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3/7 有人レジの損失


損をしたのか、或いは何もなかったのか。


計理上のそれを今知ることはできないものの、やはりこの胸うちに残るこの問答がある時点でそれは損であったのではないでしょうか。


あの時有人レジでなくていつもの通りセルフレジで会計をしていたならと、そう思わずにはいられないわけです。



今日の昼、コンビニに昼飯を買いに行ったわけです。

大学近くのコンビニ、歩いて二、三分。

思っていたより腹は減っていなかったんですが、それなりに食べないと夕飯まで満足に過ごせないと思ってカップヌードルともう一品買おうと思ってコンビニの自動ドアをくぐりました。


とりあえずはカップヌードル。

特に私はこれといって好みを持っていませんが、どうやら謎肉増量カレー味のカップヌードルが新作で出ていたようなのでそれと、あと最近家にお菓子が無くて困る事が多かったのでコンソメ味のポテチとマイクポップコーン濃厚バターしょうゆ味を購入しました。


このマイクポップコーン濃厚バターしょうゆ味、製造中止の話を聞いてから一向になくなる気配がないんですけど、あれはデマだったんでしょうか。


そうであれば私は狂喜乱舞してAmazonのカート内にずっと入っているコメダ豆菓子100袋業務用を外すんですが、そこんところ如何なんでしょうか。


それはそれとして、やはりこれだけでは今日の午後を乗り切れるかは怪しい所です。


お菓子は後々食べる予定だし、謎肉増量カレー味カップヌードル単体では腹を十分に満たし得ないと思いました。


私は普段から1人でコンビニに来る時はセルフレジを優先して使うようにしているんですが、やはり今日は追加でホットスナックを食べたい気分だったので、有人レジに並ぶことにしました。


お昼時、店内に人はかなりおり、品出し中なこともあって店員さんがたは忙しそうにしています。


レジの前に謎肉増量カレー味カップヌードル、マイクポップコーン濃厚バターしょうゆ味、コンソメポテチを並べて、ホットスナックの並ぶカウンターを眺めて言いました。「あ、あと肉まんと、レジ袋もお願いします。」


「会計920円になります」


全てを計上した店員さんがそう言ったにも関わらず、レジの会計の金額は720円。


違和感を覚えつつバーコード決済で支払った後袋を見てみると見た感じ肉まんが入っておらず、確認をしようにもレシートもくれず、逡巡の末コンビニを後にしたのがついさっきです。


大学への道すがら、袋の中身を改めて確認してみても、やはり肉まんの姿はありません。


戻って「さっき肉まんを頼んだのですが」と問いただすには、もう歩きすぎてしまいましたし、何より店員さんの忙しそうな様子を思い出すと、そんな勇気も湧いてきませんでした。


冷静に考えてみれば、昨今の物価高です。新作のカップ麺にスナック菓子二つ、それにレジ袋で720円なら、むしろ妥当な金額でしょう。つまり最初から肉まんは決済されておらず、金銭的な損失はなかったということです。


理屈ではそう分かっていても、この釈然としない気持ちはどうにも消えません。口も胃袋も、すっかり肉まんを受け入れる態勢に入っていたわけで。


金銭上の損はなくとも、この行き場を失った食欲と後味の悪さが残ります。


これこそが、有人レジという不確定要素を選んでしまった私が被った、真の損失だったのかもしれません。

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