かうことにした。昨日アリアに大量のロープと杭を明日までに用意して欲しいと伝えていたので馬を4頭引く形で現場に向かう。裏門から城外に出て、大量に持ってきたロープと杭を使い、農地の区画を作っていった。4つの区画が出来上がる頃に、セシル達が現れ、今日の作業について説明を始める。総勢20人の魔法使いを5人一組に分け、4区画を農地に変える作業を始めた。今日の作業は、落とし穴の魔法を使い4m程の深さの穴を均一に区画内に使い、その後に防御用の土壁を作る魔法を使い新たな土壌を作ることになる。土壁の魔法は、直ぐに崩れる様に低魔力で作る様に指示し、皆が動き始めた。


「区画の広さは皆同じだ!一番早く作業を終えた者たちには褒美を出す!各人に小麦5袋を進呈することを約束する!」


「オオオォォ!」


「本気出すぞ」


「ほら、負けてられない動くぞ」


各メンバーが、競う様に区画整備を始め、夕方には4区画の整地は完了していた。アリア達が整地された土壌に水を与えている。明日から農耕に従事している者たちに引き継ぎ肥料などの土壌整備は任せることにしよう。一番早いメンバーに小麦の報酬を与え、このメンバーを区画整備をする担当に任命し、残りのメンバーは、全兵士に対して土魔法を教える様に指示をし今日は解散することにした。


◆◇◆◇◆


翌日、クリフトと農耕従事者を伴い新しくできた農地を披露する。クリフト達は、一日で作り上げられた農地を見て驚きを隠せない様子であった。


「ルーフィン様!これ程の規模の農地を一日で作り上げるとは、このクリフトどこまでも貴方様について参ります!」


俺は、クリフトに微笑み次の指示を出す。


「農耕従事者には、輪栽式農業りんさいしきのうぎょうを説明しているな?」


「はい!作付けについては説明済みです」


「よし!今日から、この農地を優先して作業する様に指示してくれ」


クリフトは、農業従事者に指示を出すのを確認し、俺はアリアを連れて森を目指した。馬には、空の大きな籠が何個も取り付けられている。


「ルーフィン様!今日は、どの様な予定なのですか?」


「森の沼地の側に原生してると言う稲を見に行く。あと薬草の苗も集める予定だ」


アリアに予定を告げ、クリフトから貰った資料に載っている地図で場所を確認しながら森を目指した。森に向かう道中で多数の 一角兎アルミラージに遭遇し戦闘になり、鑑定してみる。



一角兎アルミラージ


 種族 獣系魔物


 レベル 6

  HP 53/53

  MP 17/17


筋力 16

耐久 8

俊敏 29

魔力 11

器用 14


スキル


【脱兎の突進】


強力な後脚を生かし、額にある強靭な角を相手に突き刺す



「アリア、 一角兎アルミラージの注意点を教えてくれ」


俺とアリアは、馬から降り弓を構えながら 一角兎アルミラージと距離を取る。初めての魔物との戦闘に俺は、緊張と期待が溢れていた。


「突進と角の攻撃、あと近接攻撃で 、 一角兎アルミラージの後ろには回らないで下さい!後脚の餌食になります」


「わかった!基本弓で倒す様にするよ」


俺とアリアは、スキル【サジタリウス】を使い、 一角兎アルミラージを射抜いていく。接近する前に倒せたのは、7匹、残りの6匹の接近を許してしまう。

俺は短剣を腰から抜刀し 一角兎アルミラージの突進をサイドステップで躱し横腹に短剣を刺突し、2匹を迎撃した。残りの4匹が俺にターゲットを絞り一斉に突撃してくる。アリアが弓で援護射撃をし2匹の突進を止め、迎撃してくれた。俺は残りの2匹の突進を躱し、そのうちの1匹は角を岩に突き刺してしまい身動きが出来なくなっている。再度、突進して来る 一角兎アルミラージにアリアが弓で迎撃し、残りは岩に角を刺した、間抜けな 一角兎アルミラージだけとなった。


一角兎アルミラージの角は岩をも貫くのか!」


俺の質問を受けながら、アリアは、岩に刺さった 一角兎アルミラージに弓でとどめを刺していた。


「はい! 一角兎アルミラージの角は、軽い上に強靭な強度を持っているので武具に加工されたりしています」


「ガイスに持って行ったら喜ぶかな?」


「間違いなく喜ぶと思います!全て回収して行きましょう」


アリアは 一角兎アルミラージを一箇所にまとめ、距離を取らせていた馬を呼び戻し、解体をはじめる。俺は、アリアが回収している間に周囲を鑑定で確認していると茂みの奥に薬草を見つけた。



フェルサ


被子植物


薬草 体力を回復させる力を持つ




(フェルサ 薬草 体力を回復させる力を持つか)


俺は、フェルサを土から掘り起こし根がついたまま籠に入れていく。アリアが 一角兎アルミラージの解体が終わる頃には、フェルサを30株程回収できていた。


「ルーフィン様!フェルサも農地で栽培されるのですか?」


一角兎アルミラージを回収し終えたアリアが馬に跨り聞いてきた。


「ああ、そのつもりだ!安定して薬を作れる様になれば、それだけで生存率は上がるからな!」


俺はアリアに微笑み、稲の原生している沼地へ馬を走らせた。その後、魔物に遭遇すること無く沼地に到着し、稲を見つけることができた。


「まだ青いな…この様子だと後、ひと月以上は、このままにしておいた方が良いかな?」


「これも麦の様に収穫されるのですか?」


「小麦と同じく育てて食料事情を改善して行きたいと思ってる。ここには、定期的に確認しに来よう!」


俺とアリアは帰りも、フェルサを回収しながら戻り、最終的に約80株程回収することができた。今日新たに整地された土壌にフェルサを植える様に農業従事者にお願いし、アリアには、ガイスに 一角兎アルミラージの角を持って行ってもらい。俺は神殿に戻ることにした。



  ルーフィン


種族 エルフ 男性 14歳


 レベル 23

  HP 98/98

  MP 121/121


筋力 38

耐久 29

俊敏 44

魔力 33

器用 49



 スキル


   【神眼】

対象のスキルを見ることで模倣 (コピー)し自身のスキルとすることが出来る。但し身体的能力や魔力が伴って無い場合は、完全には再現出来ない


   【鑑定】

対象を見ることにより、分析することが出来る


【大地の加護】


豊穣の女神レアルの加護により、大地に関わる全ての物から力を得ることが出来る


【豊穣の女神の知識】


豊穣の女神レアルの知識を元に、アースガルドの知識を得ることが出来る



   【サジタリウス】10/10


弓を用いた狙撃。正確無比の遠距離射撃を行うことができる


【風の加護】10/10


風の精霊シルフィの加護により、風魔法の威力を底上げする。


【大地の理】9/10


豊穣の女神レアルにより、土・水魔法の威力を底上げする。

魔法


土 レベル20

風 レベル13

水 レベル14



長弓術 レベル9

騎乗術 レベル5

短剣術 レベル9

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