1/9 パジャマきている
学校でパジャマを着ている。
単純な話である。
学校にパジャマで来ていた。
思えば、今日の朝の私はイカれていたのだと、思う。
眠すぎたのだ。
昨晩随分夜が老けた頃に寝たくせに今日は日が昇ったくらいの時間に目が覚めた。
二度寝でもしようものなら二限に決して間に合わぬと悟った私は、意識もそこそこに、出席してから寝てやろうとふわふわもこもこのパジャマを上に身につけたまま大学に来たのだ。
まぁ、そこまでは良い。
パジャマといえど、この服は私が冬用パジャマとして勝手に使っている本来は外用の服である。
一見してそれがパジャマであると見分けられる者はいないだろう。
問題は別だ。
なんか臭くね?
…この服、いつ洗ったっけ。
朝起きる度布団に脱ぎ捨てられるこれは洗濯ローテーションの輪廻に入る隙がない。
そして、衣替えをしたのは半月ほど前だったような気がする。
人は、寝ている間が最も発汗するらしい。
今はこの下にもう一枚着ているが、普段は肌着の上に直接着用している。
適温に包まれた教室内であったが、背筋から噴き出す冷や汗は空調設備の総力を持ってしても止められないようだった。
そして、その発汗はこの場では致命的であるように思えた。
後ろの席に座る女性の一呼吸ごとに背筋が凍る。
私は今、大学にパジャマできている。




